お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「彼女の顔が好き」と言う男性の心理~本当に愛してるの?~

織田隼人(心理コーディネーター)

山本リリー

彼女のどこが好きという質問に、彼女に対しても周囲に対しても「顔が好き」と言ってはばからない男性もいるようです。ですが彼氏が満足そうに「彼女の顏が好き」と言えば言うほど『好きなのは顏だけ? 中身はどう思っているんだろう?』と不安になる女性もいるのではないでしょうか。今回はこのような「彼女の顔が好き」と言う男性の心理について、心理コーディネーターの織田隼人さんにお話を伺います。

男性が彼女選びで重視すること

男性が付き合う彼女を選ぶとき、何を重視にしているのでしょうか。ルックスでしょうか、それともほかに何かあるのでしょうか。まずは一般男性にとったアンケートの結果を見てみましょう。

彼女選びで重視することランキング

Q.男性に質問! 恋愛のパートナーに特に求めるのはどの要素?

1位 性格(60.2%)
2位 外見(顔)(21.1%)
3位 外見(スタイル)(7.8%)
4位 金銭感覚(5.5%)
5位 お金(1.6%)
5位 趣味(1.6%)
6位 センス(0.8%)
6位 居住地(0.8%)
※有効回答数:127件。単数回答式、7位以下省略

 

第1位が性格で圧倒的でした。この結果からもわかるように男性としては見た目がきれいなどの外見よりも、内面となる性格のほうを重視する人たちのほうが多いようです。続いてそれぞれ選んだ理由を詳しく見てみましょう。

6割以上の男性は、実は「性格」を気にしている

・「第一印象は見た目だが、結局は中身」(32歳/情報・IT/技術職)

・「顔はいずれ飽きるから。性格がよいと一緒にいて楽しい」(25歳/生保・損保/事務系専門職)

・「モデル事務所に入っている人と恋人になれるかという手前までいけたのですが、あまりに話が合わず、結局ダメでした。やっぱり話の合う人がいい」(31歳/学校・教育関連/営業職)

外見だけで恋人を選んでしまい、結果失敗したという人も。外見に自信がない女性なら、ちょっと勇気が出る!? 結果かもしれませんね。

あからさまだが、やはり「外見(顔)」は気になってしまう……

・「顔がよくなければ特に付き合いたいと思わないため」(26歳/運輸・倉庫/事務系専門職)

・「かわいいとがんばれるから」(30歳/自動車関連/技術職)

・「好みじゃないと性格を知る気にもならないから」(32歳/印刷・紙パルプ/営業職)

恋人選びの条件、第2位は「外見(顔)」。あからさまかもしれませんが、ここが好みではないと、まず好きになれない、付き合う気持ちになれないという男性は2割強いました。これを少ないと見るか、多いと見るか。

本能なので仕方ない!? 3位は「外見(スタイル)」

・「本能的につい見てしまう」(33歳/自動車関連/技術職)

・「胸を見る」(31歳/農林・水産/販売職・サービス系)

・「ちょっとくらい性格が悪くても、スタイルがよければ見ていて飽きないから」(27歳/運輸・倉庫/事務系専門職)

男性の本能として「外見(スタイル)」が気になってしまうのは、どうしようもないことなのかもしれません。ダイエットや運動からは、まだまだ逃れられそうにないかも……。

みんな忘れてない? 4位「金銭感覚」

・「金遣いが荒いとのちのち後悔するから」(27歳/不動産/その他)

・「多分、一番重要だから」(25歳/学校・教育関連/専門職)

・「自分と合わないとつらいので」(32歳/小売店/販売職・サービス系)

男性がつい恋人選びの条件で後回しにしやすいのが、「金銭感覚」。結婚相手を選ぶわけではないので、それほど大事だと感じないのかもしれませんね。しかし「忘れがちだけど、これが一番重要」と考える男性の意見も。

同率5位「お金、趣味」、同率6位「センス、居住地」

【お金】
・「重要だと思う」(30歳/情報・IT/技術職)

【趣味】
・「読書好きだと嬉しいから」(31歳/運輸・倉庫/事務系専門職)

【センス】
・「センスから金銭感覚等の類推も効き、一石二鳥」(33歳/その他/自営業)

【居住地】
・「遠距離は疲れる」(24歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)

恋人選びの場で「趣味」や「居住地」をまず聞く男性は多いにも関わらず、実は条件としては後回しなことが多いようです。ちなみにセンスや、持っているお金の有無などは、「趣味」や「居住地」と同程度に気になっているとか。センスから、金銭感覚まで見抜いてしまう男性もいるようです。

「彼女の顔が好き」と言う男心

『彼女選びで重視することランキング』の第1位は性格でした。7割近くの男性が回答した一方で、2割を超える男性が顔を含めた女性の「外見」を重視するという結果になっています。この結果を受け、「内面」「外見」をそれぞれ重要見する男性たちは、どういう心理からこのような選択になるのか、織田先生に聞いてみました。

