「はぁー……」なぜ、ため息が出るのか、医師に聞いてみた
どんなときにため息をつきますか?
「今日も仕事が終わったー!」と安心したときや「なんだかうまくいかなかったなぁ」というときなど、自然にふーっとため息が出てしまうことがありますよね。
このため息、実は病気の初期サインの可能性があることをご存じですか?
なぜ、ため息は出るの?
「仕事が終わったー!」のため息は、緊張がほぐれた安堵のため息といえばよいでしょうか。自律神経が緊張の交感神経からリラックスの副交感神経へ、切り替えスイッチの働きをしていると考えられます。
また「なんだかうまくいかないなぁ」のため息は、反省や後悔のため息です。一度や二度ならば問題はありませんが、「なんだかすべてがうまくいかない」と数日、繰り返し繰り返しため息が出る場合は要注意です。
ため息は“うつ病”の初期サイン
繰り返しため息が出る症状に加えて眠れない、食欲がないなどの症状があれば、初期のうつ病を疑いましょう。
うつ病は、本人に自覚がない場合もあります。笑わなくなった、表情が固くなった、痩せた、会話の声が小さくなった、仕事に集中していないなどの症状が見られる場合は、信頼できる上司や家族に相談してみましょう。
うつ病は初期であれば3~6カ月ほどの比較的短期間で治療が可能なケースが多いので、早期発見がとても大切です。
まとめ
「ため息ひとつで幸せが逃げていく」というのは迷信だと思いますが、背後にうつ病が隠れている場合がありますので、注意してくださいね。
(文:44歳女性内科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)
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※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.31)
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