お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

髪は肌の5倍も紫外線を浴びる!? 美容師に聞く「髪の日焼け対策」とは

小林 篤史

紫外線が気になる季節、シミができないように日焼け対策に力を入れる人は多いですよね。しかし、肌の日焼け対策だけで満足していませんか? 実は、髪も日焼けするので、しっかり紫外線から守ることが大切です。そこで今回は、髪の日焼け対策やヘアケア方法について、美容師のMINX銀座中央通り店のトップデザイナー・小林篤史さんにお話を聞いてみました!

髪

 

髪が日焼けするとどうなるの?

髪が日焼けすると、どのような影響があるのでしょうか。くわしく解説してもらいました。

女性

キューティクルがはがれやすくなる

キューティクルは、髪の一番外側を覆っている膜のようなものなのですが、そのキューティクルが紫外線の影響でめくれたり、はがれてしまいます。すると、髪の中のタンパク質や保湿する成分が流れ出て、髪の水分や栄養がなくなってしまいます。

髪のツヤがなくなり、パサつく

紫外線でキューティクルがはがれると、髪の中の水分や栄養が流れ出てしまい、それが原因で髪が乾燥し、パサつきの原因になります。夏に髪の表面だけパサパサしてくるのは、紫外線の影響でもあるのです。

髪の柔軟性がなくなり、切れ毛や枝毛ができる

はじめにも書いたように、強い紫外線は、髪内部のシステイン結合を壊します。そのため、髪の毛の柔軟性がなくなり、引っ張っただけで髪の毛が切れたり、毛先に枝毛ができやすくなります。

髪の変色やカラーの色持ちを悪くする

紫外線は、髪内部のメラニンを分解する力があります。メラニンというのは、髪の色を作る色素なのですが、メラニンが紫外線によって分解されてしまうと、髪の色が徐々に抜けて、赤みを帯びた色に変色します。また、カラーリングをしている髪は、バージン毛よりメラニン色素が少ないため、より紫外線の影響を受けやすい状態に。注意が必要です。

髪や頭皮の老化現象が進む

肌が紫外線を受けると、シワやたるみの原因になるように、髪や頭皮も同じように老化現象が起こります。紫外線により、髪の毛の根元にある毛母細胞がダメージを受けると、抜け毛や薄毛、白髪の原因になります。

日焼けから髪を守るコツとケア方法って?

最後に日焼けから髪を守るコツと日焼けしたときのケアについて、アドバイスをもらいました。

髪のケア

洗い流さないトリートメントでUVケア

夏の時期になると、UVカット機能が含まれている洗い流さないトリートメントが発売されます。髪に栄養を入れながらUVケアもできるので、紫外線が気になる時期はぜひ活用してみてください。

スプレータイプの日焼け止めで頭皮もUVケア

紫外線のダメージにより、頭皮そのものを気にする人が増えています。スプレータイプの日焼け止めで、肌や髪、頭皮を紫外線から守りましょう。

帽子をかぶる

先に挙げた2つは、美容師らしくトリートメントのお話をしましたが、紫外線のダメージを減らしたいなら、紫外線を浴びないことが重要です。外出をしないというのは無理な話なので、帽子をかぶって紫外線に当たらないようにするのがベストでしょう。髪の長い人は、シニョンやお団子などのヘアレンジをして、帽子をかぶってください。日射病の予防にもなるので、夏には帽子が必需品です。

日傘をさす

帽子をかぶりたくない人は、日傘もとても有効です。遮光100%なら紫外線の心配は軽減されます。また、今は種類も多くなっているので、アクセサリーのひとつとして持ってみてはいかがでしょうか。

紫外線を受けた後はトリートメントケア

紫外線を受けた髪は、キューティクルがはがれ、水分がなくなっています。なので、疑似キューティクルを作れるトリートメントや保湿力の高いトリートメントでケアをしましょう。より紫外線ケアをしたいなら、UV対策用のトリートメントがオススメです。また、紫外線対策にはビタミンEが有効と言われているので、ビタミンEが多く入っているトリートメントを選んでみてください。

まとめ

夏になり「なんだか髪がパサパサする……」と思った人は、もしかすると髪の日焼けが原因かも! 肌の日焼け対策だけでなく、髪の日焼け対策もしっかり力を入れましょう。もし、紫外線による髪のダメージが心配な人は、ぜひ美容師さんに相談してみてくださいね。

(監修:小林篤史/MINX)

※画像はイメージです

SHARE