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デートで割り勘は当たり前? 割り勘する男性心理

織田隼人(心理コーディネーター)

中田ボンベ@dcp

男女交際についての話題でよく挙がるのが、「デート代は割り勘にすべきか」というもの。「男性は全額負担すべき!」という意見もありますが、やはり相手に全額負担してもらうのはなんとなく申し訳ないですよね。では、この点について男性はどう思っているのでしょうか? 今回は「デート代の割り勘に対する男性心理」を探ります。

デートでは割り勘が当たり前?

まずは「デート代の割り勘は当たり前」と考えている男性がどのくらいいるのかを調べてみました。

Q.デート代は、割り勘にするのが当たり前だと思いますか?

思う(44.4%)
思わない(55.6%)
※有効回答数115件

「割り勘にするのが当たり前だ!」と思っている男性は約44%。「割り勘にするのが当たり前だと思わない」という男性のほうが多数となりました。心やさしい男性のほうが多いようですね。続いて、それぞれの回答理由を聞いてみました。まずは「割り勘は当たり前」という理由からです。

「デート代は割り勘が当たり前と思う」男性の意見

対等な関係でいたいから

・「お互いに貸し借りのない関係でいたいから」(28歳/医薬品・化粧品/技術職)

・「変な上下関係みたいなのは作らない」(32歳/機械・精密機器/技術職)

どちらか一方が多く負担するのは「対等な関係ではない」という意見。「あのとき多く払った!」など後々のトラブルを避けるためにも、イーブンな関係でいるのは大事かもしれません。

おごる理由がない

・「そもそもお互いが行きたいから行くはずなのに、なぜ男側が一方的に払うのかわからない」(35歳/機械・精密機器/営業職)

・「男がお金持ちとは限らないし、基本はお互いさまなので男性が多く払う理由がない」(28歳/小売店/販売職・サービス系)

「お互い楽しんだのに、なぜ一方が多く払わないといけないのか」という回答も多く挙がっています。これも「対等な関係」と考えているからこその意見だといえますね。

次に「割り勘が当たり前だとは思わない」と回答した理由を見てみましょう。

「デート代は割り勘が当たり前だと思わない」男性の意見

どちらかが多めに出すのもアリ

・「割り勘とはいかないまでも、少しは男性が多めに出したほうがいいような気がします。同年代なら男性のほうが稼いでいると思うので」(38歳/学校・教育関連/事務系専門職)

・「2人きりのデートなら男のほうが飲んだり食べたりする量が多いし、多く払うべき。全額払うのがきつい場合は、できるだけ多めに払うといい」(32歳/ソフトウェア/技術職)

男性のほうが収入が多い場合、女性より多く払うのがマナーだと考える男性が多いようです。また、男女で飲んだり食べたりする量もちがいますから、それを考慮して臨機応変に対応するのがスマートかもしれませんね。

女性はデートの準備にもお金がかかるから

・「女性のほうがデートに対する準備や必要経費、時間が必要だから」(23歳/医療・福祉/専門職)

・「女性は衣服、化粧などにお金がかかるので、多少は多く払ってあげたい」(28歳/学校・教育関連/事務系専門職)

女性は化粧品などお金がかかるので、その対価として男性が多めに払うべき、と考えている男性もいました。女性からするとうれしい考え方ですよね。

女性からすると、全額負担してもらうのは助かりますが、なんとなく申し訳ないと感じますよね。とはいえ、あまりにもきっちりと割り勘で請求してくる男性に対しては、微妙な印象を持ってしまいます。対等な関係を望むにしても、最初から割り勘で、という姿勢は避けるべきかもしれませんね。

割り勘する男性心理

男性からデート代を割り勘するように求められると、つい「この人は私のこと好きじゃないのかな?」と思ってしまいますよね。では「割り勘=脈なし」なのでしょうか? 心理コーディネーターの織田隼人先生に、脈のあり・なしを含めた「割り勘をする男性心理」を教えてもらいました。

(1)対等な関係だと思っている

相手と自分が対等な関係だと思っている場合には、あえて割り勘を求めることもあります。「おごる」のは、「相手に何かしてあげたい」という気持ちがあっての行為。おごることで対等な関係が壊れてしまうと考えているのです。

(2)あまりお金に余裕がないから

そもそもお金がないことが理由で、割り勘を提案する男性も多くいます。昨今は男女の収入に大きな差はなく、おしゃれにかけるコストの男女差も少しずつなくなってきています。さまざまな男女差がなくなっているため、割り勘を提案する男性も増えていると考えられます。

(3)恋愛対象だと思っていないから

いいところを見せたいという理由で、好きな女性にごちそうする男性が多くいます。つまり、割り勘を提案されるのは、「恋愛対象として見ていない」とも考えられます。恋愛対象だと思っていない女性にはいいところを見せる必要がないですからね。

