根暗とは? 5つの特徴と改善方法
こんにちは、心理カウンセラーの萩原かおりです。世の中には明るい人と暗い人がいますが、日本人は根暗な人が多いようです。根暗な人は仕事や恋愛などで悩みやすく、メンタルに支障がでるケースも珍しくありません。
根暗な人にはどんな特徴があり、どうしたら根暗な性格を改善できるのでしょうか? 心理学の見地から、根暗な性格のメリット・デメリットなどもご紹介します。
そもそも根暗とは?
「根暗」とは根が暗い人、という意味。根暗な人は、大勢でワイワイ盛り上がったり、初対面の人と社交的に話したりするのが苦手です。外向的というよりは内向的で、少人数で過ごしたり、ひとりの時間を楽しんだりするのが得意。趣味もアウトドアというよりはインドア寄りで、読書や映画鑑賞など、ひとりで楽しめるものを好む人が多いでしょう。自分の趣味を突きつめる研究肌タイプです。
あなたもチェック。根暗な性格の特徴
根暗はあくまで根が暗い人なので、普段からずっと暗いわけではありません。「もしかしたら根暗かも?」と思う人は、根暗な性格の特徴に当てはまっているかチェックしてみましょう!
根暗な性格の特徴
引っ込み思案
根暗な人は内向的なので、引っ込み思案です。親しくない人と話すのは苦手で、自分からどんどん話しかけたり、主体的に行動したりすることは少ないでしょう。小さいころに「引っ込み思案だね」と言われていた人は、根暗な傾向があるかもしれません。
自分が話すよりも人の話を聞くほうが多い
根明な人はおしゃべりですが、根暗な人はあまりしゃべりません。飲み会など大勢で集まるときは、自分がしゃべるより人の話を聞いていることのほうが多く、聞き役に回りがち。「話すより聞いているほうが気楽で居心地がいい」と思う人は、どちらかといえば根暗でしょう。
恥ずかしがり
根暗な人は、外側ではなく内側に興味関心を持つタイプ。その結果として主観的になり、自分のことをよく考えるため、自意識過剰になりがちです。自意識過剰になると、ちょっとしたことでも恥ずかしく感じてしまうもの。シャイな人は根暗な人が多いのです。
あまり人に相談しない
根暗な人は合理的に考えるので、人に相談する前に自分で突きつめて解決策を模索するケースが多いです。悩んだときも、相談するよりひとりで考え抜いたほうがいいと考えるため、じっくり考えこむ傾向があるでしょう。
ひとり行動が好き
根暗な人はひとりで楽しめる趣味を持っていることが多く、ひとつのことを追求するタイプなので、ひとり行動を好みます。大勢で騒ぐことよりも、ひとりで好きなことに没頭することに幸せを感じます。

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根暗のメリット・デメリット
根暗のメリット・デメリット
根暗のメリットは、内向的だからこそ自分の悪いところも見つけられるので、成長のきっかけにつながります。また、他人の指摘も素直に受け入れられるので、結果的に早く成長できる点も大きな強みです。
しかしその一方で、デメリットもあります。自意識過剰ゆえに恥ずかしがりで失敗を嫌うので、人に相談できずに自分で背負いこんでしまい、負のスパイラルにはまってしまいがち。さらに、何か悪いことが起きると「自分のせいだ」と考えるため、ストレスにも押しつぶされやすいです。一度気分が落ち込むと、なかなか浮上しにくいのも悩みどころ。
極端に内向的な性格だと、精神的な病気になりやすいと言われているので、不安がつのる前に人に相談したほうがいいでしょう。また、個人プレイは得意ですがチームプレイが苦手なので、協調性に欠けてしまうのもトラブルのもとになります。
根暗な人に向いている仕事は?
根暗な人の性格は内省的で生真面目。こうした人は、緻密な作業が求められる仕事に向いています。経理やプログラマー、エンジニアや設計士など、細かい数字や言語を扱う職人系の仕事で能力を発揮するタイプです。ひとつのことを突きつめる探求心もあるので、研究者などのプロフェッショナルになる素質があるでしょう。
自分を変えたい。根暗な性格を改善するには?
