「一口に言っても」の意味や使い方とは? 例文・使う際の注意点・言い換え表現
「端的に言うと」
「端的に言うと」は「かいつまんで要点だけを言うと」という意味があります。
「一口に言っても」のように批判や抗議のニュアンスはなく使えるほか、会議など比較的フォーマルな場面で発言する際にも使うことの多いフレーズです。
「ざっくり言うと」
「ざっくり言うと」には「簡単に」「適当に」のようなニュアンスが含まれています。
しかし「ざっくり言うと」はカジュアルな言い回しであり、ビジネスシーンやフォーマルな場面での使用は向いていませんので注意が必要です。
関係性のできている先輩などであれば使っても問題ありませんが、本来目上の人には使わない方がベター。いずれにしても、使用場面をしっかり見極めるようにしてください。
「十把一絡げ」
「十把一絡げ」は「じっぱひとからげ」と読みます。なかなか聞き慣れない言葉であり、意味を知らない人も多いでしょう。意味は以下の通りです。
じっぱひとからげ【十把一絡げ】
どれもこれもあまり価値のないものとして、多数をひとまとめに扱うこと。また、何もかも一緒くたにして扱うこと。
(岩波書店『広辞苑 第七版』)
「一口に言っても」と同様、物事を一括りにするニュアンスがあることわざです。
「十把一絡げに言っても」という組み立てで使うことで、「一口に言っても」の類似表現として使うことができます。
難しいフレーズではありますが、目上の人、特に年配の方と話す際に使えるようになるとボキャブラリーの多さに驚かれることでしょう。
意味を知らない人が多い言葉でもあるので、多くの人が参加しているミーティングなどでは使わない方が無難かもしれません。
「一口に言っても」は抗議や批判の意味を込めて使われる言葉
「一口に言っても」は本来、一括りにされた物事や簡略化された物事に対して、抗議の意味を込めて使うフレーズだと分かりました。
フォーマルな場面では使いにくいものの、ビジネスシーンでは使いやすい言葉ですので、正しい意味や使い方を覚えておくと役立ちます。ぜひ本記事を参考に、ボキャブラリーの1つとしてストックしてみてください。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2023年10月24日に公開されたものです