朝礼のスピーチで使えるネタ7選。例文やスピーチのコツ、基本構成まで紹介
朝礼のスピーチをする際には、時事ニュース・名言・雑学などから、仕事につながるようなものを探すのがおすすめです。本記事では、朝礼のスピーチの基本構成から具体的な例文、ネタまで、会社員を経てコラムニストとして活躍するみくまゆたんさんに解説してもらいます。
会社によっては朝礼が恒例行事となっており、持ち回りで、毎日誰かが必ずスピーチをしなければならない場合もありますね。しかし、朝礼のネタが思い浮かばない、人前で話すのがおっくうという方もいることでしょう。
本記事では、朝礼でスピーチを行う目的やスピーチのコツはもちろん、朝礼のネタ・例文まで紹介します。
朝礼でスピーチを行う目的・メリットとは
そもそも、朝礼でスピーチを行うと、どんな目的が達成できるのでしょうか? まず、人前で発表することに慣れるという点が考えられるでしょう。短い時間の中で要点をまとめて話す練習にもなるため、普段の報連相にも役立つスキルを得られるはずです。
その他にも、第三者のスピーチを見て刺激を受けたり、上手な話し方の人がいれば参考にできたりしますよね。
また会社によっては、普段は会話をせずに黙々と作業をする雰囲気で、お互いをよく知らないといったケースもあるでしょう。そんな時でも、スピーチを通じてその人の人となりが分かったり、コミュニケーションのきっかけにつなげたりすることができます。
このように、朝礼のスピーチには良い点がたくさんあります。これらを念頭に置けば、おっくうだと思っていた気持ちもプラスに転じるのではないでしょうか。
朝礼のスピーチの基本構成
朝礼のスピーチは、基本的に1~3分間ほどで設定されるケースが多いです。文字数にすると、1分間の場合は300文字程度が目安。短い時間で要点を伝える必要があるので、簡潔にまとめるのが大切です。
基本的な流れとしては、イントロ・ボディー・エンディングとするのがおすすめ。
イントロではまず、聞き手の注意を引くようなネタ・事実を紹介します。ボディーでは、イントロで触れた件についての感想や気付き、仕事に生かせそうなことなどを述べましょう。そしてエンディングで、結論や提案などを伝えます。
朝礼のスピーチのコツ
朝礼のスピーチをする時には、以下のコツを押さえておきましょう。
(1)なるべく明るい話題を選ぶ
朝から暗い話題を選ぶと、職場の雰囲気が1日中悪くなったり、みんなのモチベーションがダウンしたりする恐れがあります。
話すネタは「おめでたいニュースがあった」「こういうことがクライアントに喜ばれた」など、なるべく明るく前向きなものをチョイスしましょう。
あるいはネタ自体は暗かったとしても、前向きな教訓に結びつけるのがおすすめです。
(2)仕事につながるネタを織り交ぜる
なるべく、現在の仕事につながる話を織り交ぜてみるといいでしょう。ネタ自体は職場で起きたことでなくても構いませんが、それが間接的にでも、仕事に役立つ話となるものを選ぶのがおすすめです。
新たな気付きやプラスの情報を与えることができれば、会社の人から感謝されるかもしれません。
(3)話す時のために要点メモを用意する
朝礼で話すネタを考えたとしても、その瞬間になると緊張して内容が飛んでしまう場合もあるでしょう。朝礼で話すことは、忘れないようにメモを用意しておくといいでしょう。
ただし、原稿として作り込みすぎると時間が掛かりますし、棒読みになってしまいます。要点をまとめる程度にしておくのがおすすめです。
朝礼のスピーチで使えるネタ7選
では具体的には、どんなネタを朝礼で話せばいいのでしょうか? ここでは、実際に使えるスピーチネタを7つ紹介します。
(1)時事ネタ
毎日のニュースの中には、働く人に役立つ情報がたくさんあります。新聞やスマホなどで簡単に情報収集ができますし、日々新しい話題が出てくるので、ネタが尽きないのが利点です。
例えば「円安が加速している」というニュースについて述べるならば、「円安だと輸入商品の価格が上がるが、輸出企業の業績が好転するように、物事には二面性がある。例えば会社でも……」といった感じで、仕事につながる気付きを織り交ぜるといいでしょう。
またネタは同じでも、「円安が進んでいることで、分散投資の大切さが浮き彫りとなっているように、日頃からリスクを分散するのが重要」など、さまざまな話に展開することができます。
(2)明るい芸能ニュース
例えば「大谷翔平選手が、大リーグ通算ホームラン数において日本選手の最多記録を更新した」など、芸能人・著名人の明るいニュースを話題にすると、場が和むのでおすすめです。
この場合もただ「すごい」「感動した」「うれしい」と述べるだけではなく、記録を更新できた理由などから、仕事に生かせる話につなげられるとベストです。
(3)季節や天気
季節・天気は、誰にでも分かりやすいネタの1つ。例えば春なら「暖かくなってきたので、花見に行ってきました」という具合です。
この場合、実際に行った場所や感想などを伝えつつ、「○○地方からの外国人観光客が多かった」「○○店のお総菜を食べている人が多かった」など、ビジネスチャンスのヒントとなるようなトレンドにつなげるのもいいでしょう。
(4)名言
朝礼では、偉人の名言について話すのもおすすめです。人生の教訓となるようなものも多いので、きっと働く人の活力になるはず。インターネットやX(旧Twitter)などで「名言」と検索すると、たくさんヒットします。
例えば、日本電産会長の永守重信による「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」との名言があります。何事に対しても、スピーディーかつ徹底的に取り組むという仕事の流儀が感じられます。
朝礼で話す時は、その名言を通じて自分は何を感じたか、仕事においてどう生かしたいのかなどを伝えるといいでしょう。
(5)自分なりのライフハック・雑学
日常生活で得たライフハックや雑学があれば、朝礼で伝えると「面白い人」と認識されるかもしれません。
例えば懸賞が趣味なら、「懸賞に応募する時は、担当者が喜びそうな感想も入れると当選しやすいです」という感じで、自分なりのコツを伝えると、聞く人にも喜んでもらえるはず。
さらにそれを展開して「商談の際も、先方に渡す資料にポイントを記した手書きの付箋をつけるようにしたら、反応がいい」というように、仕事の話につなげられるとなお良しです。
(6)失敗から得た教訓
日常や仕事における失敗から得た学びを、朝礼ネタに織り交ぜるのもおすすめです。
例えば「息子が傘を乱暴に扱ってよく壊してしまうため、その度にキツく怒ってしまう自分に落ち込んでいました。しかし安いものを複数買って予備を用意するようにしたところ、あまりイライラしないことに気が付きました」という具合です。
このように、自分なりの反省点や改善策を入れると、聞く人の勉強にもなります。
(7)健康
仕事でパフォーマンスを発揮するためには、健康を維持することが大切です。例えば風邪をひかないための対策や、疲れづらくなるコツなどは、多くの人に喜ばれるでしょう。
お正月太り・5月病・夏バテ・インフルエンザの流行など、季節ごとにさまざまな切り口があるので、ネタ切れにもなりづらいですよ。