もし根暗な性格を変えたい人は、3つの方法にチャレンジしてみましょう! 根暗な性格を改善することにつながります。
根暗な性格を改善する方法
客観的に自分を見る
恥ずかしさなどの自意識からどうしても逃れられず、ネガティブ思考に陥りがちな人は、一歩引いて自分の状況を俯瞰してみましょう。自分以外の人が同じことをしていたとしたら、あなたはどう思うでしょうか?
恥ずかしいと思っていた自分の行動も、客観的に見ればささいなものです。「なんだ、大したことないや」と思えるはず。
人は他人に興味がないと知る
自分が思っているほど、他人は自分に興味を持っていないものです。いろいろと気にしてしまって暗い考えにとらわれたり、一歩が踏み出せなかったりする人は「そこまで自分は注目されていないから大丈夫」と言い聞かせましょう。
いい意味で、他人は自分に対して無関心です。そう思うと気楽に行動しやすくなり、楽観的に行動できるようになります。
1週間に1回、新しいことをする
根暗な人は、攻めるより守るタイプ。保守的で、新しいことにチャレンジするよりは現状維持を目指します。自分の殻を破りたいなら、たとえば1週間に1回、今までやったことがないことにチャレンジしてみましょう。
行ったことがないお店に行ったり、新しい道を通って帰ったりと、ささいなことでも大丈夫です。意外な発見があったり抵抗心が薄れたりして、今までよりも積極性を持てるようになります。
でも、無理になおそうとしなくていい
とはいえ、根暗は必ずしも悪いことではありません。根暗な人ならではの長所もたくさんあるので、無理になおす必要はないのです。
その証拠に、根暗女性は人気があります! そこで、社会人男性を対象にしたアンケート結果をご紹介します。
根暗女子を支持する男性が半数以上
まず、根明な女性と根暗な女性の人気を比較してみましょう。
Q.「根明な女性」と「根暗な女性」どちらのほうが好きですか?
「根明な女性」(38.5%)
「根暗な女性」(61.5%)
※有効回答数112件
明るい女性のほうが人気がありそうですが、意外にも約6割の男性が根暗女性を支持しています。では、根暗な女性に惹かれる理由を見ていきましょう。
「根暗な女性」に惹かれる人の意見って?
自分も根暗だから
・「自分も似たような性格だから合いそう」(26歳/農林・水産/技術職)
・「自分と同じタイプなので、安心できるから」(24歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
根暗な男性は、同じく根暗な女性のほうが安心できるそう。人は共通点を知って仲よくなるので、まったく逆のタイプだと親近感を持てず、とっつきにくく感じるのかもしれません。
明るい部分を自分が引き出したい
・「明るい部分を見つけたいと思うため」(28歳/金融・証券/専門職)
・「根暗の中からあぶりだされる明るさがいいので」(37歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
・「どうにか盛り上げてやろうというように、自分が前向きになるから」(35歳/金属・鉄鋼・化学/その他)
ぐいぐい女性を引っ張っていきたい男性からすると、なかなか打ち解けにくい根暗女性のほうが「心を開きたい」と燃えるようです。
おとなしめが好き
・「うるさすぎるよりは、少しおとなしめの人のほうがいい」(27歳/情報・IT/技術職)
・「明るすぎても疲れる」(28歳/医療・福祉/事務系専門職)
・「たくさん話さないで済むから」(31歳/運輸・倉庫/技術職)
彼女に癒しを求める男性は多いもの。一緒にいて賑やかな女性より、おとなしい女性のほうが安心できるのかもしれません。
ほどほどの根暗は魅力になる
根暗な性格を活かすポイントは、根暗レベルをほどほどに抑えること。ほどよい根暗は相手に安心感を与えますし、かえって好印象になることも。ただ、あまりにも根暗だと相手も一緒にいて楽しくありませんし、何より自分がしんどくなってしまいます。根暗の改善方法などを実践して、ほどよい根暗レベルにコントロールしてくださいね。
(萩原かおり)
※画像はイメージです
※マイナビウーマン調べ(2015年8月にWebアンケート。有効回答数112件。22歳~39歳の社会人男性)