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【ネットの出会い】付き合うのは怖い? 結婚はできる?

澤口珠子(婚活・女子力アップコンサルタント)

中田ボンベ@dcp

今や「ネットでの交流をきっかけに付き合った」という例は珍しくありません。そのため、ネットでの出会いに興味があるという女性も多くいます。ただ、中には「知らない人と実際に会うのは怖い」という人も。そこで、「ネットでの出会いに関する実情」を探ってみました。婚活コンサルタントの澤口珠子さんに、ネットで男性と出会うメリットや注意点、またネットでの出会いから結婚にいたるケースの実情について聞きました。

ネットをきっかけに異性と会ったことある?


世の中の女性は、ネットでの出会いに対してどのようなイメージを持っているのでしょうか? また実際にネットで知り合った人と会ったことがある人はどのくらいいるのでしょうか? 22~34歳の未婚女性にアンケートを実施しました!

ネットの出会いは正直怖い?


まずはネットでの出会いに対して「怖いと思っているか」を女性に聞いてみました。

Q.ネットでの出会いに「怖さ」などの抵抗はありますか?
ある……86.9%
ない……13.1%
(※)有効回答数398件

「ネットでの出会いは怖い」と思っている人は約87%。全体の9割近い数字になりました。やはりネット上で交流はしていても、知らない人と実際に会うことには抵抗がある人が多いようです。

ネットで出会ったことがある人の割合


では、「ネットで知り合った人と実際に会ったことがある」という女性はどのくらいいるのでしょうか?

Q.ネットを利用して異性と出会ったことはありますか?
ある……30.9%
ない……69.1%
(※)有効回答数398件

実際に「ネットをきっかけに出会ったことがある」という人は全体の3割ほどでした。先ほどの質問の結果と照らし合わせると、「ネットでの出会いに抵抗はあるけど、実際に会ったことはある」という女性も少なからずいるようです。

ネットで異性と出会うことのメリットデメリット


では、ネットをきっかけに男性と出会うのは、ほかの出会いと比べてどのようなよさがあるのでしょうか。メリットとデメリットについて、澤口さんに聞きました。

ネットによる出会いのメリット

身のまわりにいないような異性と出会える

普段、職場と家の往復になってしまっている方にとっては特に、「出会いがない」という問題を一気に解消できます。普段身のまわりにいないような業界・職業の異性と出会えるので、結果として自身の世界観が広がります。

毎月かかる費用が安い

女性は無料から利用できるネット婚活サービスが多く、有料サービスであっても月額数千円程度で利用することができるものもあるので、ほかの恋活・婚活方法に比べて安い費用で活動できます。

とにかく効率がいい

スマホを使って自分のペースで空き時間に活動ができるので、隙間時間を有効活用できます。また、さまざまな条件・切り口で異性を検索できますし、会う前に好きなだけメールをして相手の情報やフィーリングを収集できるところもメリットです。かつ最初から1対1で会えるので、非常に効率がいいのです。

ネットによる出会いのデメリット

さまざまな用途で利用している人がいる

結婚を目的にしている人もいれば、恋活を目的にしている人もいます。さまざまな用途で利用している人がユーザー登録しているので、たとえば結婚したくて登録している場合でも、結婚に対するモチベーションのちがう人と出会うケースがあるので、デメリットになる可能性があります。

アプリ上と実際に会った時とで印象がちがうケースがある

ネット婚活サイトやマッチングアプリ上でのやり取りはあくまでバーチャル。プロフィール写真の印象と実際の印象とが異なる可能性があります。また、いくらメールで盛り上がったとしても、それもあくまでバーチャル上でのコミュニケーションでの話です。実際に会うと、全然盛り上がらないケースもあり得ます。

プロフィール詐称していても表面上ではわからない

ネット婚活サイトおよびマッチングアプリでは、独身証明や年収証明、学歴証明などの書類を必須提出にしているものはほとんどありません。よってプロフィール内容を詐称したとしても、表面上はわからない可能性が高いです。

ネットの出会いの成功率と実際のエピソード


ネット婚活サイトやマッチングアプリを利用することで、出会いの幅が広がったり、効率よく好みの人を探せたりするメリットがあることがわかりました。それでは、実際にネットで出会って、恋愛関係に発展した人はどれくらいいるのでしょうか? 「ネットによる出会いの成功例」について調べてみました。

ネットの出会いから付き合う確率


ネットでの出会いで付き合える確率はどのくらいなのでしょうか。ネットで出会ったことがある女性たちに聞いてみました。

Q.ネットで出会った異性と付き合ったことはありますか?
付き合ったことがある……46.3%
付き合ったことがない……53.7%
※有効回答数123件

約半分の女性がお付き合いに発展したようです。メリットにもあったように、実際に会うまでに趣味思考を把握しているということもあり、付き合える確率が上がるのかもしれませんね。

