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結婚4年目は危ない年? 夫婦円満の秘訣とは

高見綾(心理カウンセラー)

Kaoru Sawa

結婚して数年経てば、結婚生活にもすっかり慣れるころでしょう。いつまでも夫婦円満なのが理想的ですが、「結婚4年目は離婚しやすい」という噂を耳にして不安に思う女性もいるかもしれません。「結婚4年目は離婚しやすい」の真偽を確かめるべく、カウンセリングサービス・心理カウンセラーの高見綾さんに、結婚4年目の夫婦の心理について解説してもらいました。

結婚4年目の夫婦の心理

「結婚4年目は離婚しやすい」というのは本当のことなのでしょうか? そもそも、結婚4年目というのは夫婦にとってどのような時期なのでしょうか? くわしく教えてもらいましょう。

結婚4年目って夫婦にとってどんな時期?

恋の魔法の有効期限は3年程度

結婚4年目は結婚生活にも慣れ、相手のこともわかって安定した関係になります。お互いを理解し合い信頼関係は生まれますが、一方で新鮮味やときめきを感じなくなることも。「結婚してからがスタート」だと頭では理解していても、無意識のうちに結婚式が「ゴール」「喜びの頂点」だったと感じてしまうこともあるかもしれません。

また、恋愛初期は相手のどんなところも素敵に見えますが、こうした「恋の魔法」は通常3年ほどで切れてしまうもの。このような理由から、結婚4年目は結婚生活が安定してきたと感じる一方、倦怠期を迎えやすい時期だともいえますね。

子どもが生まれたらパパとママの関係に

子どもが生まれた夫婦であれば、子どもが中心の生活に変わり、「男と女」というより「パパとママ」という感覚になりがち。「最近つまらないわ」「なんだか退屈」と思っても、子どもがいると「今さらデートっていうのもね」と、何か行動するにも腰が重くなってしまいます。そのため、「刺激がほしい」「ときめきがほしい」という自分の気持ちに蓋をしてしまい、不満が解消されないまま溜まっていくことも多いのです。

結婚4年目に離婚しやすいのは本当?

結婚4年目のマンネリ化

倦怠期に陥りやすい結婚4年目は、セックスレスや浮気、離婚などの問題が起こりやすいのも事実。最初はラブラブだった関係も時間が経つにつれて「いつものパターン」ができてマンネリ化。新鮮味がなくなっていきます。さらに子どもができれば男と女という感覚が薄れて「ただの家族」という感覚になり、性的なことをタブーに感じてセックスレスにつながることも。いつしか「最近つまらないな~」という気持ちがお互いに生まれるようになります。マンネリ化から家庭の外に刺激を求めてしまう心理が、浮気を引き起こすこともあるでしょう。

結婚4年目の不満と我慢

人は結婚すると無意識のうちに「安定」を求めます。同じ家で平和に暮らすためにお互い気をつかい、「自分が我慢すれば丸くおさまるなら」と多少の不満は我慢しようとすることも。いちいち話し合って問題を解決しようとがんばるよりも「まぁこんなものかな」と、自分を納得させて抑え込んでしまうことも多いでしょう。いつしか結婚生活は我慢大会のようになり、ちょっとしたことで「なによ、私はがんばっているのに」と不満がつのっていきます。

結婚4年目の夫婦が心がけること

恋愛中は「振られてしまうかもしれない」「嫌われたくない」と不安でも、結婚生活に慣れてしまうと「もう大丈夫だろう」という油断が出てきます。結婚当初は素敵に思えたことも、時が経つと短所に思えてしまい、つい嫌味な発言になることも。結婚していたとしても、離婚や浮気のリスクはいつでもあるもの。いつも一緒にいると、つい慢心したり、甘えたりしがちですが、そんなときにこそ注意したいことがあります。

結婚4年目に夫婦が注意すべきこと

夫のことをよく見ること

夫は基本的に妻の役に立ちたいという気持ちがあります。そして妻に自分のがんばりを認めてもらいたいのです。家族のために仕事をがんばっているのに、妻にダメ出しばかりされたり、空気のように扱われたりするのでは、自分の存在価値を感じられなくなり、居場所がないような感覚に襲われたりするでしょう。そんなときに別の女性から尊敬されたりやさしくされたりすると、魔がさしてしまうこともあるかもしれません。

だからこそ、目を見て「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と言いながら、夫をよく見るようにしましょう。「今日は疲れているね」と気づいて心配するだけでも、夫は「ちゃんと見てもらっている」「興味を持ってもらえている」という安心感を覚えるはずです。普段なかなか言えない夫への感謝の気持ちを、目を見て伝えるのも効果的です。

女磨きを忘れないで

妻は自分の中の「女」をすり減らすことなく、楽しむことがとても大切。結婚生活に慣れたり、子どもができたりすると、どうしても自分のことがあと回しになってしまうかもしれません。しかし、自分のことをおろそかにしてはいけません。自分のことを大切にできないと、夫にも大切にされなくなってしまいます。ときにはショッピングに出かけ、おしゃれをして女性であることを楽しみましょう。たまには夫と待ち合わせデートをすることも、恋人時代のときめきを思い出せるのでおすすめですよ。

結婚4年目の夫婦が円満に過ごすには

円満な関係を続けていくためには、お互いに成長し続けていくことが必要。好奇心を忘れずに、仕事や子育てなどを通じて得た「気づき」を2人で共有していくことがいい刺激になるのです。子どもが生まれたとしても、お互いを「パパ」「ママ」と呼ぶのではなく、名前で呼び合って2人の関係を楽しもうという意識を持つこともいいでしょう。

日々の生活の中で、相手への不満が溜まることも。それでもパートナーのいいところをきちんと口に出して伝えていくことはとても大切です。人はどうしても「私が思うように愛してほしい」と思いがち。しかし、そのこだわりをいったん脇において、純粋に相手の愛情を感じようと意識してみてください。なかにはごく小さな愛情表現もあるかもしれませんが、たくさんの愛情を注いでもらっていることに気がつくでしょう。そうすれば感謝の気持ちが湧き、相手のことをますます大切にしようと思えます。

感謝の気持ちを忘れずに! 夫婦円満の秘訣

結婚生活に慣れてくると、つい相手の悪いところばかり目についたり、相手に対する気づかいや感謝を忘れたりしがち。夫婦円満でいるためには、相手のことをよく見て、感謝の気持ちを日々口に出して伝えていくことが大切です。夫婦としての方向性を気軽に話し合ったり、一緒に成長していく気持ちを忘れないようにしたりして、いつまでもお互いを思いやる仲睦まじい夫婦を目指しましょう。相手への感謝の気持ちを忘れそうなときには、一度立ち止まって相手の愛情を感じようと意識してみることも大事です。

(文:高見綾、構成:Kaoru Sawa)

※画像はイメージです

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