お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

新人女子に興味津々の彼。男ってみんな若い子が好きなの?

Story3 ★みんなヒソヒソ

でも怒ったわたしに盛幸はイヤな顔もせず、
少し焦った顔で笑っている。

「いや、朋香ほどかわいくはないけれど……」
「何言ってるの。わたしが宮本さんほど
かわいいわけがないじゃない」
「でもさ、おれにとっては……」
「あーもーっ、気なんか使わなくていいから!
うん、ちょっと研修で彼女だけ覚えが悪くてね」

その後わたしは盛幸に研修の愚痴を語りまくった。
盛幸はまたまた、イヤな顔ひとつせずに、
うんうんとうなずきながら、話を聞いてくれた。

そのうちにすごく気持ちがほぐれてきて、
流れで彼の部屋にも泊めてもらい、
翌日の土曜日は天気のよい中、
ふたりで近所の公園で何もせずにただのんびり過ごした。
何だか、すごく安らいだ

でもそんな時間は飛ぶようにすぎ、月曜の朝。
いつものように出社してエレベーターを待つ。
あれ? 気のせいか、いつもより人の視線を感じる。
遠くからこちらを見て、ヒソヒソ言ってる人も、
いるようないないような……。
わたしは微妙なムードに首をかしげた。

次のページを読む

SHARE