スウェーデンの魅力がたっぷり! 児童文学と家庭料理を楽しむ「ボルボ スウェディッシュ ナイト」
みなさんは、人気の自動車メーカー「ボルボ」がスウェーデンのブランドだと知っていましたか? 先日、本とライフスタイルを提案するくつろぎ空間「湘南T-SITE」(神奈川県藤沢市)にて、スウェーデンの魅力について楽しく触れる「ボルボ スウェディッシュ ナイト」が開催。知っているようで知らなかったスウェーデンの生活や文化について紹介します。
この「ボルボ スウェディッシュ ナイト」は、スウェーデンを代表するブランドである「ボルボ」が、あらゆるスウェーデンを紹介する第1弾のイベントとして企画したもの。今回は第1部「児童文学」、第2部「家庭料理」をテーマとして行われました。
まずは、児童文学から。実は、スウェーデンは多くの児童文学作家を輩出しており、日本でもいくつもの書籍が出回っていたり、映画化やアニメ化された作品も多いのだとか。湘南T-SITEの児童書コーナーのブックコンシェルジュである長谷川彩さんがゲストとして登場し、代表作を紹介してくれました。
『ロッタちゃんとじてんしゃ』(著:アストリッド・リンドグレーン)もそのひとつ。ちょっと生意気だけど愛嬌たっぷりの女の子の気持ちが描かれていて、幼いころに読んで共感したことを思い出す人も多いのでは? 何よりかわいらしい絵に引き込まれますね。同じくアストリッド・リンドグレーンの『長くつ下のピッピ』もオススメだとか。スウェーデンの田舎町に引っ越してきた、ちょっとお行儀が悪くておてんば娘のドタバタ劇が楽しめるそう。
長谷川さんが一番スウェーデンらしい作品だというのが、『ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん』(著:エルサ・ベスコフ)。元気な男の子のプッテが小人の魔法で小さくなって冒険する物語。国土のほとんどが森のスウェーデンらしく、絵本によく登場する小人が描かれているのが特徴だと言います。
また、『ニルスの不思議な旅』はTVアニメ化もされた有名な作品ですが、著者のセルマ・ラーゲルレーヴは国民的作家でなんと、スウェーデンのお札に登場! スウェーデン・20クローナ紙幣の表にはラーゲルレーヴの肖像画が、裏には『ニルスの不思議な旅』の絵が描かれていました。
大人が読み返しても楽しめるというスウェーデンの児童文学の数々、これをきっかけに改めて読み直してみるのもいいですね。
続いて、湘南T-SITE内の料理教室「T-SITE湘南料理塾」に場所を移して、実際にスウェーデンの家庭料理を味わいながらスウェーデン流の食を楽しみました。
スウェーデンの家庭料理といえば、「ミートボール」と「ヤンソン氏の誘惑」なんだそう。「ミートボール」は家庭ごとにレシピがあって、その家のお母さんの味があると言われているんだとか。つけ合わせには、じゃがいもとこけもものジャムが定番。しっかり肉の旨みが味わえるミートボールだけで味わったり、ジャムを添えて甘みをつけて味わったりと、どんどん食がすすみます!
また、スウェーデンでポピュラーな料理である「ヤンソン氏の誘惑」とは、じゃがいもとアンチョビのポテトグラタンのこと。ヤンソンという名の厳格なベジタリアンの宗教家が、この料理の誘惑に勝てず、ついに口にしてしまったという由来を持つ、クセになる料理です。細切りのじゃがいもとアンチョビを重ねてグラタンにしてあり、塩気とコクのあるチーズがからんだ、まさにお酒のすすむおいしい一品でした。
スウェーデンならではのスイーツでは、「セムラ」というケーキが登場。甘いパンの中にホイップクリームがつまったお菓子です。かつては断食のとき、2月あたりのある週に食べるものだったとか。今では一年中食べられているポピュラーなケーキだそうです。見た目はかわいらしいシュークリームのようですが、外側はスパイシーで甘いパンであるだけにしっかりとした食感で食べ応えがあり、クリームと合わさって甘い物好きにはたまらないおいしさでしたよ。濃いめのコーヒーに合うお味です。
ドリンクではスウェーデン産の「ラガービール」が登場。程よい苦みのラガーで、女性にも飲みやすく料理にも合うバランスのとれた味でした。シンプルなイラストのラベルも北欧らしいかわいらしさですね。
少し甘いお酒が飲みたい方には「アップル&クラウドベリーサイダー」がオススメ。りんごの果汁が入って非常にフルーティで飲みやすい! 乾いた喉を癒やしてくれる発泡酒でした。
さらに、スウェーデンのスピリッツ「スコーネ アクアビット」も登場。強いお酒だけに、香りをかいだ瞬間からアルコール感を感じて飲むのをやや躊躇してしまうほどですが、飲んでみるとまろやかな香りとマイルドな味わいで思ったよりも飲みやすかったです。北欧ならではの魚介料理に合うそうですよ。
児童文学と家庭料理から、さまざまなスウェーデンの魅力を知ることができたひとときとなりました。ユニークなスウェーデンの文化をもっと深く知りたくなりますね!
(マイナビウーマン編集部)
※この記事は2015年07月05日に公開されたものです