(4)女性の反応をチェックするため

割り勘を提案することで、その女性がどのような反応をするかを確認している男性もいます。男性が多く支払うべきだと考えている女性なら今後の付き合いを避け、割り勘でもOKならこれからも付き合っていける女性だと判断するのです。

(5)お金についてはシビアに考えている

お金に関してシビアな考えを持っている男性も、割り勘にすることが多いですね。たとえ好きな相手であってもその考えを曲げません。お金に関しては、お互いに自立しているのがベストと考えているのです。

デートでは誰が支払いすべき? 専門家のアドバイス

次に「付き合う前の初めてのデート」と「恋人同士のデート」の2つのシチュエーションでの「理想的なデート代の支払い法」を織田先生に聞いてみました。「割り感を承諾した女性の印象」も聞きました。

初デートの場合

初デートの場合には、最初から「自分がお金を半分出す気持ち」で挑むようにしましょう。
そして男性がおごってくれそうなときでも「半分払います」という意思表示をすべきです。もし半分払うと告げた上でも相手がごちそうしてくれるのであれば、にっこり笑って「ありがとうございます! おいしかったです!」と感謝と感想を伝えます。最初から半分支払う気持ちでいれば、ごちそうしてもらったときに心から感謝できるでしょう。

食事のあとに喫茶店に立ち寄ることもあるでしょう。その際、もし前のお店で全額負担してもらっているのなら、必ず自分が支払うと提案しましょう。そこも彼がごちそうしてくれたとしても、相手の負担を減らそうという気持ちが伝わるので、彼との関係が深まります。

もちろん、割り勘になった場合も、嫌な素振りは見せずに半分支払うように。割り勘でも「一緒に過ごした楽しい時間」を振り返り、「おいしかったです!」と感想を伝えることが大事です。

こちらに支払う意思があると彼に伝える際は、お会計に行く前に済ませるようにしましょう。もし伝えそびれてしまったり、化粧直しをしている間に彼が支払ってくれた場合には、お店を出てから「支払います」と伝えるといいですね。

割り勘の場合も、お会計前に彼に半分払うと伝えます。その際、先にお金を渡しておくと彼も安心します。お会計前にお金を渡すのはなんとも味気ないですが、そのほうが信頼関係が生まれやすいのです。相手が細かい単位まで割り勘にする男性ならば、お店を出てから精算するといいですね。

彼氏との食事の場合

すでに付き合っているなど、相手とある程度の信頼が築けているのならば、あとでどれだけ払うかを食事のときに話し合っておき、相手にお会計を任せるのがスマートです。たとえば「半分払うね」と先に伝えておいて、お店を出てからお金を渡すといいですね。会計時にいくら出すなど話し合うのはスマートではありませんから注意しましょう。

割り勘してくれる彼女の印象って?

「割り勘OKの女性」は男性から高評価を受けます。割り勘を認めることで、「お金の面で頼っていない」という印象を与え、自立した女性だと思われるからです。男性は「長期で仲よくできる女性」を求めているので、金銭面で頼らない女性は「いい女性」だと思われるのです。裕福な男性や見栄っ張りの男性はともかく、一般的な男性に対しては「割り勘を認めること」でいい印象を与えることができるでしょう。

【番外編】かわいいおごられ方って?

最後に、男性におごってもらったときの「男性に好印象を与えるアクション」を織田先生に聞いてみました。

おごってもらえたとき、「私になんておごらなくてもいいのに」と申し訳なく思うことがあるでしょう。しかしそのときに「すみません」とは言わないように。ごちそうしたのに謝られると男性も困ってしまいます。謝るより「ありがとうございます! おいしかったです!」と感謝の気持ちを伝え、喜ぶことが大事です

男性としても、うれしい気持ちを前面に押し出してくれたほうが報われます。「楽しかったです!」「うれしいです!」「すごくおいしかった」など、喜びの気持ちをしっかりと伝えることで、男性はよりよい印象を持つことでしょう。

「割り勘歓迎」のスタンスでいるのが無難

アンケートと専門家の見解を踏まえると、割り勘を提案する男性は「相手と対応でありたい」という気持ちが強いようです。また、中には「この女性と長く付き合えるのか」を判断するために、あえて割り勘を提案するケースもありますから、一概に脈なしといえないのが難しいところですね。ほかにも、お金がないといった切実なケースであったり、お金にシビアなケースだったりすることもあるようです。どのパターンでもフレキシブルに対応できるよう、基本的には「割り勘歓迎」のスタンスでいるのが理想かもしれませんね。

(文:織田隼人、構成:中田ボンベ/dcp)

※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ(2014年9月にWebアンケート。有効回答数113件。22歳~39歳の社会人男性)

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