友人より多め!? “先輩の”ご祝儀はいくら包めばOK?
結婚式に招待されると、うれしい気持ちはあるものの、お金のことが気になってしまいますよね。特に迷うのが、ご祝儀の金額ではないでしょうか。友だちなら3万円が一般的ですが、相手が職場の先輩だったら? いくらくらい包むものなのでしょうか。
働く女性たちが考える相場価格
まずはアンケートで働く女性たちに聞いてみました。
●やっぱり相場は3万円!
・「3万円。ほかの同僚と相談して、決めた金額です」(30歳/機械・精密機器/事務系専門職)
・「どの人でも均等に3万。一番経済的で妥当だと」(27歳/その他)
・「一般的な数字だと思います。お世話になった感が強いと、それに加え、プレゼントも送ります」(33歳/医療・福祉/専門職)
・「3万以下は、さすがに失礼だと思うから」(28歳/その他/販売職・サービス系)
・「私は友人の結婚式と変わらない気持ちでいるので、3万円。それ以下はさすがにないですが、3万円でも出費としては痛いし、どう思われてもそれ以上は正直包みたくないです」(32歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
先輩との関係性にもよるとは思いますが、やはり友だちの場合と同額を包むという女性が多いようです。そう言えば筆者も、以前職場の先輩の結婚式に呼んでいただいたときは、ほかの同期と相談して3万円包みました。
●会社関係は2万円?
・「会社関係は2万円が相場だと教えてもらった」(30歳/農林・水産/事務系専門職)
・「2万円。まわりに相談して決めた。その人とのつき合いの程度で判断した」(26歳/医療・福祉/事務系専門職)
・「2万円。まわりと金額を合わせて出していますが、いつもこの金額になります」(34歳/小売店/販売職・サービス系)
職場の場合、友だち同士とはちがい、ほかの出席者との上下関係が絡んできます。下の人間が上司・先輩より多い金額を包むのは「恥をかかせる」ことになると考える人もいるため、入社して間もない若い後輩ならは、2万円が相場とも言われますね。
●友人へのご祝儀相場の半額で!
・「1万5千円くらい。まず割り切れない数字を選ぶようにするけど、そもそもお金に余裕があるわけでもなく、まわりと相談して、いつもそれぐらいの金額になる。高すぎて気を遣われても困る」(34歳/その他)
・「1万5千円。あまり義理もないし、友人よりは少なくていいかなと思う」(31歳/医療・福祉/販売職・サービス系)
一般的なご祝儀相場から考えると少なめではありますが……。同僚と相談してということであれば、1人だけ金額が多すぎて浮いてしまうよりは、いいのかもしれませんね。
●できるだけ出したくない……
・「1万。5千円だと少ないし、2万は多いと感じるので」(30歳/不動産/事務系専門職)
・「1万円程度。頻繁に交流がある場合は、それより多く包んでいたが、ほかはその金額」(27歳/学校・教育関連)
・「1万円。生活あるので無理できません」(22歳/その他/営業職)
お金がないのに、無理をしてご祝儀を包むというのは大変です。そのあたりは、同じ会社で働く先輩ならよくわかっていると思いますので、1万円だからといって、失礼にあたることはないはず。
プロが教える! 先輩への祝儀のマナー
みなさん、先輩に渡すご祝儀の金額にはいろいろと気を使っているようですが、こういった場合、気をつけるべきマナーというものはあるのでしょうか? マナー講師の平松幹夫先生に聞いてみました。
「そもそも、災害見舞いや昇進で海外に赴任するような場合以外は、現金は上司や目上の人には贈らないのがマナーとされています。そのため、もし結婚式に出席しないのであれば、現金のご祝儀を渡すのは避けて、品物のプレゼントにすることをおすすめします。ただし日本では、結婚式に出席するときには受付でご祝儀を渡す方法が主流となっていますので、式に出るなら、その方法に合わせるのもいいでしょう」(平松先生)
金額については、やはり一緒に式に出る職場仲間と相談して決めるのが一番とのこと。職場の有志などで、まとめて包んでもいいそうです。
「その場合、のし袋の表書きは『○○有志』『○○一同』と書きます。2、3人なら連名で書いてもOKですが、その際は役職が上位の人、または年齢の高い人を右に書くのがマナーです。上下関係や年齢差がなければ、五十音順に書きます」(平松先生)
まとめ
せっかくのお祝いごとですから、日ごろお世話になっていることへの感謝も込めて、上手にお祝いの気持ちを伝えたいですよね。そのためにも、上下関係のマナー、慶事のマナーは、きちんと身につけておきたいものです。
(森川ほしの/OFFICE-SANGA)
※『マイナビウーマン』にて2016年4月にWebアンケート。有効回答数405件(22~34歳の働く女性)
※画像はイメージです