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尊敬語・謙譲語・丁寧語のよく使う動詞5つの使い分け

ビジネス上の会話、電話や手紙で、戸惑いやすいのが「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の使い分けです。使い分けられるのが、社会人としての基本のビジネスマナー。

そこで今回は、今回は「する」「言う」「行く」「食べる」「来る」の使い分けを紹介♪自分の使っている尊敬語、謙譲語、丁寧語が正しいかどうか自信がなくなったら、ぜひ今一度確認してみてください。

今回は混乱しがちな5つの動詞の使い分けをご紹介します。

よく使う動詞の尊敬語・謙譲語・丁寧語

それではさっそく、よく使う動詞5つの使い分けを見てみましょう。

1.「する」

尊敬語

「なさる」、「される」

例:明日の予定は、キャンセルなされますか?

謙譲語

「いたす」

例:明日の予定は、キャンセルいたします。

丁寧語

「します」

例:明日の予定は、キャンセルします。

知っておくべき敬語の使い方まとめ

【ビジネスシーンで心得ておくべき、敬語はたった3種類】

2.「言う」

尊敬語

「おっしゃる」

例:先生がおっしゃいました。

謙譲語

「申す」、「申し上げる」

例:先生に申しました(申し上げました)。

ちなみに謙譲語の「申す」は自分をへりくだるだけでなく、取引先や得意客に対して、自分の身内である会社の人間をへりくだり、表現する時にもよく使います。例えば外出先で「部長がよろしくと、申し上げておりました」など、使うことがあります。

丁寧語

「言います」

例:友だちに言いました

3.「行く」

尊敬語

「いらっしゃる」、「行かれる」

例:会場へは何時にいらっしゃいますか?

謙譲語

「参る」、「伺う」

例:会場へ4時に参ります(お伺いします)。

丁寧語

「行きます」

例:会場へ4時に行きます。

4.「食べる」

尊敬語

「召し上がる」

例:食後に、甘いものは召し上がりますか?

謙譲語

「いただく」、「頂戴する」

例:お土産に、甘いものをいただきました(頂戴しました)。

ちなみに食事を勧める時などに使われる「どうぞ、いただいてください」という言葉は、間違った敬語です。尊敬語の場合は「どうぞ、お召し上がりください」になります。

丁寧語

「食べます」

例:食後に甘いものを食べます。

5.「来る」

尊敬語

「見える」、「おいでになる」、「お越しになる」、など表現多数

例:先生がお見えになりました。 先生がおいでになりました。 先生がお越しになりました。 先生がいらっしゃいました。 先生が来られました。

この「来る」を表現する時の敬語は悩みがちですが、いずれも尊敬語なので、どれを使っても失礼ということはありません。

謙譲語

「参る」

例:3時に参ります。

「来る」の尊敬語として、間違って使われやすいのは「山田さんが、参られました」という言葉です。「参る」は自分をへりくだって使う謙譲語なので、立てなければならない相手には、使わないようにしましょう。

丁寧語

「来ます」

例:もうすぐ友だちが遊びに来ます。

敬語の基本

まずは尊敬語、謙譲語、丁寧語、それぞれの基本のおさらいからです。ビジネスマナー上必要になってくる、美化語、クッション言葉についても解説します。

●尊敬語

相手を立てる時に使われる言葉です。相手に敬意を払い、尊重しているという気持ちをあらわすのに使います。

●謙譲語

尊敬している相手に対して、へりくだって自分側の動作などを表現する時に使う言葉です。自分がへりくだることで、相手を立てる表現です。

●丁寧語

語尾を「です・ます」や「ございます」にするなど、相手を問わず、また内容を問わずに表現を丁寧にしたい時に使う言葉です。

●美化語

誰かへの敬意を表すのではなく、言葉遣いや単語を丁寧に、美化して使う言葉です。お茶碗、ご連絡といった、頭に「お」や「ご」を足すものと、「トイレ」を「お手洗い」と言い換えるタイプの二種類があります。

●クッション言葉

敬語を使うべき相手の人物に、お願いをしたり、断ったり、異論を唱えたりする場合に、間に挟むことによって、まさにクッションのような役割をしてくれる言葉です。たとえば、「恐れ入りますが」「差し支えなければ」「お言葉を返すようですが」といったものがそれにあたります。

まとめ

尊敬語と謙譲語、丁寧語の使い方で迷ったら、目上の人を立てるのが尊敬語、自分側がへりくだるのが謙譲語、相手を問わずに丁寧な表現を使うのが丁寧語と覚えて、使い分けてみてください。とりあえず、上の5つの動詞ぐらいは使い分けられるようにしましょう。

※この記事は2013年08月29日に公開されたものです

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