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今年スタートした新NISA、「始めるタイミングを見極める」のは間違い?

小松原 和仁

WealthNavi

2024年になり、新NISAがスタートしました。1月現在、株価はとても好調に推移しています。よいニュースを目にする機会もあるのではないでしょうか。

もちろん株価はこれからずっと上がり続けるわけではなく、下がる可能性もあります。世界全体に投資している場合、株価は上がったり下がったりを繰り返しながら成長していきます。

相場を読むのは難しい

セミナーでこうした話をすると、「資産運用を始めるのはもう少し待ったほうがいいですか」という質問を受けることがあります。

たしかに、始めた直後に相場が悪くなれば、資産は一時的にマイナスになります。「資産が減るのを見たくないから、株価がしばらく上がり続けるときに始めたい」「株価が下がったときにより多く投資したい」などと考えるのは自然なことです。

しかし残念ながら、相場を正確に読むのはプロでも難しいことです。株価が下がるのを待っていたら逆にどんどん上がってしまい、始めるタイミングを逃したということにもなりかねません。

 

利益をもたらすのは世界経済の成長

タイミングを選ぶ方法は、投資というより投機です。一つの企業を選んで投資するなら、プロのようにタイミングを見極めて投資しなければなりません。しかし「長期・積立・分散」の資産運用では、投資先を世界全体に分散します。数千以上の銘柄に投資するので、タイミングを読む必要はありません。

世界全体に投資している場合、資産が増える原動力は世界経済の成長です。世界経済は良くなったり悪くなったりしながら、長い目で見れば大きく成長していくと考えられます。
たとえば昨年、文章を生成する人工知能(AI)の「ChatGPT」が大きな話題になりました。質問に対し即座に自然な文章で応答してくれることに驚いた人もいるのではないでしょうか。AIの技術は医療や人材、教育などさまざまな分野のサービスで活用され始めています。

こうした新しい技術が世界経済の成長を支えています。生成AIで成功する企業を見極めるのは難しいですが、世界全体に投資していれば、新技術がもたらす経済成長の恩恵を受けられます。

 

心配なら積み立てで始めよう

2024年からスタートした新NISAは、投資を始めるとてもよいきっかけになります。相場のことは気にしすぎず、「長期・積立・分散」の資産運用を始めることをおすすめします。
不安だという人は、最初から大きな金額で投資しなくてかまいません。少額から積み立てで始めるのがおすすめです。資産運用に慣れてきたら、無理のない範囲で投資額を増やせばよいのです。

 

※この記事は2024年02月03日に公開されたものです

小松原 和仁

2008年に証券会社に入社し、社会人をスタート。リテール営業に従事する中で、リーマン・ショックも経験。その後、保険会社にて、代理店向けの教育・研修に携わったのちに、信託銀行にて、富裕層向けの財務相談業務に従事した。2018年にウェルスナビの働く世代が豊かさを実感できる社会をつくりたいという理念に共感し、セミナー講師として入社。これまでに、500回以上の資産運用セミナーに登壇し、参加者からの多くの質問にも答えている。

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ウェルスナビは、「長期・積立・分散」と呼ばれる王道の資産運用を全自動化したサービス「WealthNavi(ウェルスナビ)」を提供。5つの質問に答えるだけで一人ひとりに合った資産運用プランを提案し、投資の知識や経験、資産の額に関係なく、誰でも世界約50カ国1万2000銘柄への分散投資を自動で行うことができる。

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