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意見が通りやすくなる一言・テクとは?「わざと反論されるヌケを作る」「チームの利益になる点を強調」

この会社では、何を言っても聞き入れてもらえない。自分が何を言ったところで、聞いてもらえるはずがない。そう思い込む前に、まずは意見を通しやすくする工夫をしてみませんか?

【上司のタイプ別!うまく上司に反論する会話テク】

自分の意見を通しやすくする「使える一言」や、工夫などをまとめてみました。

意見を通しやすくするために、なくてはならないのが「信頼感」

意見を通しやすくする一番の秘策は、「この人の言うことなら、間違いないだろう」という信頼感を日頃から相手との間に作っておくことです。

特に、自分を知っている相手に意見を通したい場合は、まさに「日頃の行動が、モノを言う」になります。しかし、相手が自分を知らない場合は、この「信頼感」をいかに演出するかがカギになります。

反論を見越して、「トラップ」をしかけよう

例えば自分という人間を相手が全く知らない場合、信頼感を相手が自分に持っていないため、何を言っても、あれこれ反論し、意見を封じようとしてくることがあります。そのような相手に意見をする時は、あらかじめ反論を考慮して、「想定内の反論を誘導する」トラップをしかけておくのもひとつの方法です。

例えば資料に足りない部分をわざと作り、それを相手に指摘させ、「おっしゃった通り、指摘された部分のデータは大変重要なため、別途資料を作成しました」と、相手の裏をかいたりする方法です。指摘や反論を見越して行動することで、用意周到なイメージを相手に与え、安易な反論を防ぐことが期待できます。

反論を利用する一言「その点については、あらかじめ検討し対策をたてております」

「トラップ」のひとつに、正確な情報をわざと曖昧にしておく、既に完璧にしあがっている対処法や対策法を、わざと曖昧にしておくという方法もあります。曖昧さを指摘してきた人の裏をかき、「曖昧にしてあるのは現在検討中のためですが、対策は既にたててあります」と、さまざまなパターンの対策や仕上がった案などを、披露する方法です。

相手が思ってもみない行動をすることで、頭の良さをアピールでき、さらにしっかりした情報を後乗せすることで「念には念を入れて考えている」と、信頼感を得やすくなります。

信頼感を演出できる人に、ひっかけた一言「○○さんの意見を参考にしたアイデア」

それでも自分のネームバリューが薄く、受け入れてもらえない場合には、相手に受け入れてもらえそうな人のネームバリューを借用する方法もあります。

相手が信頼している人の名前を借用して「○○さんの○○という意見を聞いて、ひらめいたアイデアです」と言えば、少なくとも耳を傾けてもらいやすくなります。

イエス・バット法の一言「その点についてはおっしゃる通りですが、しかし…」

イエス・バット法というのは、相手の発言を一度「イエス」と受け止めて肯定してから、「バット」で反論する昔から使われている話法です。反論してくる相手にすぐ反論で返しては、お互いに感情的になってしまい、話がこじれてしまう可能性が高くなります。相手の意見に反論したい時は、一度受け止めて相手の感情を和やかにしてから、反論を始めましょう。

自分の利益のためではなく、チームや相手の利益になることを強調しよう

これらの工夫を加えても、自分の意見を受け入れてもらえない場合は、それが「私的な意見」ではないかも、冷静に振り返ってみましょう。

もしそうなのであれば、自分目線だけではなく、チームや相手にとって、自分の意見がどう役に立つのか、どう貢献できるのか、他の人にどんな恩恵や利益があるのかを強調して意見を組み立て直しましょう。チームや相手のことを考え、相手に利益がある意見ならば、耳を傾けてもらいやすくなります。

自分の意見が聞いてもらえない時は、とにかく後ろ向きになりがちですが、それには何か理由があるのかもしれません。ぜひ前向きに「どうすれば聞いてもらえるのか」を考えてみましょう。

※この記事は2013年08月29日に公開されたものです

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