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【クリスマス特集DAY24】小さな金平糖とスパークリングワインで作るクリスマスドリンク

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今年1年、私はがんばった。超、がんばった。
年末進行の仕事を気合いで片付けて帰り道を歩けば、イルミネーションの光がちらほら。

12月25日を誰かと過ごすのでも、そうじゃなくても。
街じゅうに流れる鈴の音や、リボンやプレゼントがあしらわれたデコレーションを見れば、ちょっとテンション上がるでしょ。
クリスマスまでのこの1カ月、宝物みたいに彩られたショーウインドウにちょっと後押しされて、小さな贅沢をしてみよう。1年がんばった自分に1日ひとつ、小さなご褒美を。だってクリスマスだもん。

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約束してた日に限って仕事が長引くこともある。
今日はまさにそれ。

彼が久しぶりに家へ来るから、クリスマスらしい料理でも作ってあげようと思ってた。
でもだめだ。今からじゃ間に合わないし、そんな気力もない。
せめて2人でのんびり飲むためのお酒を用意しよう。

背伸びして高いバーで飲むこともあるけれど、本音をいえば味がわかるような2人じゃない。
急いで帰宅した私は、いつものスーパーでやっすいスパークリングワインを購入。
それと懐かしい金平糖も。

金平糖をいくつか用意して、そこにスパークリングワインを注ぐ。
しゅわしゅわ、と小さな泡をたてながら金平糖が溶けていく。

「なんか雪みたいだな」

ちょっと不機嫌そうだった彼がそれを見てつぶやいた。
そう、これは学生時代にバイトしていたバーで教わったクリスマスの魔法(というか小ワザ)。

柄にもなくおしゃれなドリンクを飲みながら、肩を並べゲラゲラ笑って観るのは録りためた『アメトーーク!』。

まあまあ、カップルなんて結局こんなもん。
聖夜はもうすぐそこ。ちぐはぐな幸せを楽しむ2人の背中。

(写真・文:井田 愛莉寿・出川 光/マイナビウーマン編集部)

 

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