年収アップ転職を狙える⁉ 「転職に際するリスキリングに関する実態調査」
学研ホールディングスのグループ会社、ベンドが運営する「スキルアップ研究所」はこのほど、「転職に際するリスキリングに関する実態調査」を行いました。
調査背景
近年、「リスキリング」という言葉をよく耳にするようになりました。キャリアチェンジやスキルアップを目指す人々にとって、リスキリングは重要な手段として注目を集めています。
一方で、その実際の効果や転職にどれほど役立つのかについては、これまで明確な実態が把握されていませんでした。
そこで今回、転職前にリスキリングを経験した人を対象に、リスキリングが転職活動にどのような影響を与えたかについて明らかにすべく、調査を実施しています。
3分の2以上がリスキリング後の転職で「年収アップ」を実現
「リスキリングをした後に転職したことで、年収に変化はありましたか?」と質問したところ、リスキリング後の転職で年収増加を達成した人は3分の2以上にのぼっています。
分野別で見ると、特にマーケティング、ITリテラシーに取り組んだ人で年収増加傾向が顕著でした。
リスキリングでスキル向上を実感した人は7割以上
リスキリングをしたことによる自分の能力やそのレベルの変化をどのように評価するかについて尋ねたところ、75%の人が能力の向上を実感しており、リスキリングが個人のスキルアップに寄与していることが明らかとなりました。
特に「非常に向上した」と感じる人が13%いることから、大きな効果を得た人も一定数存在していることがわかります。
リスキリングはキャリアにポジティブな影響を与える
リスキリングがキャリアにどのような影響を与えたかについてリスキリングの目的別に分析したところ、いずれの層でも給与の上昇・転職の成功・キャリアアップが主要な影響であることがわかりました。
また、給与の向上のみを期待するよりも、キャリアアップやスキル習得、将来のキャリアを念頭においたほうが結果として給与向上につながりやすいことも読み取れます。
課題と展望
調査結果から、リスキリングを検討する際には、自分のキャリア目標や市場の需要をしっかりと把握し、どのスキルが将来的に役立つのかを見きわめることが重要であることがうかがえました。
適切なリスキリングを行うことで、自己肯定感や自信の向上につながり、結果的に転職活動にも良い影響を与えることが期待できます。
今後の課題としては、リスキリングの効果を最大限に引き出すことが求められます。個々のキャリアプランに応じたリスキリング戦略を立て、効果的にスキルを習得していくことが、成功のカギとなるでしょう。
市場の変化を常に把握し、自分自身の強みや興味を反映したリスキリングを行うことで、未来のキャリアの展望を最大限に広げることができるはずです。
調査概要
「転職活動におけるリスキリングに関する調査」
対象者:転職前にリスキリング(資格取得や学び直し)を経験した人
対象地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年8月22日〜9月5日
回答数:100
引用元:https://reskill.gakken.jp/4259
(エボル)
※この記事は2024年09月30日に公開されたものです