経験者が語る! 馴れ初めエピソード


次に、実際にネットで出会い、お付き合いをするまでいたった女性たちに、その「馴れ初め」を聞いてみました。

2人の馴れ初めはトップシークレット(ナミさん/34歳/事務)

「学生時代、まわりの友だちには彼氏がいたけれど、私はずっとシングルでした。女性の多い職場に勤めたこともあり、このままでは一生ひとりかも、と思って登録したんです」
ナミさんも最初はネットの出会いにいいイメージを抱いていませんでした。しかし、幸せな友人たちを見ているうちに、自分から行動しようと決意したそうです。

「ネットの口コミを見て、評判がよさそうなところに登録しました。私は特に美人でもないし、誰からも声がかからなかったらどうしようと思いましたが、登録してすぐに何人かの男性が声をかけてくれたんです」

その中から、好きなスポーツチームが同じだという男性と会うことにしたナミさん。彼が試合に誘ってくれて、初デートすることになりました。
「どんな人が現れるのかドキドキしましたが、真面目そうな人で安心しました。最初はお互いに緊張して話ができず、無言で試合がはじまるのを待っていたんです。このままでは続かないかなーなんて思ったけど、試合がはじまったら2人とも興奮しちゃって。しかも、応援しているチームが勝ったので、本当に盛り上がりました」

共通の趣味があったこともあり、その後も順調に交際を継続。1年後、ついに彼からプロポーズされたそうです。
「彼のことは信用できたし、本当にうれしかったんですよ。でも、親にどう紹介すればいいのか悩みましたね。友だちにもドン引きされそうな出会いかもしれないですから、親世代に理解してもらうのはなおさら難しいと思いませんか? 正直に話そうかとも思いましたが、彼と相談して『友だちの紹介』ということにしました」
悪いことをしていなくても、親に言いにくいのはたしか。反対されて破談になるくらいなら、隠していたほうがいいと判断したのですね。
「結婚式でも馴れ初めはすべてカット! 式場でも相談したのですが、こういった言いにくいケースに対応する紹介方法がしっかり用意されているんですね。『共通の趣味を通じて』『運命の出会い』など、あいまいな表現でうまくまとめてくれました」

出会ったきっかけを親に内緒にしたことを後ろめたく思うことがあっても、「いい人に出会えて本当によかった」とナミさん。今では2人のお子さんにも恵まれて、幸せに暮らしています。

お互いにガッカリ!?(マユミさん/25歳/アパレル)

「彼とはネットゲームの仲間を集める掲示板で知り合いました。正確には出会い系ではないのですが、異性を求めて参加している人もたくさんいるので似たようなものかも」

本名も知らなければ顔も見たことがない。それなのに、好きになってしまうのは「自分でも不思議だった」というマユミさん。彼のどのようなところに惹かれたのでしょうか?
「チームプレイするゲームをしていたんですが、自分がピンチのときに必ず助けてくれたんですよ。ほかの仲間にもやさしいし、チャットでもいろいろ話しかけてくれて。少しずつ気になりはじめて、私から告白しました」

マユミさんの気持ちに彼も応えてくれて、ゲーム内では公認のカップルになったそう。しかし、2人は新幹線で2時間以上もかかるほど離れたところで暮らしているため、しばらくはネット上で愛を育みました。
「たまたま出張で彼の住む町の近くへ行くことになり、ついに会えることになったんです。やさしそうな人を想像していましたが、待ち合わせ場所にいたのは、B系ファッションのイカつい兄ちゃん。『え? この人が!?』と思ってびっくりしましたね。でも、彼も同じようにがっかりしていたみたい(笑) 私は顔文字をたくさん使ってアピールしていたので、キャピキャピ系の女子を期待していたそうです。スーツを着た私を見て、落胆している様子がすぐにわかりました」

文字だけの交流では、お互いの容姿はわからないですからね。せっかくなので2人で飲みに行ったそうですが、まったく話がかみ合わず……。マユミさんも、その後はネットゲームを卒業してしまい、自然消滅してしまったそうです。当時はネットを通じた出会いはまだ一般的とはいえず、この経験を公言するのはためらいがあるとか。それでも、好きになったことは後悔していないし、楽しかったと語ります。

危険は? ネットの出会いの注意点


実際に出会ってみて、うまくいく場合もあれば、イメージと違ったという場合もあるようですが、どちらにしても好きな人ができるというのはうれしいもの。恋の機会が増やせるのはいいですよね。では実際に会うときはどのようなことに注意すればいいのか、澤口さんに聞きました。

