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手紙の末文とは。シーン別・結びのあいさつの一覧とポイントを紹介

にほんご倶楽部

手紙の末文には、相手を気遣うあいさつを添えましょう。健康や活躍を祈るフレーズなど、相手や状況に合わせた言葉を考えるのが好印象のポイントです。本記事では手紙の末文とは何か、またその注意点や、そのまま使えるシーン別・結びの言葉の一覧を紹介します。

手紙を締めくくる末文には、さまざまな表現があります。例えば相手の幸せや健康を祈るだけでなく、仕事などでの活躍を祈るケースもあります。

この記事では、手紙の末文を書く時の注意点や、目的別の末文の例を紹介します。

手紙を送るのなら、相手の状況や気持ちに寄り添った末文を、心を込めて選ぶようにしましょうね。

手紙の末文(結びのあいさつ)とは

手紙の最後に書くあいさつは「末文(まつぶん)」と呼び、手紙を締めくくるための言葉として使います。

文頭での時候のあいさつでは季節を重視した表現を用いますが、末文は基本的に季節問わず使えるものを選ぶ場合が多いです。

主に相手の健康や繁栄、活躍などを願うフレーズの他、今後の互いの関係性につながるようなものが多く、手紙を美しく終わらせるためのマナーとして知っておきたいものです。

末文を入れる時の注意点

手紙で末文(結びのあいさつ)を入れる時には、適切な表現と相手に失礼のない言葉遣いが大切です。具体的には下記に気を付けましょう。

(1)文頭と文体を合わせる

結びのあいさつは、最初のあいさつと文体を合わせるのがマナーです。そうすることで、文章全体に統一感が生まれるのです。

逆に、例えば最初のあいさつが改まった文面にも関わらず、結びが友達や身近な人に向けたようなカジュアルな表現になってしまえば、手紙自体がちぐはぐな印象になってしまいます。

具体的には、冒頭が「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます」というしっかりした表現で、結びが「今後ともよろしくお願いします」だと、文体のバランスがおかしくなってしまいます。

この場合、結びは「今後とも何卒お引き立ての程、心よりお願い申し上げます」といった表現を心掛けましょう。

(2)相手や状況によって末文を使い分ける

相手やその時の状況に合わせて、末文の内容を変えることもポイントです。

例えば、引き続き相手との関係性を良好に続けたいのなら「今後もよろしく」といったニュアンスの終わりにするといいでしょう。

寒くなってきた時なら、風邪をひかないよう健康に気遣う結びのあいさつにするなど、相手との関係性や送るタイミング、手紙の内容をもとに言葉を決めると、好印象な手紙となるはずですよ。

(3)クッション言葉を使う

「クッション言葉」とは、「恐れ入りますが」や「お手数をお掛けしますが」といった表現のことです。相手に何か要望を出す際などに、こういった柔らかい表現を最初に添えると、コミュニケーションを円滑にする効果が期待できます。

クッション言葉は末文にも入れることも可能です。例えば、今後とも良好な関係を続けたい、指導してもらいたいといった相手なら「至らない点があり恐縮ではございますが、引き続き何卒よろしくお願いします」といった言葉を末文に取り入れるといいでしょう。

手紙で使える末文の一覧【相手の健康を祈る内容】

ここからは、シーン別に具体的な末文(結びの言葉)の例を紹介します。

相手の健康を祈る末文は、ビジネスシーンよりプライベートにおいて、知人や友人、恩師などに向けて添えることが多いです。丁寧で相手を気遣う気持ちが伝わるでしょう。

・「時節柄くれぐれもご自愛くださいませ」

・「お体にお気を付けてお過ごしください」

・「寒さが厳しい時期ですので、ご自愛のほどお祈りいたしております」

・「健康にはくれぐれもご留意ください」

・「どうぞ健やかにお過ごしくださいませ」

・「風邪など召されませぬようご留意ください」

・「どうかお元気で。また近々お会いしましょう」

・「ご自愛専一にお過ごしください」

・「皆さまのご健勝をお祈り申し上げます」

手紙で使える末文の一覧【相手の活躍を祈る内容】

相手の活躍を祈る末文は、仕事でお世話になっている相手や、取引先などにおすすめです。特にビジネスシーンでは、「繁栄」「発展」などの言い回しがよく使われるでしょう。

・「一層のご活躍を祈念いたしております」

・「ご活躍を心より願っております」

・「○○様のご活躍とご家族の方々のご健勝をお祈りいたします」

・「新しい環境でのご活躍を陰ながら応援しております」

・「末永いご繁栄と一層のご躍進をお祈り申し上げます」

・「貴社の末永いご繁栄を心よりお祈り申し上げます」

・「ますますのご発展をお祈りいたします」

・「ご隆盛を祈念いたします」

・「新しい店舗も活気にあふれますようお祈りしております」

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