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旦那が気持ち悪いと感じる原因は? 生理的に無理だと感じる時の対処法

高見綾(心理カウンセラー)

朝日絵美瑠

旦那を気持ち悪い、嫌いだと感じてしまう時の原因とは? 生理的な嫌悪感を抱いてしまう時の対処法を心理カウンセラーの高見綾さんが解説します。

好きで結婚したはずの相手なのに、なぜか旦那を気持ち悪いと思ってしまう……。新婚の時は想像もしなかった自分の気持ちの変化に戸惑っている方も多いでしょう。「さわられるのがイヤ」「一緒の空間にいるのも耐えられない」など、人によって状況はさまざま。このマイナスの感情は、一体、何が原因なのでしょうか。そこで、心理カウンセラーの高見綾さんに、旦那を気持ち悪いと感じてしまう心理的な要因やメカニズム、さらに対処法についても聞きました。

旦那を気持ち悪いと感じる原因とは?

一生のパートナーである旦那さんを気持ち悪いと感じてしまったら、今後の生活についても漠然と不安を感じてしまいますよね。まずは、どうして自分が気持ち悪いと感じるようになってしまったのか、その原因について考えてみましょう。

旦那への積み重なった不満が根底に

そもそも旦那さんの何を気持ち悪いと感じているのかによって、原因にもいくつかパターンがあります。

生理的に気持ち悪くなる

わかりやすい例としては、旦那さんを生理的に気持ち悪いと感じるパターンがあります。結婚生活が長くなるにつれて、奥さんに対して気を許すあまり、だらしない服装になったり、平気で目の前でオナラをしたりするような旦那さんも少なくありません。また、年齢とともに、太って体型が変わったり、体臭がきつくなったと感じることもあるでしょう。そんな旦那さんの変化を、女性は不潔に感じて、気持ち悪いと感じるのです。

女性ホルモンのバランスが変化

また、女性ホルモンのバランスが変化したことで、旦那さんを気持ち悪いと感じることもあります。特に子どもが生まれると、女性はホルモンのバランスが母モードに切り替わります。これまで夫婦として生活していたのが、父と母という関係性に変化するのです。そのため、女性が子どもの世話で必死になっている時に、旦那さんに夫婦として甘えられると、嫌悪感が募って気持ち悪いと感じるのです。

夫婦のすれちがいがきっかけ

さらに多いのは、夫婦のすれちがいをきっかけに、気持ち悪いと感じるようになったパターン。女性は本来、日々の出来事をパートナーに話して共感してもらい、分かち合いたいという欲求を持っています。それに対して、旦那さんが興味のない様子で適当な返事をしたり、否定したり、気持ちに寄り添わずにアドバイスをしたりすると、女性は自分を理解してもらえないんだと怒りを感じます。そんな風に日常的に不満がたまっていくと、イライラして攻撃的になり、その感情をうまく処理できなくなって、旦那さんへの嫌悪感へとつながります。それが、気持ち悪いという感情となって表れるのです。

このように、旦那さんを気持ち悪いと感じる原因についてはいくつかパターンがありますが、その根底には、旦那さんへの積もり積もった不満があると言えますね。

旦那を気持ち悪いと感じるのは一時的なもの?

誰だって本当は、夫婦円満でいたい。いつまでも旦那さんを気持ち悪いと思うまま生活するのは辛いですよね。できれば今の状況を改善したいと願うでしょう。そこで、旦那さんを気持ち悪いと感じなくなるよう、夫婦関係を良くするポイントについてお話します。

元に戻れるかどうかは、自分の気持ち次第

「さわられるのがイヤ」「顔を見るだけでも気持ち悪い」とまで感じているなら、旦那さんへの相当な不満がたまっている状況と言えます。嫌悪感があると、「私がこんなイヤな思いをしているのは旦那のせいだ」と、すべてを相手の責任にしてしまいがちですが、もし本気で改善したいと思うなら、この考え方は変えた方がいいでしょう。なぜなら、相手にすべての原因があるということにしてしまうと、相手が変わるのを待つだけで、自分ではこの状況を変えられないということになってしまうからです。気持ち悪いと感じているのはあくまで自分です。まずは、自分自身の感じ方や、旦那さんへの接し方が、本当に夫婦の幸せにつながっているのかを考えてみましょう。

もし、旦那さんを生理的に不潔と感じているのであれば、改善するのは比較的簡単かもしれません。たとえば、服装がだらしないのがイヤなら、旦那さんに改善してもらえるよう、協力をお願いしてみるのも手です。

しかし、コミュニケーションのすれちがいなどで、長年の不満がたまっている場合は、自分自身の努力が要ります。旦那さんへの言葉の伝え方や、物事のとらえ方などを改善する必要があるでしょう。自分を変えるのは簡単なことではないかもしれませんが、旦那さんと以前のように仲良くなりたいという強い思いがあれば、きっと乗り越えられるはず。元に戻れるかどうかは、あなたの意欲がポイントになるのです。

何年も気持ち悪いと感じるのが続いていたら危険?

