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くしゃみをするのは噂されているから? 回数によるスピリチュアルな意味も解説

紅たき(占い師・コラムニスト)

「くしゃみをするのは誰かに噂されているから」という迷信を聞いたことがある方も多いはずですが、くしゃみにはそれ以外にもさまざまな言い伝えや、スピリチュアルな意味があるとされています。本記事ではくしゃみについて、歴史的・スピリチュアルな観点のそれぞれから、占い師の紅たきさんに教えてもらいました。

「くしゃみをするのは誰かに噂されているから」と聞いたことはありませんか。実は、くしゃみには古くから各地で言い伝えがあり、スピリチュアルな観点でも、さまざまな意味があるといわれています。

この記事では、くしゃみが持つ不思議な意味や回数による違いを解説します。あなたのくしゃみの裏に隠されたメッセージを探っていきましょう。

そもそも「くしゃみ」とは? 語源や元々の言い伝えを紹介

古代の人々は、くしゃみを単なる生理現象としてだけでなく、神秘的な出来事として捉えていたようです。

そもそも日本語の「くしゃみ」の語源は、「くさめ」という呪文。かつては、くしゃみをすると鼻から魂が抜けて早死にすると信じられており、くしゃみの後に延命を願い「くさめ、くさめ……」と唱えていたのだとか。鎌倉時代の随筆『徒然草』にもその描写があります。

現在のように医療が発達しておらず、ちょっとした病で亡くなることも多かった当時。風邪の症状でもあるくしゃみは、不吉なものと考えられていたのでしょう。

一方、中世ヨーロッパでも誰かがくしゃみをした時に「God bless you(神のご加護を)」と言う習慣が生まれたとされています。これは当時ペストが流行していて、くしゃみが出始めると数日で亡くなってしまうことが多かったため、神頼みの意味で浸透したそうです。

その他にも、くしゃみをすると悪霊を吸い込んでしまうなど、古くから各地でさまざまな言い伝えがあります。

「くしゃみをするのは噂されているから」という迷信があるのはなぜ?

さて、さまざまな言い伝えがあったくしゃみですが、現代の日本では「くしゃみをするのは噂されているから」といわれることが主流でしょう。それはどうしてなのでしょうか。

先ほども触れたように、元々、自分以外の何か大きな力に通じていると考えられていたくしゃみ。それがだんだんと「他者の力や思いによって引き起こされている」そして「誰かに噂されているから」と変化していったと考えられます。

また昔から伝えられていることわざに、「一誹(そし)り二笑い三惚れ四風邪」というものがあります。

くしゃみを1回したら誰かに悪口を言われている・2回したら笑われている・3回したら惚れられている・4回したら風邪をひいている、という意味です。4回目以外は噂や相手が関わるものなので、これが「くしゃみ=噂」の由来ともいわれています。

くしゃみは自分で止めるのは難しいもの。神聖な場や真面目な雰囲気の時にくしゃみが出てしまう場合もあるでしょう。その際、「誰かに噂されているから仕方ないよ」と言われればその場がうまく収まるといったことから、この話が浸透した可能性もあるでしょう。

くしゃみのスピリチュアルな意味

ここまでは歴史的な観点を交えながら、くしゃみについて解説してきました。

この章からは占い師の立場で、よりスピリチュアルな角度からくしゃみを深掘りしていきたいと思います。くしゃみには、下記のような意味が秘められているといわれています。

(1)霊的なエネルギーを受け取った証し

スピリチュアルの世界では、人々の思いや感情は、エネルギーとして相手に伝わるといわれています。

特に誰かがある人のことを強く考えたり噂したりすると、その力が届けられるといいます。そして受け手の体が反応して、くしゃみが出ると考えられているのです。これは、エネルギーの交流の結果が、身体反応として表れる一例といわれています。

さらに、元々受け手が持っていた波動やオーラが、外からのエネルギーによって変化した証しとして、くしゃみが出るという考えもあります。

(2)守護霊からのメッセージ

くしゃみは、守護霊からのメッセージだという説もあります。守護霊とは、私たちを見守り、必要なタイミングでサインを送ってくれる、高次の存在といわれています。

誰かがあなたについて話している時、その情報が重要であれば、守護霊が「周囲の噂や人からの評判に注意を向けるべきだ」と、くしゃみを通じて知らせてくれるとされているのです。

くしゃみが出たら自分の内にこもらず、外に目を向けると、チャンスに恵まれたり、失敗を未然に防げたりするでしょう。

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