お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

大げさ? 迷惑? 医師が考える、救急車を呼ぶべき「自宅で体調不良」の症状

Doctors Me

■緊急性の症状を把握しておこう

 

自宅で急に体調が悪くなったとき、救急車を呼んでもよいかどうか、なかなか判断が難しいことがあります。こんなことで救急車を呼んだら大げさではないだろうかという心配が、ちゅうちょする理由でしょうが、なかには、一刻を争う緊急性が高い病気やケガの可能性もあります。ここでは、年齢にかかわらず、ためらわず救急車を呼んでほしい症状をお伝えします。

■年齢にかかわらず、すぐに救急車を!
・意識がない、ぐったりしている
・けいれんがとまらない
・痛みのひどいやけど、広範囲のやけど
・食べ物や異物を飲み込み、呼吸が苦しい、意識がない
・交通事故で強い衝撃を受けた
・水におぼれた
・高所から転落した
■救急車を呼ぶべき症状:大人の場合

・顔半分が動きにくい、しびれる、ろれつがまわらない
(脳梗塞などの頭の病気の可能性があります)
・手足が突然しびれる、片方の足や腕に力が入りにくい
(脳梗塞などの頭の病気の可能性があります)
・突然の激しい頭痛、歩行困難
(脳出血などの頭の病気の可能性があります)
・突然の胸や背中の激痛や息切れ、呼吸困難
(心臓や血管、肺の病気の可能性があります)
・胸の中央が圧迫されている、締め付けられるような痛みが数分続く
(狭心症、心筋梗塞といった心臓病の可能性があります)
・突然の、持続する激しい腹痛、吐血、下血
(緊急を要する胃腸の病気の可能性があります)

上記の症状が急にでてくることがひとつのポイントです。

■救急車を呼ぶべき症状:小児の場合(15歳未満)
・呼吸が苦しく、顔色が悪い
・頭を痛がってけいれんがある
・激しいおなかの痛みで嘔吐が続く
・嘔吐や下痢が激しく水分がとれずぐったりしている

特に子どもは、普段と様子がちがうときは、注意が必要です。判断に困ったときは、お住まいの都道府県や市町村に救急相談窓口がありますので、電話でご相談ください。

■まとめ

急に自分や家族が体調不良になるとあせってしまい、うまく電話がかけられなくなることも多いものです。前もって、救急相談窓口の電話番号を調べておき、目につくところに置いておくか、携帯電話の電話帳に登録しておくことをおすすめします。

(文:37歳女性内科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.31)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年12月25日に公開されたものです

Doctors Me

医師をはじめ、歯科医、薬剤師、介護福祉士、栄養士、獣医、心理カウンセラーの6つの士業・専門従事者を擁する、総合型の健康Q&Aサービス。2013年8月のサービス提供開始以来、『安心をもっと身近に』というサービスコンセプトのもと、医師だけにとどまらず、専門資格を持つ多様な回答者を増やし、場所や時間を気にすることなく、さまざまな悩みを気軽に相談できるサービスを実現。https://doctors-me.com/

この著者の記事一覧 

SHARE