バストが大きいと垂れるのが早いの?「バストが揺れると垂れる。サイズは無関係」
ずっとノーブラでいると、引力の関係で、バストが垂れるのが早い気がします。だからといって、バストの型崩れを防止するために、ブラをしたまま眠る人もいますが、窮屈だし体に悪そう……。
【ブラジャーを洗うタイミング】
本当にノーブラはバストが垂れるのか? 下着メーカー「Triumph(トリンプ)」に、バストを美しく保つコツとあわせて教えてもらいました。取材に対応してくれたのは、Triumphでアドバイザー教育を担当している吉田智佳子さんです。
●バストの揺れすぎに注意!
――ブラジャーをしないと、バストが垂れるは早いのですか?
「追跡調査など、具体的な数値はないのですが、早いと思います。バストは揺れに弱いのです。バストの下垂を防ぐためにも、サイズが合ったブラジャーで固定してあげることが大切。揺れる頻度が高ければ高いほど、バストが垂れる原因となります」
――運動するときは気をつけたほうがよいということですか?
「そうです。バストとは、大胸筋の上に乳房という脂肪の塊が乗っています。そして、その脂肪の塊を支えているのは、クーパー靭帯というベルトのようなもの。揺れすぎると、だんだんとそのベルトがのびてしまうのです」
――そ、それは、気をつけねば! やっぱり、バストサイズが大きい人のほうが垂れやすいのですか?
「いいえ、関係ありません。個人差はありますが、どんなにバストが小さい人でも下垂します。どんなバストサイズの方も、揺れないように補整してあげることが大切です。
もし、揺れだけを意識するのであれば、ブラジャーは補整力のあるタイプや、ワイヤー入りのタイプがよいでしょう」
――とはいえ、何か確実に意識すべきことはありますか?
「サイズの合ったブラジャーを身につけることです。サイズが合わないと、変な圧力がかかって、バストの形が崩れる原因となりかねません。必ずショップを訪問して、採寸・試着して購入していただきたいです。
同じ表記サイズでも、実際のサイズはメーカーやデザインごとに微妙に異なるので、試着してみないとわかりません」
●ブラジャーの技術は進化している
――寝るときもブラジャーをしたほうがよいのですか?
「睡眠中はバストが揺れないので、?垂れ?という意味では、関係ありません。また、家でくつろいでいるときは、そんなに動きまわらないのであれば、無理にブラジャーをしなくてもよいでしょう」
――でも、重力で垂れそうな気がするのですが……。
「確かに、重力も垂れの原因となるのですが、顔やお尻が重力で垂れるのと同じくらい関係している、という程度に考えていただければと思います。
もちろん、リンパマッサージや大胸筋トレーニングなどバストケアで、バストの美しさには差が出てくるでしょう。ぜひ、ケアしてほしいですね。ストレッチも有効ですし、深呼吸するだけでもよいです」
――あの、ブラジャーによるバストの補整は、傍からみたらバレるのでしょうか?
「お客さまの補整のお好みをうかがい、違和感のないデザインをおすすめしています。また、当然、私どもとしては、柔らかい素材を使ったり、形を丸くしたり工夫しております。触ったときに弾力性があることも意識しております」
――ブラジャーはどのくらいの期間で買い換えたほうがよいのですか?
「ブラジャーに使用されている素材や使用頻度によります。着け心地に違和感を覚えたとき、購入したときと比べて着け心地が変わったときは、買い換えてください」
――最後に読者にメッセージをお願いいたします。
「ブラジャーは、肌に直接触れる繊細なもの。ブラジャーのフィット感は、一日の気持ちにも影響を与えるくらいデリケートなものだと思うので、気にかけていただけたらうれしいです」
美乳を保ちつつ、快適な生活を送るためにも、ブラジャーにもう少し気を使おうと思います。吉田さん、どうもありがとうございました。
取材協力:トリンプ・インターナショナル・ジャパン
アドバイザー教育部 吉田智佳子さん
http://www.triumph.com/
(文・OFFICE-SANGA 臼村さおり)
※この記事は2013年09月03日に公開されたものです