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「頭がいい人が好き!」という女性の恋愛はうまくいくのか?

ぱぷりこ(恋愛コラムニスト)

「頭がいい人が好きなんだよねー」

女子会や恋愛話で、1回や2回や100回ほど聞いたことがあるこのセリフ。

「尊敬できる人が好き」「話が通じる人が好き」も、くわしく話を聞いてみると「頭がいい人が好き」の亜種であることがよくあります。

そう、「頭がいい人」は、恋愛市場では大人気。

「やさしい人が好き」「一緒にいて楽しい人が好き」と並んでトップ3に入るといっても過言ではありません。

彼女たちがいう「頭がいい人」とは具体的にどんな人なのか、どういう女性が「頭がいい人」に惹かれるのか、恋愛はうまくいくのか、分析・解体していきます。

頭がいい人とはどういう人?

「頭がいい人」という言葉は、わかるようでいてよくわからず、人によって意味が異なる「あいまい言霊」です。

「頭がいい人が好き」という女性は具体的にどんなタイプが好きなのでしょう。

(1)高学歴・高収入

「頭がいい=偏差値が高い」という、学生時代に使っていた「頭がいい」をそのまま使っているパターンです。

高学歴の人は高収入の仕事に就く割合が高いため、「高学歴・高収入」である可能性が高いです。当然ながら、ハイスペは恋愛市場で大人気です。

(2)知識量が多い

「頭がいい=知識量が多い」というパターンです。

普通の人が知らないマニアックな知識を知っていたり、「君は辞典を搭載してるタイプの人類なの?」と思うほど幅広い知識を持っていたり。

どんな話題にも対応できる知識を持っている人は、普通の人と話しているときとはまったくちがった特別な体験ができるため、「この人、頭がいい! 楽しい! 好き!」となりやすいのでしょう。

このタイプはYoutuberかお笑い芸人のように日々エンターテインメントを供給してくれるので、これまた恋愛市場で人気です。

(3)物事の決断が早い、論理思考

「頭がいい=頭の回転が早い」というパターンです。

日々の生活では何かを決断することがよくありますが、なんでもスパッと決めたり、「こうだからこうする」と理由をスパッと言えたりする人は、「課題→思考→決断」までのプロセスが早く、「頭がいい」と見なされます。

先輩や上司など、自分が悩んでいることを相談したとき、スパッとアドバイスをくれたり、解決方法を教えてくれたりする人に出会ったとき、「この人……頭がいい……」とキュンとする事例が該当します。

(4)思考が柔軟で多様な視野を持つ

「頭がいい=思考が柔軟で、多角的に物事を考えられる」というパターンです。

近年、ビジネス分野やマネジメント分野では「フレキシブル(柔軟性)」「レジリエンス(弾力性)」「多様性(ダイバーシティ)」の重要性が高まっています。柔軟性がなくワンパターンの思考ができないと、突然の事態に対応できずに回復できなくなるからです。

自信満々のハイスペ男でも柔軟性がない人は多々いて、予想外のことが起きるとプライドがばっきり折れてしまいますが、柔軟性がある人はサバイブしやすいです。比較的ニュータイプの「頭がいい」人と言えます。

(5)馬鹿じゃない人

「頭がいい人が好き」というより、「馬鹿な男が嫌いだから、真逆の頭がいい人がいい」というパターンです。

これは、過去に付き合った男性や周囲の男性に対して「頭が悪い」とイライラした経験がある女性がよく使います。

「恋人に対してイラつくなんて耐えられないから、頭がいい人がいい」と逆張りしているだけのため、実は「イラつかない男ならなんでもいい」状態で、ふわっとしていることが多々あります。

頭がいい人に惹かれるのはなぜ?

「頭がいい人が好き」という女性は、なぜ惹かれるのでしょうか。「頭がいい」の内容ごとに理由がいくつかあります。

(1)社会的地位・年収が高くなる見込みがある

頭がいい人(=ハイスペ)は、高収入の高ポジションに就く可能性が高いです。恋愛市場において、女性は男性の「年収」を重視することが、婚活サービスや結婚相談所の調査によりわかっています。

ある意味、頭がいい人に惹かれる理由のうち、もっともわかりやすい理由のひとつと言えるでしょう。

(2)一緒にいて刺激的

頭がいい人(=知識が豊富、回転が早い)は、話す内容がディープで情報量が多いです。

そのため、何か言っても「よくわかんない……」「知らない……」「(5分後に)ごめん……なんだっけ……?」と言ってくるような男の人よりも、会話が楽しく、刺激的で、魅力的です。

(3)頼れる

頭がいい人(=頭の回転が早い)は、すばやく物事を判断していき、自信に満ちているように見えます。

その姿が「頼れる」「安心できる」「リーダーシップがすごい」とときめく人が一定数います。また、頭がいい人(柔軟性がある人)も、トラブルや不測の事態があったときには、あまりうろたえずにすぐ対応できます。

これもまた「頼れる」「サバイバルできそう」というキュン★ポイントとなります。

(4)ストレスフリー

ハイスペ女性、頭の回転が早い女性の場合、「同じレベルの会話スピードで、同じレベルの内容が話せる」ことがストレスフリーで魅力的だから、という理由で「頭のいい男性」を魅力的に感じることがあります。

