「人を好きになる心理」とは? 恋に落ちるメカニズムを専門家が解説!
「人を好きになる」とはどういう気持ちなのか、わからなくなることもありますよね。なかなか人を好きになれなかったりすると、余計考えすぎて混乱してしまうことも。人間はどんな瞬間、どのようなメカニズムで人を好きになるのでしょうか? 今回は、女性209名の意見と専門家のアドバイスから、「人を好きになる心理」を解説します。
<目次>
女性に聞いた「人を好きになる瞬間」って?
今まで何とも思っていなかった男性を、ふとした瞬間に好きになってしまうこともありますよね。働く女性のみなさんに、これまでに経験した「人を好きになる瞬間」を教えてもらいました。
助けてもらったとき
・「困ったときに助けてくれたり、やさしくしてくれたりしたとき」(33歳/医療・福祉/販売職・サービス系)
・「困っているときに助け舟を出されたら」(34歳/医療・福祉/事務系専門職)
男らしい一面を見たとき
・「男らしさが見えたとき。開けられないものを開けてくれたり、重たいものを持ってくれたり、愚痴を聞いてくれたり」(34歳/医療・福祉/専門職)
・「男らしいしぐさや頼りがいがあるところを見ると」(33歳/生保・損保/営業職)
自分のタイプだと感じたとき
・「好みの人がいると、すぐに好きになる。いいところばかり見える」(34歳/医療・福祉/専門職)
・「相手の見た目が自分の好みの顔であり、かつ痩せているという自分の好きな体形であった場合に好きになる」(32歳/学校・教育関連/事務系専門職)
一緒にいて楽なとき
・「一緒にいて楽だなと感じたとき。結婚しても長続きしそうだから」(23歳/その他/その他)
・「一緒にいて楽で話しやすく、また会いたいと思ったとき」(31歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)
◎女性の意見・まとめ
仕事を手伝ってくれたり、自分が困っているときに助けてもらったりすると、相手を好きになってしまうこともあるようです。相手のやさしさが感じられると、キュンとしてしまうのでしょうね。思い当たるシチュエーションがある人もいるのではないでしょうか?
専門家に聞いた「人を好きになる心理」とは?
ここからは、「人を好きになる心理」をくわしく見ていきましょう。男女の心理のちがいにくわしい、心理コーディネーターの織田隼人さんに解説してもらいました。
「人を好きになる心理」のメカニズム
「人を好きになる心理」には、以下の4ステップがあります。
(1)「知らない人」から「知人」になる
最初は、兄弟や幼なじみでなければ「赤の他人」からはじまります。「知らない人」から「知っている人」になることが第1ステップです。そのためには、挨拶などのコミュニケーションが欠かせません。
(2)「なんとなく気になる相手」になる
お互い知り合っていくうちに、「なんとなく気になる相手」になります。特に同じ人を何度も見ていると、その人の魅力をどんどん感じるようになります。ひとりの人を魅力的だと思うと、その人を「肯定的な視点」で見るようになるので、いいところがどんどん見つかります。そのうち「なんて素敵な人だろう」と思うようになります。
また、「相手は私に気があるのかも?」と考えるところから恋がはじまることも多いです。「脈ありかな、それもと脈なしかな」と考えれば考えるほど、その相手のことが脳内に浮かび、どんどん好きになっていきます。
(3)「好きな気持ち」に気づく
相手のよさを知り、じわじわ好きになっていても、案外自分では好きな気持ちに気づかなかったりします。むしろ「冷静でいよう」と自分に言い聞かせている人のほうが多かったりします。「これまで勘ちがいして失敗してきたんだから」とか「そう簡単に両思いになれるはずがない」とか、自分で自分の心を縛っている人も多いです。
しかし、相手のことを考えれば考えるほど好きになっていき、徐々に自分の気持ちを止められなくなります。ここで「好き」だと気づくことが多いです。
(4)行動に出る
相手のことが好きだと気づいたら、具体的にどうしたらいいかを考えはじめます。たとえば、脈ありかどうかの判定法や、好きな人にアプローチする方法をインターネットなどで探し、実際にそれを実行したりします。こうして「自分から行動に出ること」で、さらに自分の気持ちが確信に近づきます。行動することによって、「やっぱりこの人が好き」という気持ちが強くなっていくのです。
このように、好きな気持ちを自分自身の想像や行動でどんどん強めていくのが恋のはじまり、好きになるまでのステップです。
「恋愛感情」と「友情」のちがい・見極めるポイント
恋愛感情と友情の一番のちがいは、「子孫を残したい相手かどうか」です。そもそも、人間も生き物なので、子孫を残すために恋愛というものが生まれました。子孫を残すために恋愛が有効な手段だから、恋愛をするようになったということです。
しかし、いきなり子孫を残そうとするのは無理なので、その途中経過として「彼と手をつなげるか」「キスできるか」を考えてみましょう。また、子孫を残すというのは「長い間一緒に子どもを育てること」でもあるので、「長期間一緒にいて支え合える相手か」というのも考えるべきポイントに当たります。これらのことを考えてみて、「やっぱり一緒にいたい」と思えば、それは恋愛感情です。
「人を好きになれない女性」が恋愛感情を取り戻す方法
人を好きになれない女性は、人を好きになることを怖がらないようにしましょう。
少しでも気になる相手がいたら、その人と付き合っている姿を妄想してみてください。それが幸せなものであれば、妄想を続けましょう。そして、気になる人との妄想が楽しくなってきたら、次はその妄想を実現するために何をしたらいいのかを考えていくことで、徐々に恋愛の感覚を取り戻すことができます。
好きになれない女性は、まず人を好きになることを拒絶していることが多いです。しかし、その拒絶はなくしたほうがいいでしょう。かっこいい男性と出会ったときに、「浮気しそうだし」などいきなりネガティブに考えて、恋愛の可能性をなくしてしまっていることが多いのです。
それよりも、「あの人と私が付き合ったらどうなるかなぁ」と妄想していくと、幸せを感じやすくなりますし、恋に前向きになれます。恋に前向きになったら、次は行動するのみ。どうすれば彼と会話できるのかを考えていけばいいのです。
「会話するためには、まずは自分を認識してもらう必要があるから、目を合わせてみよう」「目が合ったら、ニコッと笑うことで印象がよくなるから、そこまでがんばろう」……このように、少しずつでいいので何をすればいいのかを考えて実行していくことで、いつか恋が実るはずですよ。
まとめ
当たり前のような感情で、実は意外と奥が深い「人を好きになる心理」。一目惚れをするケースもありますが、たいていは段階を踏んで徐々に好きになることが多いようです。なかなか人を好きになれないと悩んでいる女性は、今回ご紹介したようなアドバイスを参考に、恋愛感情を取り戻してみてくださいね。
(監修:織田隼人、文:ファナティック)
※画像はイメージです
※マイナビウーマン調べ
調査日時:2017年5月10日〜5月11日
調査人数:209人(22〜34歳の女性)