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優秀フェイスオイルは「ごま油」で作れる! 1,000円以下で美肌に近づく方法

児玉珠里(もみじまんじゅりー)

「キレイな肌になりたい!」「小顔になりたい!」など、美に関する女性の願望は尽きないですよね。今はいろんなフェイスオイルがありますが、1,000円以下で買える「ごま油」を使ったフェイシャルケアに挑戦してみませんか? 今回は、アーユルヴェーダセラピスト・児玉珠里さんに「ごま油フェイスオイル」の作り方&マッサージ方法を解説してもらいましょう!

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スーパーで売っている“あの調味料”で、フェイスオイルが作れる!?

近年さまざまな化粧品が出回り、高価なものを使っておけばキレイになれるだろうと思っているみなさま。化粧品は高ければいいというものではありません。実は、スーパーに1,000円以下で売っている「あるもの」を使って、優秀フェイスオイルを作ることができるのです!

記事タイトルを見て「え、あの商品で?」と思っている方も多いのではないでしょうか? そうです。スーパーで買える、あの「ごま油」です。

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しかし、ここでひとつ注意! 使うのは普通のごま油ではなく「太白(たいはく)ごま油」 ごま油って香りが強いイメージがありますが、「太白ごま油」はごまを煎らずに生のまま搾っています。そのため、透明で無味無臭に近く、ごま油特有の色と香りがほとんどないのです。

「ごま油」とアーユルヴェーダの関連性とは?

ごま油は、実は私の職業でもあるアーユルヴェーダセラピストが取り扱う「アーユルヴェーダ(※)」と密接な関係があります。

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※「アーユルヴェーダ」とは?

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アーユルヴェーダとは、5000年前から続いている若返り療法。簡単に言うと、究極のアンチエイジングシステムです。

そんなアーユルヴェーダでは、ごま油が「トリートメントオイル」としてとてもよく使われます。あれがいい、これがいいと、トレンドがコロコロと変わる美容業界。そんな中、5,000年も続いているアーユルヴェーダはとても信頼できます。まさに温故知新! そこまでお金もかからずキレイになれるなんて、最高ですよね。

「太白ごま油」を使ったフェイスオイルの作り方

フェイスオイルを作るには、まずはごま油を一度キュアリング(100度くらいまで熱してから冷ますこと)をして、調理用温度計で温度を見ながら加熱をして、そのあと100度を越えたら布巾の上で冷やして……。

って、面倒くさい!! 個人的に、調理用温度計のくだりが特に面倒です。そもそも「家に温度計なんかない」という方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、ずぼらな女性向けの作り方をご紹介します!

「ごま油フェイスオイル」ずぼらレシピ

用意するもの

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・太白ごま油 (※)
・お鍋
・フタのある清潔な空き瓶(耐熱容器)
※フェイシャルケア1回につき、必要な太白ごま油は小さじ1杯程度が目安です。あくまで目安なので、お好みの容量を使用してください。

作り方

(1)鍋にたっぷりの水を入れ、沸騰させる。

(2)太白ごま油を空き瓶などに移す。
あまりにも油が多いと膨張する可能性があるので、くれぐれもパンパンに移し替えないでください。太白ごま油を入れた空き瓶は、冷暗所で保管すれば3カ月程度は持ちます!

(3)鍋の火を止めて、沸騰したお湯に空き瓶ごと入れて湯煎する。

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(4)そのまま、ごま油が冷めるまで待つ。

「顔だけでなく、全身にもたっぷり使いたい!」という方は、買ってきた太白ごま油の瓶ごと湯煎してもOKです。ただし、こちらも膨張する可能性があるので、大さじ3杯分は先に使っておいてください。

自宅でアーユルヴェーダ! 「ごま油フェイスオイル」のケア方法

フェイシャルケアは、丁寧なマッサージを月1回するよりも、毎日の習慣にすることが大事。続けられなきゃ意味がない。しかし、私はもちろんずぼらです(笑)。

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こんな私でもギリギリ続けられている、フェイシャルケア方法をお教えします。オイルが床についてもすぐに洗い流せるように、お風呂で行うことをおすすめします!

STEP1:オイルの容器ごとお湯につける
STEP2:その間にメイクを落とす
STEP3:顔の水分を軽くタオルでオフ
STEP4:ごま油フェイスオイルを顔に塗布&マッサージ
STEP5:湯船に浸かるor熱めのシャワーで発汗させて5分待つ
STEP6:ぬるま湯で洗い流す

これでOKです! もう少し詳細を加えて書いていきますね。

STEP1:オイルの容器ごとお湯につける

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前段で作ったごま油フェイスオイルを、お湯に入れて温めてあげます。そうすることでオイルの伸びがよくなり、肌にもよくなじむようになります。また、温かいオイルで肌に触れることでリラックス効果も。

STEP2:その間にメイクを落とす

オイルを温めている間に、ちゃちゃっとメイクを落としましょう。

STEP3:顔の水分を軽くタオルでオフ

タオルで軽くポンポンとおさえて、顔の水分をオフしましょう。

STEP4:ごま油フェイスオイルを顔に塗布

オイルをたっぷりと手に取り、顔全体になじませます。 手を動かしたときに摩擦を感じず、オイルをするすると伸ばせるくらいの量がベスト!

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顎から頬にむかってクルクルと下から上にひきあげるようにマッサージすると、リフトアップに効果的です。額は顔の中心から外側に向けてクルクル。

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疲れが出やすい目元もクルクル。気になるほうれい線にも。

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ただし、やさしく! ガシガシ、ゴリゴリは絶対NGです。耳や首、デコルテまで塗ります。オイルは足りないと思ったらどんどん追加してOK!

特に耳は、アーユルヴェーダのマッサージ療法でも有名な「マルマポイント」という健康に効くツボのようなものがたくさんある部位とされています。しっかり耳もマッサージしてみてください。

STEP5:湯船に浸かるor熱めのシャワーで発汗させて5分待つ

これが大切です! オイルの浸透時間が必要なので、最低でも5分は待ってください。老廃物を排出させるために、首から下を温め、発汗させましょう。

STEP6:ぬるま湯で洗い流す

最後に、オイルをぬるま湯で洗い流します。どうしてもヌルヌル感が気になる方は、石鹸で洗顔してもかまいません。

これで終了です!

セルフケアをした次の日の朝、化粧ノリが断然ちがうのを実感できます。主人に「土色だな」とよく言われる私の顔面も(忙しくてケアを怠ったり、ストレスがたまるとすぐ土色になる)、血色がよくなり、肌がワントーンアップしました。メイクでもファンデいらず、スマホで顔写真を撮ったあとの美肌アプリでの加工ナシも夢じゃないかもしれません!

★忙しくてマッサージの時間がとれないときは?
忙しい日は、きちんとしたマッサージではなくても、いつものスキンケアのように、太白ごま油を直接顔に塗って洗い流すだけでも大丈夫です。

※効果には個人差があります。
※肌トラブルが起きた場合は、オイルの使用を中止し、皮膚科を受診してください。

まとめ

ごま油は、実はいちばん身近にある美容液。ごま油を活用することで、長い歴史を生き抜いてきたアーユルヴェーダのマッサージを自宅で体験することができます。百聞は一見にしかず! ぜひ試してみてくださいね。

(児玉珠里)

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