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足のにおいの原因はコレ! においを消す方法を皮膚科医が解説

山下真理子

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夏になると、靴の中で足が蒸れて臭くなったり、裸足になったときににおいが気になったりしますよね。嫌な足のにおいの原因と対策法について、皮膚科医の山下真理子先生に解説していただきました。

<目次>

足が臭くなる原因

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そもそも、なぜ足が臭くなってしまうのでしょうか。足のにおいの原因について教えていただきました。

山下:暑い時期になると足に汗をかくこともあるかもしれませんが、足の裏にかく汗は無臭なので、足も本来無臭なのです。それなのに足が臭くなってしまうのは、以下の原因が考えられます。

足の雑菌

足のにおいは、足の汗や皮脂、皮膚・爪の汚れをエサにする雑菌が出す排泄物によって起こります。特に白癬菌(はくせんきん)と呼ばれる菌が、悪臭の原因になると言われています。

靴や靴下

においの原因菌は、高温多湿な場所で繁殖しやすいため、湿気の多い夏は特に注意が必要です。通気性の悪い靴や靴下を長時間履いていると、臭いの原因菌が繁殖して臭いが発生しやすくなるでしょう。

ストレス

ストレスがたまると、自律神経がたかぶって汗をかきやすくなります。足の裏には汗腺が多いため汗をかきやすく、雑菌が繁殖してにおいの原因になります。

水虫

白癬菌という菌が汗などをエサにして繁殖し、皮膚の角質層に侵入すると「水虫」になります。白癬菌は、ただ皮膚に付着するだけでは水虫になりませんが、ちょっとした傷などから皮膚の中に侵入しないよう、注意が必要です。

足のにおいの解消法

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足が臭くなる原因は、大きく4つに分類できました。それでは、足のにおいを解消するためにはどうすればいいのか、山下先生に聞いてみました。

山下:足のにおいを解消する方法について、原因別に解説します。

足の雑菌のケア

足の洗い方が不十分だと、汗や古い角質がどんどんたまり、においの原因菌が繁殖しやすくなってしまいます。足は水で流すだけになってしまいがちですが、必ず指の間までしっかり洗ってください。

靴や靴下のケア

できるだけ蒸れやすい靴を避けることが一番ですが、仕事上難しい場合は、同じ靴を連日履かないことを意識してください。毎日靴を変えることで、汗がしみたりにおいがこもったりするのを防ぐことができます。また、靴下をこまめに履き替えるのもおすすめです。

ストレスのケア

自律神経を安定させて、必要以上に興奮しないために、適度にストレスを発散させましょう。神経質にならずにおおらかな気分でいると、ストレスがたまりにくくなります。ちなみに、足のにおいを意識しすぎることで余計にストレスがたまり、においの原因になる場合もあります。

水虫のケア

足をしっかり洗って清潔な状態を保ち、通気性をよくして蒸れさせないことを意識しましょう。皮膚に異常を感じて、水虫になっている可能性があったら、まずは病院を受診してください。

足のにおいの予防法

足のにおいを防ぐためには、どのような対策が効果的なのでしょうか。山下先生に教えていただきました。

山下:足のにおいを防ぐためには、まず清潔に保つことが一番です。汗っかきな人は、こまめに靴や靴下を替えたり、通気性のよいサンダルを使用したりしてもいいでしょう。足のにおいの原因となる白癬菌は、お風呂場のマットやスリッパからも感染するので、普段使用するアイテムを清潔にしておくことも重要です。

また、足用のデオドラント商品を活用してもよいでしょう。足用のデオドラントシートで定期的に汗を拭いたり、スプレーをしたりすることで、かなり消臭効果が期待できます。なかでも殺菌効果があるタイプがおすすめです。スプレーは、使いすぎると靴下が水分を吸って逆効果になることもあるので、目安の使用量を守って使ってください。

まとめ

足のにおいの原因には、雑菌、靴・靴下、ストレス、水虫が関係していることがわかりました。足の汗は本来無臭ですが、靴下や靴などによって蒸れることで、雑菌が繁殖しやすくなり、足のにおいにつながります。足のにおいを防ぐためには、お風呂で足の指までしっかり洗ったり、連日同じ靴を使わないようにしたりして、清潔な状態に保つことが大切です。また、足用のデオドラント商品を使ってケアをしてもよいでしょう。

(文:山下真理子、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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