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「おあいそ(お愛想)」の意味とは? 会計時に使うのは失礼?

にほんご倶楽部

「おあいそ」の語源

「おあいそ」の語源は、店が客に対し「お愛想尽かしなことで申し訳ございませんが、お勘定をお願いします」と言ってお会計を依頼したことだとされています。この言葉が省略されて「おあいそ」になったのです。

昔の飲食店には、客が代金をその場で支払わずあとでまとめて支払う「ツケ」という文化がありました。お会計をツケにするのは、客からの「また来る」というメッセージでもあり、店と客との信頼関係の証でもあったのです。

しかしツケ文化は次第に薄れ、店では客が毎回料金を支払うのが一般的になりました。そこで店側の「毎回お代をもらうのは申し訳ない」という気持ちから出てきたのが、「お愛想尽かしなことで申し訳ございませんが、お勘定をお願いします」という言葉だったのでしょう。

「おあいそ」が広く客側にも使われるようになったのは、明治時代の雑誌『風俗画報』で京都の流行として「勘定をあいそといふなど尤も面白く存じ候ふ」と報じられたのがきっかけといわれています。

▶次のページでは、お会計時に「おあいそ」と言うのは間違いなのか考察します。

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