特に男性は、自分より高学歴の女性を敬遠する傾向にあります。

そのため、ハイスペ女性はそもそも恋愛対象となる男性が少なく、「自分と同レベルの人がいい」と求めることがあるようです。

(5)コンプレックスを解消できる

自分の学歴や頭のよさにコンプレックスがある女性の場合、「なりたい自分像」を投影して、頭がいい人を好きになることがあります。

自分がなりたい姿を他者に投影することは恋愛の基本ではありますが、中には「恋人となることで自分と一体化し、自分のコンプレックスを解消しよう」という女性もいます。

この場合、「頭がいい男性に選ばれる自分もまた頭がいい」と考えることで、コンプレックス解消をねらうと考えられます。

「頭がいい人と恋愛したい女性」の特徴

頭がいい人と恋愛したい女性の特徴も、「頭がいい」の内容ごとにいくつか理由があります。

(1)ハイスペ婚を狙っている、いい暮らしをしたい

頭がいい人(=ハイスペ男)が好きな女性は、彼らと結婚することにより、お金に不自由ない暮らしをしたいと望んでいることが多いです。

「いい暮らしがしたいんだよね〜」とド直球に言う人もいますが、「子どもは私と同じように私立に入れたくって」「子どもには自分と同じぐらいの生活をさせたくって」「海外旅行は年に1回は行きたいから」など、ふんわりした言葉で「ハイスペと結婚したいです」願望を表現していることがあります。

(2)好奇心が旺盛、刺激が大好き

頭がいい人(=知識が豊富な人)が好きな女性は、好奇心が旺盛で、刺激が大好きな傾向にあります。

このタイプの女性は「おもしろい!」「変わってる!」という人を好み、平凡な答えしか返ってこない男性と一緒にいても「つまらない」「ときめきが足りない」と感じます。中には、普通っぽい人は軒並みダメで「変わっていて頭がいい変人が好き」という、刺激中毒の人もいます。

(3)男性に引っ張ってほしい

「頭がいい人は頼れるから好き」という女性は、男性にリーダーシップをとってもらい、自分はついていきたい、と考えるようです。

このタイプは自分で物事を決めることがあまり得意ではなく、信頼できる人に決めてほしい、と思っています。「三歩下がってついていく」タイプといえます。

(4)自分がハイスペ・頭の回転が早い

「頭がいい人はストレスフリーだから好き」という女性は、多くが高学歴・高収入のハイスペ女性です。

シンプルに「同レベル婚」を求める人もいれば、「別に気にしてなかったんだけど、前彼がコンプレックスを抱えて別れを切り出されたから、もうあんな思いはしたくない」という悩みを抱える女性もいます。

(5)学歴・頭のよさにコンプレックスがある

学歴コンプレックス、頭のよさコンプレックスがある女性は、パートナーによりコンプレックス解消を求めることがあります。

本来、人間はそれぞれが個別の人間であり、付き合ったり結婚したからといって能力が移管されたり、平均化されるわけではないはずなのですが、このタイプの人は「精神的な合体」によりコンプレックス解消を求めます。

参考:学歴コンプレックスを解消する方法

(6)自分はマイノリティだと思っている

自分がいわゆるわかりやすい「モテる女性」ではないと思っている女性、マニアックな趣味を持つ女性、毒親などやや特殊な生育環境に生まれた女性は、「頭がいい人(=柔軟性がある人)を求める傾向があります。

このタイプの女性は「女性は仕事より家事をやってほしい」「男を立ててほしい」「どんな親でも尊敬しないと」という固定した価値観を持つ人、柔軟性がない人と一緒にいることが激しく苦手です。

そのため、柔軟性が高く「へー、そうなんだ。じゃあこうするよ」とさらっと受け流して対応できる人を求めます。

頭がいい人と恋愛したらどうなる?

では、実際に頭がいい人と恋愛したら、彼女たちが求めるものは手に入るのでしょうか?結論は、当たり前ですが、人によります。

自分が求めている「頭のよさとは何か」をはっきり自覚できている人は、きちんと自分が求めている人材とマッチングして、幸せな恋愛をする傾向があります。

一方、ふんわりと「頭がいい人が好きなんだよね」と言うだけで、自分が求めているものを自覚していない人は、望む相手とマッチングできず、苦戦しがちです。

たとえば「頭がいい人が好き(=柔軟性が高い人が好き)」な女性が学歴や年収だけで相手を選ぶと、「ハイスペだけど頭がガッチガチで、超父権主義で疲れまくる」などといったミスマッチを起こします。

特に婚活サービスや婚活アプリでは、定量的に見える「頭のよさ」が学歴や年収になるため、どうしてもそこに目がいきがちですが、それゆえに「頭がいい人を求めたはずなのにミスマッチ」が生まれます。

結論。自分が求める「頭の良さ」を分析せよ

「頭がいい」という単語は、人によって意味が変わる、きわめて曖昧な表現です。

そのため「頭がいい人(ハイスペ)っていいよねー」「ねー。私も頭がいい人(知識が豊富な人)大好きー!」といった会話が成立してしまいますが、それゆえに「頭がいい人を選んだはずなのになんかちがう……」となることもままあります。

そのため、自分がどういう意味で「頭がいい人」を求めているのか、その背景は何か、頭がいい人と恋愛したり結婚したりすることでどういう生活を希望しているのか、具体的に考え、紙や非公開ブログに書き散らかしまくることをおすすめします。

(ぱぷりこ)

※画像はイメージです

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