旦那さんのことを、何年も気持ち悪いと感じているなら、夫婦関係がかなりこじれている可能性が高いので、修復にもそれなりの努力と時間が必要です。この場合もやはり、夫婦関係を改善したいという意欲があるかどうかがポイントになります。

もし、関係を改善したいのかどうか、自分の気持ちさえもわからなくなっているなら、カウンセリングなどを利用して気持ちを整理するといいでしょう。心の中が不満でいっぱいで、余裕がなくなると、建設的に物事を考えることができなくなってしまいます。心に余裕を作るためにも、まずは不満を吐き出していくのがオススメです。不満を吐き出していくと、「あのとき、私の気持ちをわかってほしかったのに、冷たくあしらわれて悲しかった」など、傷ついた本心が出てきます。

カウンセリングで心を整理していくと、「やっぱり、これからも旦那さんと一緒にいたい」という心境になるかもしれません。それなら、修復できる可能性が出てきます。しかし、旦那さんと向き合うことも、自分の気持ちと向き合うことも、難しいのであれば、離婚を考えるのもひとつの選択かもしれません。

旦那を気持ち悪いと感じてしまう時の対処法は?

気持ち悪いと感じないよう改善するには、それなりに時間がかかります。では、それまでどうやって旦那さんと接すればいいのか。毎日顔を合わせる相手ですから、悩む人も多いでしょう。そこで、今すぐ試してみてほしい、ちょっとした心がけについてご紹介します。

今、自分が心がけておくべきことは?

まずは、今の自分の感情を受け入れることが大切です。気持ち悪いと感じることをダメなことだと否定せず、今は仕方ないんだと受け入れましょう。自分の感情を否定してしまうと、心の中で葛藤が起こり、自分を責めてさらに気分が悪くなってしまうので注意が必要です。

また、少しでも気持ち悪いと感じないようにするには、心の余裕が必要です。そのためには、旦那さんのことばかり考えずに、今は自分自身にスポットを当てて、好きなことに集中したり、リラックスできるようなことを積極的におこなうのがいいでしょう。カウンセリングなど、自分の気持ちを正直に話せる場所を持つこともオススメ。そうやって心に余裕ができていけば、自然と優しい気持ちも生まれていきます。

離婚まで考えてしまったら?

もし、旦那さんとの将来が考えられないのであれば、離婚もひとつの選択肢だと思います。しかし、少しでも修復したいと思う気持ちが残っているなら、旦那さんにどうしてほしいと思っているのかを伝えて、夫婦でしっかりと話し合ってみましょう。夫婦カウンセリングなどを利用して、第三者を交えて客観的に物事を見ていくのも有効です。

修復に向けてがんばりたいと思うのか、それともやっぱり無理だと思うのか、どちらの結論が出たとしても、自分の選択を尊重しましょう。離婚するとなれば、金銭的なことや子どものこと、将来への不安など、気になることは色々あるかもしれませんが、自分はどうしたいと思っているのかが一番大切です。どんな選択をしても、自分で決めたんだと思えるよう、心をケアしながら、今できることに取り組んでみてください。

まずは原因を考えて、仲良く戻りたいなら自分も努力を

旦那さんを気持ち悪く感じてしまう原因は人それぞれ。まずは、何が原因でこうなってしまったのかを考えて、改善できるところはないか探してみることが大切ですね。相手を責めてばかりでは、何も始まりません。自分も旦那さんへの接し方について見直してみて、少しずつ夫婦関係を改善していきましょう。でも、あまり思いつめるのも自分の心にとってはストレスになります。うまくいかない時は、自分の時間を大切にして、心に余裕を持てるよう過ごしてみてください。

(文:高見綾、構成:朝日絵美瑠)

※画像はイメージです

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