会う前に気を付けること

個人情報は自分から出さない

実際に会うまでは、名前・住所・職場・FacebookやLINEのIDなど、個人情報は絶対に出さないようにしましょう。

メッセージで盛り上がりすぎない

メッセージはあくまで、相手に関する最低限の情報収集と、デートまでの日程調整という、2つの目的のために使ってください。だらだらとメッセージ上で盛り上がると、実際に会ったときに、かえって盛り下がる可能性が高いです。

相手の人間性を見極める

相談もせずに勝手にお店を指定してこないか、最初からタメ口など礼節がなっていない人物でないか、会ってもいないのにプライベートな質問をたくさんしてこないか。メッセージのやり取りを通じて、上記観点で相手を見極めてください。

初デートで気をつけること

遅い時間に会うのは避ける

夜デートの場合、初対面で相手のことがわからない状態なので、ネット婚活に限らない話かと思いますが、夜21時以降の待ち合わせは控えましょう。休日の日中などに会うのがオススメです。

第三者への態度をチェック

店員さん、駅員さん、タクシー運転手さんなど、 第三者に対して横柄であったり偉そうな態度を取ったりしないかをチェックするようにしましょう。そのような態度を取っている場合は、いずれ必ず、あなたにもそういう態度を取るようになるでしょう。

2軒目に注意

盛り上がると誘われるのが飲みの2軒目。その際は、個室は避けるようにしましょう。お持ち帰りを狙う男性は、2軒目にカラオケや個室居酒屋を選ぶ傾向あります。

ネットの出会いからの結婚について


実際に出会えたとしても、結婚にまでいたるかどうかも気になるところです。ネット婚活からの結婚の実態や、ネットで出会った人と結婚するにあたって気をつけてほしいことを澤口さんに聞きました。

ネットでの婚活、ネットで出会っての結婚は増えてる?


日本で最初にマッチングアプリが登場したのは2012年です。当時は出会い系と大差のない認識を持たれていましたが、出会い系と比較して、年齢確認・本人確認が行われていたり、24時間356日の監視体制があったりなど、クリーンで安全なイメージが徐々に浸透していき、現在では多くの方がマッチングアプリを中心にネットでの出会いを楽しんでいます。現にリクルートブライダル総研が実施した「婚活実態調査2018」によると、何かしらの「婚活(※)」をして結婚にいたった人のうち、婚活サイト・アプリを通じて結婚した人は、2015年は15.1%であったのに対し、2017年は22.2%と、データ上でも確実に増えています。
※ここでの「婚活」とは、広義の結婚に向けての意識的な行動を指します。合コンやお見合いへの参加や、知人に紹介を依頼するなども含みます。

ネットで出会って結婚する際の注意点

ネット婚であることはタイミングをみて伝える

親御さんの中にはネットでの出会いに懐疑的な方が多いのも事実です。相手がまっとうで素敵な方であることを実際に見てもらってから打ち明けるなど、タイミングを見計らった方がよいケースがあります。

大勢の中の1人だとキャラがちがっていた

ネット婚活でのデートは最初から最後まで1対1の可能性が高いです。大勢の中のキャラが、1対1のときとちがう可能性が出てくるかもしれません。意識的に友人同士の集まりを企画してもよいかもしれません。

年収などプロフィール部分は最終確認を!

先述で、ネット婚活ではプロフィールを詐称して登録しても表面化しにくい、とお伝えしました。結婚前には年収など、重要なポイントはちゃんとチェックするようにしましょう。結婚してから嘘だったとわかっては、後の祭りです。

出会いの幅を広げたい人にオススメ! 出会う際は細心の注意を!


「ネットがきっかけの出会い」に関しては、多くの女性が抵抗を持っているものの、実際の生活範囲では出会えないような男性と知り合えたり、理想の男性と出会えたりする可能性が高まります。ネットをきっかけに出会った人と付き合うにいたった人も約半数いるので、効率のいい出会いともいえます。しかし、ネット上のキャラクターと実際のキャラクターが一致するとは限りませんし、何より素性がわかりにくいのは事実。もしネットで知り合った人に好意を抱いたら、安易に会おうとせず、本当に会っても大丈夫なのか今一度確認しましょう。実際に会うときにも細心の注意を怠らないようにするべきですね。ネットを上手に使って、出会いの幅を広げましょう。

(澤口珠子、中田ボンベ/dcp)

※画像はイメージです。

※マイナビウーマン調べ
調査日時:2018年3月8日~3月12日
調査人数:398人(22~34歳の未婚女性)

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