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胆力とは? 言葉の意味と胆力をつける方法を解説

にほんご倶楽部

「胆力」とは、物事に対して恐れたり、尻込みしたりしない精神力を意味します。この力が備わっている人は、周囲から信頼されることが多いようです。今回は、「胆力のある人」の特徴と彼らのようになるための方法を解説します。

あなたの周りに「胆力のある人」はいるでしょうか。彼らはどんな時でも冷静で頼りになるので、周囲からの信頼も厚いでしょう。

今回は、「胆力」という言葉の意味から「胆力のある人」の特徴、彼らのようになるための方法について解説していきます。

「胆力」とは? 意味と使い方

そもそも「胆力」という言葉を知っていますか? まずは意味と使い方を見ていきましょう。

「胆力」の意味

「胆力」という言葉を辞書で調べてみると、以下のように定義されています。

たんりょく【胆力】

事にあたって、恐れたり、尻ごみしたりしない精神力。ものに動じない気力。きもったま。「―を練る」

(出典:『デジタル大辞泉』小学館)

つまり、「胆力のある人」とは度胸があって物事に動じない人のことといえるでしょう。

「胆力」の正しい使い方【例文付き】

「胆力」の正しい使い方として、以下の例文が挙げられます。

・彼の胆力の強さのおかげで、プロジェクトを成功させることができた。

・どんな相手にも物おじしない彼女の胆力には驚いた。

・あのコンテストで優勝するためには、大勢のお客さんの前でも緊張しない胆力が必要だ。

このように、「胆力」とは物事に対して物おじしない様子や、動揺しない人に対して使われます

「胆力のある人」の特徴5選

しばしば褒め言葉として、「胆力のある人だ」という表現が使われることがありますが、これは具体的にどのような人のことを指すのでしょうか。

ここでは、その特徴について解説していきます。

(1)どんな場面でも冷静

胆力のある人は、どんな場面でも冷静でしょう。プレッシャーを感じるような場でも、緊張することは少ないようです。

彼らはこれまで経験したことがないような事態に遭遇しても、物おじせず冷静に対処できるため、周囲から信頼されるのでしょう。

(2)向上心がある

胆力のある人は、常に向上心を持っている傾向があります。

自分の目標がハッキリしているので、他人が尻込みしてしまうような状況でも、度胸を持って挑むことができるのでしょう。

時に、周囲から「無謀な挑戦だ」と言われることもあるかもしれませんが、そのリスクも承知の上でチャレンジする勇敢な人が多いです。

(3)諦めない強い心を持っている

胆力のある人は、どんな逆境にもめげない心を持っています。そのため、普通の人なら諦めてしまうような状況でも、強い信念を持って努力を続けられる人が多いようです。

たとえ不遇な環境に置かれても、「どうすれば目標を達成できるか」ということを考え、自分にできることを探して行動するでしょう。

(4)物事をポジティブに捉える

自分に起こった出来事をポジティブに捉えられるのも胆力のある人の特徴です。

「こんな状況ではもうダメかもしれない」「もしかしたら失敗するかもしれない」とマイナス思考になることは少ないでしょう。

そんな彼らの前向きな姿勢に周囲は頼もしさを感じるようです。

(5)自分を客観視できる

胆力がある人は、冷静に自分のことを客観視できるでしょう。どんな状況でも物おじしないのは、常に物事を俯瞰で捉えているからといえます。

「今、自分は何をすべきなのか」ということを一歩引いて考えられるため、的確に状況を判断できるのです。

胆力をつける方法

胆力のある人は、どんな時でも尻込みせずに挑戦できるため、周囲の人から頼りにされることも多いでしょう。そんな彼らの姿に憧れている人もいるかもしれません。

ここからは、胆力をつける方法について解説していきます。彼らのようになりたいと思っている人は参考にしてくださいね。

(1)物事の優先順位を判断する癖をつける

胆力のある人がいつも冷静なのは、「目標を達成するためには何が必要なのか」ということをきちんと理解できているからです。

彼らは、物事の優劣をしっかり判断できるため、むやみに慌てることや、必要のないプレッシャーを感じることがないのでしょう。

そのため、胆力のある人になりたいなら、まずは物事に対して優先順位をつけるよう意識するのがおすすめ

「今の自分には何が必要か」ということを普段から取捨選択できれば、大切な場面でも冷静に判断を下すことができるようになるはずです。

(2)多くの人と関わりを持つ

胆力のある人になるためには、多くの人と関わって、さまざまな考えに触れましょう

たくさんの人と交流することで、「こんな考え方があるんだな」という気づきを得られるはずです。

自分の中に多くの視点を持っておくことで、どんな場面でも的確な判断ができるようになるでしょう。

(3)新しいことに積極的にチャレンジする

胆力を養うためには、未知の世界へどんどん身を投じることが大切です。

誰しも知らないことや新しいことへのチャレンジは不安を感じるもの。しかし、日頃から挑戦する習慣をつくっておけば、次第に尻込みすることも少なくなっていくはずです。

胆力をつけることは成功への第一歩になるかも

胆力のある人は、どんなことにも物おじせずチャレンジできるので、成功を引き寄せる力も人一倍強いといえます。そんな彼らに憧れている人も少なくないはず。

すぐに彼らのようになるのは難しいかもしれませんが、日々の小さな積み重ねで胆力を養うことは可能です。

まずは、今回紹介したことを自分のできる範囲で少しずつ始めてみましょう。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

※この記事は2023年11月13日に公開されたものです

にほんご倶楽部 (敬語・ビジネス用語専門編集プロダクション)

いつも使っているけれど間違った認識も多い「敬語」や「ビジネス用語」。人にはなかなか聞けない常識から応用編まで、日本語に関する情報を発信。

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