縁起のいい言葉31選。ポジティブな意味を持つ熟語やことわざ一覧
【ことわざ】縁起がいい言葉
世の中には多くのことわざがありますが、縁起のいいものといわれると、意外と出てこないかもしれません。
具体的にどんなものがあるのか、その由来も併せて見てみましょう。
(1)開いた口へ牡丹餅(あいたくちへぼたもち)
意味
努力や苦労することなく、思いがけない幸運が舞い込むこと。
由来
棚の下で口を開けて寝ていた時に、棚に置いてあった牡丹餅が何らかの拍子で落ち、たまたま口の中に入ったという例え話から、思いがけない幸運が舞い込むという意味になったようです。
(2)一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)
意味
初夢で見ると縁起がいいとされるもの。
由来
由来は諸説あるといわれていますが、そのうちの1つとして富士は高く大きく、鷹はつかみ取る、茄子は「成す」の意味で縁起のいい物を順に挙げたという説があります。
また、富士を「不死」として「不老長寿」、鷹は「高・貴(たか)」と訓読みが同じことから「出世栄達」、茄子は実がよくなることから「子孫繁栄」という意味を持つ説もあるのだとか。
(3)鰯網で鯨を捕る(いわしあみでくじらをとる)
意味
思いがけない幸運を得ること。あり得ないことを意味する場合も。
由来
本来は鰯を捕る網だったが、偶然にも鯨が掛かって、信じられないような幸運を得たというたとえ話が由来とされています。
(4)陰徳あれば陽報あり(いんとくあればようほうあり)
意味
人に知られず良い行いをすれば、後に報われること。
由来
ある国の王が、無礼をした家来をかばったら、その家来は恩を感じ、後の戦いで大活躍したという逸話が由来といわれています。
「陰徳」とは相手からの見返りを求めない善行のことで、「陽徳」とは他者から直接感謝され、周囲にも知れ渡るような良い行いのこと。
つまり、王が家来を助けたのは善意によるもの(陰徳)だったにもかかわらず、家来は恩返しをするべく戦に挑んで大活躍したことが陽徳に例えられているのでしょう。
(5)有卦に入る(うけにいる)
意味
幸運に恵まれ続けること。
由来
「有卦」とは、陰陽道で人の生まれた年の干支に基づいた幸運の年回りのことをいい、有卦の吉年は7年続き、無卦(不運の年回り)の凶年は5年続くとされています。
そこから転じて、「有卦に入る」とは幸運の年回りに入ることと解釈され、現在の意味になったそうです。
(6)埋もれ木に花が咲く(うもれぎにはながさく)
意味
長い間、運に恵まれず不遇だった人物に幸せが訪れること。
由来
土の中に埋もれていた木に芽が出て花が咲くことから、世間から顧みられなかった不遇の者に幸運が訪れることの例えといわれています。
(7)果報は寝て待て(かほうはねてまて)
意味
幸福の訪れは自分の力ではどうにもならないから、気長に待つべき。
由来
仏教における「果」は自分の行ったことから生まれる結果、「報」は自分の行いによって生まれる報いを指します。
良い結果が返ってくるためには、良い行いが必要になるため、できることをきちんとやった上で、焦らずに待つべきという意味なのです。「良い結果」を「幸福の訪れ」と解釈することで、縁起のいい言葉といわれるのでしょう。
(8)鴨が葱を背負って来る(かもがねぎをしょってくる)
意味
相手の行動が自分の思惑通りで、好都合なこと。
由来
鴨鍋は葱を加えることで、臭みが抜けます。よって、食べられる側の鴨が葱を背負って来たら、鍋の具材がそろって好都合という考えが幸運だと解釈されるようです。
(9)鶴は千年、亀は万年(つるはせんねん、かめはまんねん)
意味
鶴と亀は寿命が長く、めでたい。
由来
鶴は1,000年、亀は1万年生きるという説から、寿命が長い動物の代表として、長寿の縁起物となり、2つを併せてこの言葉ができたそうです。
(10)先んずれば人を制す(さきんずればひとをせいす)
意味
何事も他人よりも先に行うことで有利な立場になれる。
由来
中国の歴史書『史記』から来ているといわれています。反乱など争いが絶えなかった時代に、先制攻撃こそ有効な手段として、この言葉が誕生したそうです。
人よりも一足先に物事を行うことで幸福を手にすることができるという意味から、縁起のいい言葉とされるのでしょう。
(11)残り物には福がある(のこりものにはふくがある)
意味
人が残したものや余ったものの中には、思いがけず良いものがある。
由来
江戸時代の人形浄瑠璃『伊賀越道中双六』の中で、最後に余ったお茶がとても良いもので思いがけない幸運を手にしたという内容から派生してできたという説があります。
(12)早起きは三文の徳(はやおきはさんもんのとく)
意味
早起きをすれば、何らかの徳がある
由来
中国の詩人が詠んだ「早起三朝當一工(3日続けて早く起きれば1人分の働きになる)」が語源といわれています。「三朝」が「三文」になった理由には諸説あるようです。
早起きをすると良いことがあるという意味から、縁起のいい言葉として知られています。
(13)待てば海路の日和あり(まてばかいろのひよりあり)
意味
今は苦しくても待てば、チャンスはそのうち巡ってくること。
由来
もともとは、「待てば甘露の日和あり」という中国のことわざが変化してできたものといわれています。日照りが続いて苦しい状況でも、待っていれば恵みの雨(甘露)が降って大地を潤すという意味があったようです。
しかし、日本では「甘露」という言葉になじみがなかったことから「海路」に変化し、現在の形になったという説があります。
(14)勿怪の幸い(もっけのさいわい)
意味
思いがけない幸運のこと。
由来
「勿怪」は、元は「物の怪」を指し、人をたたるといわれる死霊や生き霊を意味しています。
それがやがて「妖怪」と変化し、妖怪の出現は思いもよらないことから「意外なこと」を示す言葉となり、現在の思いがけない幸運を意味するようになったのだとか。
(15)渡りに船(わたりにふね)
意味
必要なものや望んでいるものが、都合良くそろい好都合なこと。
由来
川を渡ろうと思っていたら、ちょうど目の前に船があり、タイミング良く運に恵まれたという話が語源といわれています。