「ご不明な点がございましたら」の使い方と例文を紹介。注意点や言い換え表現も
「ご不明な点がございましたら」は、相手に分からないことがないかを確認するためのフレーズで、「ご不明な点がございましたらご連絡ください」「ご不明な点がございましたらお申し付けください」などの形でよく使われます。本記事では、意味や正しい使い方と例文、注意点の他、言い換え表現について詳しく説明します。
「ご不明な点がございましたら」は、ビジネスシーンでよく使う言い回しだからこそ、使うタイミングや後に続くフレーズには注意したいものです。
この記事では、「ご不明な点がございましたら」の正しい使い方を、ポイントと共に紹介していきます。
「ご不明な点がございましたら」の意味と使い方(例文つき)
「ご不明な点がございましたら」は、「分からないことがあったら」を丁寧にした表現です。
自分が何かの説明をした後に、相手が理解しているのか、分からないことはないかを確認する意味があり、気遣いの言葉です。ビジネスメールやプレゼンテーション、お客さまへの商品説明などのシーンで使うケースが多いでしょう。
「ご不明な点がございましたら」の例文
「ご不明な点がございましたら」は、聞き手に質問を促すことを目的としています。
下記の例文のように、相手の疑問や不安を解消するために、具体的にどういった選択肢があるのかを後に添えると、より親切な印象になるでしょう。
・ご不明な点がございましたら、何なりとお申し付けください
・ご不明な点がございましたら、担当者から別途ご説明いたしますのでお知らせください
・ご不明な点がございましたら、下記までお気軽にご連絡ください
・ご不明な点がございましたら、改めてビデオ通話での打ち合わせを実施させていただけますと幸いです
「ご不明な点がございましたら」を使用する時のポイント
ここでは、「ご不明な点がございましたら」を用いる際のポイントや注意点を見ていきましょう。
(1)基本的には目上の人に使う言葉
「ご不明な点がございましたら」は、とても丁寧な言い回しなので、取引先や顧客、上司など、目上の人に使えるフレーズです。
逆に社内の距離が近い人などに使用すると、堅苦しい、よそよそしいなどのイメージを持たれる可能性もあります。
相手に応じて、「ご不明な点がありましたら」「分からない点がありましたら」などに言い換えるといいでしょう。
(2)多用しすぎない
相手と認識の齟齬がないか確認したい気持ちや、気遣いから「ご不明な点がございましたら、お気軽にお申し付けください」などと、すぐ使いたくなることもあるでしょう。
しかしあまりにこのフレーズを多用していると、本当に今質問していいのか、社交辞令ではないかと、かえって相手に気を使わせてしまうリスクがあります。
「ここまでで、説明が足りなかった点はございませんか?」「話すスピードはこのくらいで大丈夫でしょうか?」など、シーンに合わせて言い換え表現も取り入れるといいでしょう。
(3)相手が質問しやすい雰囲気づくりを心掛ける
「ご不明な点がございましたら」は、相手に質問・確認を求めるフレーズだからこそ、本当に聞きやすい雰囲気をつくるのも重要です。
忙しそうな雰囲気を出したり、質問に対して面倒そうに答えていたりしては、言っていることと態度が一致しないため、信用を失ってしまうかもしれません。
もし相手から不明点について質問があれば、迅速かつ丁寧に回答しましょう。相手が納得し、安心してくれることを優先し、真摯に対応しようとする姿勢を見せるようにしてくださいね。