「顔が好き」と言う男性の心理

「顔が好き」と言われると、彼女からすると「容姿だけ?」「年をとったらどうなるの?」と感じるかもしれません。しかし、男性からすると「顔が好き」というのは「いろいろな感情表現も含めて全部好き」という意味で言っている場合が多いのです。また、彼女の顔を見たときに「好き」という気持ちがわいてくる状態を「顔が好き」と表現するケースも。これは「好き」という気持ちがわいてくるきっかけが顔を見たときであるだけで、彼女を好きなことには変わりはないのです。つまり彼女のことを本当に愛していることが多いと言えそうですね。

「性格が好き」と言う男性の心理

男性が彼女に「性格が好き」と言っている場合、実は彼女の顔をそれほど見ていないことが考えられます。声や動きはチェックしていますが、顔をそれほど認識していないのです。この場合、顔についてのチェックのウェイトが下がり、「性格が好き」という認識に。男性が「彼女の性格が好き」という場合も、彼女のことを本当に愛していると考えられます。なぜなら、彼女に対して明確な「好き」という気持ちがあるからです。

信用できるのは? 「顔が好き」VS「性格が好き」

「顔が好き」「性格が好き」、どちらも誠実さの度合いは変わらず、信用できるといえるでしょう。ちがいは男性が「何を中心にチェックしているか」という点だけ。「顔が好き」という男性は、彼女の顔や表情をしっかり見ます。そこから情報を得ることになるので、頻繁に彼女の顔を見ることになるわけですね。結果として一番見る場所を好きになる、つまり「顔が好き」になっていくわけです。一方で「性格が好き」という男性は、顔や表情のチェックが少ないだけとも言えます。その代わり、彼女の体全体の動き、声のトーン、身振り手振りから多くの情報を得ています。また、隣り合ってしゃべったりするのも好きで、その場合は2人が顔を合わせるよりも同じ方向を向いていることが多いでしょう。「顔が好き」と「性格が好き」だけの要素では、愛情を測ることはできないのです。

「彼女の顔が好き」と言う彼氏に嫌われない方法

彼氏に「顔が好き」と言われてしまうことで、プレッシャーに感じてしまう女性もいるかもしれません。彼氏に嫌われないようにいつも外見を磨かなければと考えてしまうことも。では、「彼女の顔が好き」と言う彼氏をがっかりさせない、嫌われない方法とはどういったものなのでしょうか。

容姿が衰えたらどうなるの?

「顔が好き」と言われた女性は、「容姿が衰えてしまったら」と心配になってしまうでしょう。容姿が好きと言われているのだから、その容姿が変わってしまったとき、そのまま愛してもらえるのだろうかと思うのも当然かもしれません。しかし、それほど心配することはありません。男性は年齢とともに好みの容姿も変化していきます。男性は10代の頃は30代女性の魅力に気づいておらず、同年代女性のことを好きになることが多いですが、30代になれば30代女性のことを好きになることが増える傾向が。このように、男性は年齢とともに好みの容姿も変化していくため、その時々で素敵な表情をしていれば何の心配もありません。

「彼女の顔が好き」という彼氏とうまく付き合う方法

「顔が好き」と言ってくる男性とうまく付き合うには、表情を豊かにすることを意識するといいでしょう。「顔が好き」という男性は、良くも悪くも「顔」をしっかりと見ています。気持ちをしっかりと顔に出していくと、いろいろと気持ちが伝わりますし、気持ちが伝われば2人の関係も深まるはず。また、人は変化をチェックする生き物。変化の薄いものは「当たり前」になっていきます。たとえ美人であっても、「当たり前」になってしまうと人は飽きてしまいます。しかし、女性の表情がコロコロとよく変わるのなら、男性はその変化を見ていくことになるので、同じ女性でも飽きがこないようになるはず。見れば見るほど好きになるので、そこから強い愛情が生まれ、「ずっとこの人といたい」という気持ちになっていくことでしょう。

顔が好きと言われても心配しないで

彼氏に「好きなところは顔だ」と言われてしまうと、外見だけなのかとショックな気持ちになってしまいます。また、容姿が衰えたときにどうすればいいのかと不安にもなることでしょう。しかし、心配しないでください。「顔が好き」という男性は「顔」つまり表情をしっかり見ているということ。あなたの反応や感情表現といったところに好感を持っているとも言えるのです。そんな男性とうまく付き合うためには、表情を豊かにすることが大事のよう。まだ見せたことのない表情をたくさんして、彼をますます夢中にさせちゃいましょう!

(文:織田隼人、構成:山本リリー)

※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ(2013年12月にWebアンケート。有効回答数127件。22歳~34歳の社会人男性)

SHARE