お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「固定観念」と「固定概念」の違いとは? 意味や使い方を例文で解説

にほんご倶楽部

ビジネスシーンや日常生活でよく用いられる言葉に「固定観念」「固定概念」の2つがあります。言葉の響きが似ていますが、違いをご存じでしょうか? 今回は、「固定観念」「固定概念」の違いやそれぞれの意味、使い方を例文と共に解説します。

「固定観念」と「固定概念」は「凝り固まった考え」という意味で使われており、ジェンダーなどの議論が盛んになった今日、耳にする機会も増えてきました。どちらの言葉もよく使われているようですが、意味はどう違うのでしょうか。

この記事では「固定観念」と「固定概念」という言葉のあいまいな部分を明確にした上で、その意味やビジネスシーンでの正しい使い方について解説していきます。

「固定観念」と「固定概念」の違いとは

「固定観念」と「固定概念」の決定的な違いは、日本語としての正確性です。どちらも正しいように思えますが、実は「固定概念」という言葉は辞書に載っていません。

それではなぜ「固定概念」という言葉が存在しているのかというと、これは「固定観念」の誤用と考えられています。音の響きが似ていることから、「固定概念」という誤用がだんだん広まってしまったのかもしれません。

「固定概念」と言われた場合、多くは「固定観念」のことを言っているのだろうと判断できます。相手が使っている言葉をわざわざ直す必要はありませんが、自分で使うのはやめておきましょう。

「固定観念」の意味

混同されがちな「固定観念」と「固定概念」ですが、日本語として正しいのは「固定観念」ということが分かりました。

それでは言葉の意味を深く知るため、「固定観念」の意味をチェックしてみましょう。

こてい‐かんねん〔‐クワンネン〕【固定観念】
読み方:こていかんねん

いつも頭から離れないで、その人の思考を拘束するような考え。固着観念。

出典:(『デジタル大辞泉』小学館)

「固定観念」とは、いつも頭の中を占めている頑固な考えを意味します。「ステレオタイプ」と言い換えると分かりやすいかもしれません。

考えが凝り固まっていて周囲の意見に耳を貸せない、といったネガティブな状態を指す言葉として使われる場合が多いです。

常に情報のアップデートが求められるビジネスシーンにおいて、「固定観念」は仕事の妨げになるともいえます。古い考えを捨て、新しい考えに至るためには捨てなければならないものと位置づけられるでしょう。

次ページ:「固定観念」の使い方(例文付)

SHARE