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謝らない人の特徴や心理。うまく付き合っていくための対処法とは

井口藍

職場やプライベートで謝らない人はいるものです。一緒にいると、どうしてもイライラしてしまいがちですが、そもそもなぜ謝らないのでしょうか? 特徴や心理、上手に付き合うコツを解説します。

職場や身近なところにいる、謝らない人。

謝らないせいで相手の怒りに火をつけたり、場の雰囲気を悪くしたりする姿を見て、なぜ謝らないのかとイライラすることもあるでしょう。

この記事では、謝らない人の言動の特徴や心理状態、どのように対処をすればいいかを解説します。

謝らない人の特徴

家族や友人関係、職場などで謝らない人に出会ったことは一度や二度ではないでしょう。謝らない人に共通する傾向はあるのでしょうか?

ここでは謝らない人の言動について特徴的なポイントを挙げて解説します。

(1)自分の非を認めない

謝らない人は、周囲から見ると言い訳がましく感じられる理由を言いがちです。

例えば10時集合の予定だったのに遅刻した際には「10時半集合だと思っていた」、仕事を指示通りしていないことを指摘された時には「認識が違った」などと答えます。

勘違いや認識のズレを理由にして、自分が間違っていないかのようにふるまう傾向があるでしょう。

(2)自分以外のせいにする

トラブルや問題が起こった時には、必ず何か原因があります。謝らない人は、原因が常に自分以外の何かにあると示そうとします。

「電車が遅れた」「指示があいまいだった」などが口癖で、自分にはどうしようもなかったと主張するでしょう。

客観的に状況分析しているようにも見えますが、自分の落ち度だけは思考から抜け落ちているのが特徴といえます。

(3)自己中心的

自分が恵まれた環境に置かれていることに気づいていない人も、謝らない傾向があります。

職場で関わる相手の大半が部下だったり、自分がお客様の立場となって取引先と接していたりすると、自分の思い通りになることが当然だと錯覚するようになります。

相手の立場を考える機会がなく、周りが従うのは自分が正しいからだと思うようになるのです。

謝らない人の心理

自分が悪いのに謝らないと、周りからの信頼を失ったり嫌われたりして、どう見てもデメリットの方が勝るように見えます。

謝らない人はどのような心理で謝ることを避けているのでしょうか? ここでは、謝らない人の心理状態について解説します。

(1)プライドが高い

物心ついた時からプライドが高い人も、年齢を重ねるにつれてプライドが高くなった人も謝るのがとにかく苦手です。

自分が悪いと分かっていても謝罪の言葉が言えなかったり、プライドが邪魔して自分は悪くないと思い込もうとしたりします。

自分に非があることを冷静に指摘されると感情的になり、より頑なに謝らなくなるでしょう。

(2)自分に自信がない

自分に自信がないなら、すぐに非を認めて謝りそうに思えるかもしれません。しかし、周りに自分をさらけ出す勇気が持てないと、自信のなさや弱い自分を隠そうとする心理が働くことがあります。

謝る姿を周りがどう思うだろうかと不安になり、素直に謝ることができなくなっているのです。うまく説明できずに黙り込んでしまい、結果的に謝れない人もいるでしょう。

(3)責任を取りたくない

謝罪は非を認めることなので、謝ると責任を問われると考えます。謝ったことでさまざまなことを求められ、負担が大きくなってしまうのを避けたいがゆえに謝らない人もいるのです。

自分以外にも責任はあるのに、自分だけが不利な状況に追い込まれるのは不当だと考えている場合もあるでしょう。

(4)評価を下げたくない

責任と同様に、謝罪=非を認めることを意味します。それにより自分の評価が下がることを恐れているのです。謝らなければ自分の能力不足ということにはならないと考えているのでしょう。

謝らない方がよっぽど評価が下がるという可能性には目を向けていないのです。

(5)自分だけが謝るのが嫌

謝ることに納得できない理由が、「悪いのは自分だけではない」というものです。つまり自分に非があることは認めている一方で、相手にも非があると考えています。

先に謝ってしまうと、相手の非はなかったことになってしまうのではないか、それは理不尽だと納得できずにいるのです。

「負けたくない」とプライドが邪魔しているケースもあるでしょう。

(6)謝り方が分からない

謝れる人からすると想像がつかないかもしれませんが、謝り方が分からず口をつぐんでしまう人が一定数存在しています。

自分に非があることも、謝った方が良いことも分かっているのに、どう表現すればいいのかが分からないのです。問題が起こった時に動揺して謝ることができずタイミングを逃してしまった場合にも、同様のことが起こりやすいでしょう。

