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後輩がSNSに会社の悪口を書き込んでた! 見つけたら注意するべき?

#お仕事ハック

ヨダエリ(コラムニスト)

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「後輩がSNSに会社の悪口を書き込んでいた」とのお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。

後輩がSNSに会社の悪口を書き込んでいた

この前たまたま後輩のSNSを発見したのですが、明らかに会社や上司の悪口と思われることを書き込んでいました。名前は出していないものの、社内の人間であれば分かる内容……。こういう時は注意するべきですか?(事務職/30代)

人は怒りやモヤモヤを誰かに聞いてほしいもの。とはいえ、聞いてくれる人が常にそばにいるとは限らない。

「だからSNSに書く。誰のことを言ってるかなんて分からないだろうし」と思っている人は多いかもしれませんが……ちょっと待ったーーー! 

書き込みたくなる気持ちは分かります。が、誰のことを書いているかは、見る人が見れば意外に分かってしまうもの。

あなたの後輩はそのことに気づかず、もしくは深く考えず、軽い気持ちで書いたのでしょう。それを見て「注意するべきか」と悩んでいるあなたは、後輩思い。見なかったことにする人も多い中、立派です。

というわけで、後輩に注意はしましょう。ただ、SNSを見たことは言わない方がいいと思います。後輩は「(見られた……!)」と、ばつが悪い思いをします。また、あなたにそのつもりはなくても監視されているような気分になり、場合によっては二人の関係がギクシャクしかねません。

それを避けつつ注意喚起するには、後輩の話としてではなく一般論として伝えるのがおすすめ。

例えば、「友達が話してたんだけど、職場の先輩が会社の悪口をSNSに書いたら会社にバレたんだって。バレるものなんだね」とか。これだけでもギクッ! とするはず。

「え、クビになったりするんですかね……」と後輩が聞いてきたら、「それはなかったみたい。でもこういうのって場合によっては名誉毀損罪とか侮辱罪が成立するんだって」と危機感を持ってもらうための情報を追加。さらに、「つい書きたくなることあるよね、気をつけなきゃね」と共感を添えた注意喚起で締める。

ちなみに、バレたというのは友人が教えてくれた実話です。本名でSNSを使っている職場の先輩が、今いる会社名を過去の投稿で明かしている状態で職場の悪口を書き、なんと役員から呼び出されたそう。

幸いにも解雇などにはならず異動で済み、今も普通に働いているそうですが、「心臓が強い人だからね」と友人は話してました。確かに、そうじゃなかったら自分の名前も会社名も明かして悪口は書けないかも。そういう意味では、これは極端な例かもしれません。

が、前述したように、バレないよう名前を隠しても、見る人が見れば分かってしまうケースが多々あるのもまた事実。

では愚痴りたい時にはどうすれば?

私がおすすめするのは、SNSではなく、紙のノートやスマホのメモ帳など、誰にも見られない場所に思いのたけをつづること。

心のままに文字にすることで、自分が何に怒ったり悩んだりしているのかが自然と整理され、相当スッキリします。小学一年生から大人になるまで日記帳に思いをガシガシ書いてきた私が保証します。今はiPhoneのメモ帳に心の叫びをガシガシ書きます(笑)。

社会に向けて発信したいのであれば、ネガティブな内容でもSNSに書く意義があります。でも、個人的な愚痴や悪口をSNSに書くのは、目にした人の気持ちがドンヨリしたり、揚げ足を取られて不要な争いが起きたりと、何も良いことありません。

愚痴はメモ帳か日記帳に。もしくは、たまに気心の知れた相手に。それが自分と世界の平和につながるはず! と、社会人の先輩として後輩さんにも伝えてあげてください!

Point.

・二人の関係を壊す恐れがあるので、後輩のSNSを見たことは言わない方がいい
・SNSに会社の悪口を書き込んで会社にバレた事例を伝え、一般論として注意を促そう
・社会に訴えかけたいわけではない愚痴や悪口は、SNSに書き込まない方がいい
・心のままに綴ることで怒りや悩みが整理されスッキリするので、愚痴る場所はノートやメモ帳がおすすめ

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2024年05月14日に公開されたものです

ヨダエリ(コラムニスト) (コラムニスト)

コラムニスト/恋愛アナリスト。慶應義塾大学文学部卒業後、PR会社勤務を経てフリーに。思春期はドイツ在住。メトロセクシャルについて分析したコラムが『AERA』『anan』など多数の媒体で話題になると同時に、携帯サイトで連載していた恋愛相談コラムが口コミで人気に。現在は新聞・雑誌・ウェブでライフスタイルやトレンド、男女の心理にまつわる記事を執筆するかたわら、エキサイトお悩み相談室で電話相談も実施。著書に「その恋、今のままではもったいない!」(情報センター出版局)「今度こそ『信じられる人』と恋愛する本」(すばる舎)など。

●ブログ「cafe dayorin」
https://ameblo.jp/dayorin/

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