短い梅雨が明けて、太陽が照りつく本格的な夏が到来しました。今年の夏は、どんなことをして楽しむ予定でしょうか。海に花火に夏祭り…この季節ならではのイベントは、自然と気持ちを高めてくれます。中でも忘れてはいけないイベントは、音楽フェス。暑さの中で汗を流しながら、アーティストの歌声に心震わせる。そんな時間は、夏ならではの特別な体験です。多くの人が夏フェスを心待ちにしているかもしれません。私が一番行きたい夏フェスは、毎年8月上旬の金・土・日曜日に開催される『TOKYO IDOL FESTIVAL』、通称TIF。たくさんの女性アイドルが出演する大型野外フェスです。2024年は3日間で計8万人以上が来場し、過去最多の動員数を記録したそうです。アイドルが好きな私ですが、実は一度もTIFに行ったことがありません。今年も行けません。なぜなら、平日休みの私は土日も働いているからです。夏になると毎年、「今の働き方で、本当にいいの?」とモヤモヤしてしまいます。今しかない、を見逃している気がして私がアイドルを「推す」ようになったのは、社会人になってから。時間に余裕があった大学生のうちに出会っていれば、TIFにも行けたかもしれません。新卒で入った今の会社は、どの部署も基本平日休み。一部土日休みの部署もありますが、定員数が非常に少ないです。希望を出してすぐそこに異動するケースは、あまりありません。土日は仕事とはいえ、友達と遊ぶ予定を入れることも、もちろんあります。そんなときは有休申請をし、事前に仕事を片づけて休みます。比較的有休が取りやすく、仕事の進め方やペースは自分で決めることができる。とても自由な環境です。ですが、TIFの時期はどうしても休めません。開催日がちょうど繁忙期と重なるからです。いつか行きたいと願い続け、気が付いたら4年が経ちました。「土日休みの部署に異動したら、そのときに行けばいいかな!」と思ったときもありました。でも、それがいつになるかはわかりません。「推しは推せるうちに推せ」というネットスラングをご存じでしょうか。活動休止や解散、卒業、引退…推しはいつまでも、今と同じように活動を続けてくれるとは限りません。「今一番好きなものに、全力でのめりこむことができない。それでもいいの?」推し活が、今の働き方を見つめ直すきっかけをくれました。この働き方、本当に私の理想?「TIFに行けないこと以外にも、今の働き方に満足していないことってなんだろう?」叶えたい一番の理想は、全力で推し活ができる環境であること。これは今の働き方だと、難しい。もしかしたら、それ以外にも感じている違和感があるのかも…そう思い、改めて他の違和感も見つめ直してみました。1.出勤のための電車通勤が当たり前であること2.事務職の私は、営業職の人数やその成果によって忙しさが変動すること3.迅速に正確に処理しても、それが当たり前と思われ、評価になかなか繋がらないこと実は、仕事内容に大きな苦手意識はありません。むしろ、得意なことの詰め合わせで、毎日無理なく働いています。しかも、勤め先は大手企業で、客観的に見るととても恵まれた職場環境です。でも、違和感を言葉にしていくうちに、「現状を変えたい」という気持ちが強くなってきました。「TIFには毎年行きたいし、電車通勤は酔うからやめたい…この気持ちは甘えなのかな?私がワガママなだけかな?」そんな思いを変えてくれたのが、SHElikesとの出会いです。理想の働き方って、人の数だけあっていい。だって、人それぞれ、ありたい姿ややりたいことは違うから。誰かの普通が、自分の正解とは限りません。「みんながこうだから」という固定概念は、夏に流れる汗と一緒に、ぬぐい取りましょう。なりたい自分は、ここで見つけられる事務職5年目になった私には、誇れるような経歴はありません。スキルがあれば、転職もきっと夢じゃない!目指す職業は具体的に決まっていなかったけれど、スキルを身に着けて転職したい。そう思って、SHElikesで学びはじめました。SHElikesは、全45種類の職種スキルが学び放題のオンラインスクール。職種のコース受講だけではなく、シーメイト(受講生や卒業生)が開催する、オンラインコミュニティイベントに参加することもできます。たくさんのシーメイトと交流することで、やる気やモチベーションのアップにもつながっています。学びを深めていく中で、理想の働き方を具体的に描けるようになりました。私にとっては、「どの職業になりたいか?」よりも、「どんなことをしていきたいか、どんな風にありたいか?」が大切でした。転職はもちろん、副業、複業、フリーランス、非正規雇用、一度会社を辞めてキャリアブレイク期間を設ける…これらはすべて、やりたいことを叶えるための手段です。私には、こうなれたらいいなと思う理想の姿が、ちゃんとあります。それは、SHElikesでいろいろな働き方を見て、見つけたもの。叶えるまでにどんなステップを踏んでいくのか、それは決まっていません。その道筋を考え、行動して、ワクワクしているところです。SHElikesで安心できることは、理想を素直に語れる場所がある、ということではないでしょうか。制約や制限がなかったらどうありたいかを自由に考え、それを語ることを恐れないコミュニティです。普段の生活の中で理想を語ると「私なんて…」「でもどうせ…」が付きまとってしまいます。でもSHElikesなら大丈夫。みんながそれぞれの理想を掲げ、それに向けて進んでいます。その姿に勇気をもらい、きっと自分の理想にも素直になれます。「理想に近づくためにまずアレがしたい。寄り道になるけど、コレもしてみたい。」やりたいことがどんどん増えてきて、次はこれに挑戦したい!と自然に思えるようになりました。なりたい職業が明確ではない私でも、毎日が充実し成長を実感している最中です。モヤモヤの先に、理想の夏が待っている今年もTIFには行けそうにありません。きっとまた、仕事の締め切りに追われて、スケジュールがいっぱいだからです。でも、来年の夏は違う景色が見られるかもしれません。晴れやかな気持ちでTIFに向かい、推しと過ごす。おかげで、過去最高の夏になる。そんな気がしています。「これってワガママかな?」と思ってしまうような願いも、叶えていい。誰かに遠慮する必要なんて、本当はどこにもないから。理想の働き方は人の数だけある。あなたの理想も、制限せずに叶えてみませんか。来年の夏、どう過ごしたいか。今、胸にある小さなモヤモヤに、耳を澄ませてみませんか?行動を始めるのに、遅すぎるなんてことはありません。本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 りぴさん)SHElikesについて自分らしいキャリアのヒントに出会えるメディア、SHEsharesはこちら