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ニキビができる位置でちがう! 原因と治し方

齋藤真理子

ニキビはできる位置によって、それぞれ原因がちがうことをご存じですか? 今回は、医学博士・形成外科専門医の齋藤真理子先生に、ニキビのできる位置ごとの原因やその対処方法についてお聞きしました。

すっきり

ニキビができる原因と、ニキビの種類

まず、ニキビができてしまう原因とメカニズムやニキビの種類について、齋藤先生にお聞きしました。

原因と種類

ニキビができる原因

齋藤:ニキビ菌は、肌を弱酸性に保って守る働きのひとつです。皮脂をえさとして生息していますが、毛穴がつまると皮脂が外に排出されず増えてしまい、ニキビ菌も増殖します。そうすると皮膚常在菌のバランスが崩れて、ニキビができてしまいます。思春期のニキビは、清潔にして洗顔していれば症状が軽くなり良くなることも多いです。しかし、大人ニキビの場合は、ホルモンバランスの乱れにより肌の代謝が悪くなり、ターンオーバーが遅くなります。すると古い角質の蓄積や肌の乾燥を助長するので、毛穴がつまりやすくニキビになってしまうのです。

ニキビの種類について

齋藤:ニキビの種類は見た目の色味で、白、黒、赤、黄ニキビなどに分かれています。

白ニキビ

毛穴に皮脂がつまり、ニキビ菌が増えている状況です。

黒ニキビ

毛穴に詰まった皮脂が、酸化して黒くなってしまった状態です。

赤ニキビ

毛穴の中でニキビ菌が増えて、炎症を生じた状態です。

黄ニキビ

赤ニキビの炎症が悪化して、膿の状態になっているニキビです。

ニキビができる位置と原因

ニキビができる原因についてはわかりました。では、次にできる位置によってちがう、ニキビの原因について具体的に教えていただきましょう。

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おでこ・こめかみ

皮脂の分泌量が多く汚れやすいのと、髪の毛などが触れる機会も多いため、思春期のニキビができやすいところです。

白ニキビや鼻の黒ずみをもたらし、なかなか詰まった状態を治すことが難しい部位です。

面積が広く、炎症を起こしやすい。赤く腫れあがったニキビができやすい場所です。

あご

過剰なストレスや生活習慣の乱れによって、ホルモンバランスが崩れることが原因です。

背中

皮脂や汗の分泌が多く、皮膚の角質層が厚いところです。衣服の影響で蒸れやすく、ニキビが発生しやすい環境にあります。

ニキビができる位置と対処方法

齋藤:すべてに共通することは、生活リズムを整えることと、食生活を見直すことです。その上で、位置ごとの対処法を紹介します。

 

ニキビ睡眠

おでこ・こめかみ

皮脂分泌が多いところなので、清潔にしながら角質が詰まらないようにすること。

指で押したりせずに、鼻の炭酸パックなどで皮脂を浮かせてとるのがオススメです。

赤ニキビから黄ニキビになりやすいところなので、ニキビ跡にならないように指でつぶしたりしないようにしましょう。

あご

ホルモンバランスを整えるために、規則正しい生活リズムで、ストレスをなくすことや食生活を見直すことが大事。

背中

皮脂の分泌が多いからといってゴシゴシこするのではなく、やさしく角質を除去することが大切です。

まとめ

ニキビができた位置ごとにちがう、原因と治し方がわかりましたね。あとは生活のリズムと食生活に気をつけて、上手に対処しながら過ごしていきましょう。

(取材協力:齋藤真理子、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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