(7)何が悪いか分かっていない

鈍感なタイプや常識に疎いタイプも、なかなか謝りません。本人からすると、なぜ相手が怒っているのか、自分の何が悪いのかが分からないのです。

鈍感だからこそ、周りがやんわりと伝えても気づきませんし、常識がないと悪いとされる理由がイマイチ理解できません。怒っている相手の方にこそ問題があると考えてしまうこともあるでしょう。

(8)そのうち許されると思っている

このまま時間がたてば相手も許してくれるだろうと、自分に都合のいい展開を期待しているタイプです。過去に時間が解決した経験があるのかもしれません。

実際には許されているわけではなく、表向きは元通りに接しているだけのことが多いはずです。たとえ表面的にであっても、責められたり冷たくされたりしなければ良いと考えているのでしょう。

(9)別の機会に挽回しようとしている

その時は謝れなくても、後で相手に利益を与えたり喜ばせたりしてチャラにしようとする人もいます。

けんかした翌日にプレゼントを贈ったり、仕事のミスを別の仕事の成功で補おうとしたりします。

本人にとっては連続した出来事ですが、相手もそう考えるとは限りません。「謝らなかった」という事実が残るデメリットはあまり重視しないのかもしれません。

謝らない人への対処法

なかなか謝らない人をなんとかして謝らせたいと思うこともあるかもしれません。どうすれば彼らを謝らせることができるのでしょうか? それとも諦めるしかないのでしょうか?

ここでは、謝らない人への対処法を解説します。

(1)少し時間を置いてから諭す

謝るようなことがあるということは、何かしら問題やトラブルが発生しているはずです。謝らない人自身が誰よりも動揺しているので、落ち着くための時間を与えてあげましょう。

自分で気づいて謝れる人もいれば、冷静に状況を示すのがよい人や「まず謝ってほしかった」と情に訴えるのがよい人など、相手によって対応を変えるのも有効です。

(2)謝らない理由を聞く

頑なに謝らないのには理由がある場合もあるでしょう。自分の言い分を聞いてもらえなかったからかもしれませんし、感情をぶつける先がなかったからかもしれません。

なぜ謝らないのかをフラットに聞いてあげることで、安心感が生まれたり、スッキリしたりして冷静さを取り戻していくでしょう。相手にも一理あると思うこともあるかもしれませんね。

(3)先に謝る

相手を謝らせることばかりに意識が向くと、お互い感情的になるので逆効果です。意地になっている相手に強い姿勢で対抗する意味はありません。先にこちらから謝ってみることで、自分も悪かったという気持ちが芽生えることもあります。

謝らない人を調子に乗らせてしまうのではないかと釈然としないかもしれません。モヤモヤする場合は、心を無にして謝ってみてはいかがでしょうか?

(4)謝らない相手を受け入れる

謝るか謝らないかは相手が決めることで、周りにコントロールできないことともいえます。謝らない人を「謝れない」人だと理解して、ありのままを受け入れるのも手段の1つです。

冷静に見れば、謝らないことで失っているものの大きさはかなりのものではないでしょうか? 損をしてかわいそうな人だと反面教師にして、自分の今後にいかしましょう。

(5)距離を置く

どうしても許せないなら、思い切って距離を置いても良いのではないでしょうか? 身近な人間関係であれば理由をつけて関わりを減らせますし、職場などでは最低限の業務以外で関わらないようにするのです。

あなたが配慮やサポートをしてきたからこそ、謝らないことが許せないのです。何もしなければ謝らせたい気持ちも少しずつ収まっていくはずです。

謝らない人を理解してストレスのない付き合いを目指しましょう

自分の非を認めない人が身近にいると、ストレスを感じる機会が多いですよね。

謝らない人を理解して、自分とはまったく違う価値観で生きていることを受け入れるところから始めましょう。

違いが分かることで接し方が見えてくるかもしれません。無理をして合わせる必要はないので、自分が元気に過ごすことを大切にしてくださいね。

(井口 藍)

※画像はイメージです

※この記事は2023年08月09日に公開されたものです

井口藍

下町に暮らすライター。愛する人と同じくらい、柴犬が好き。30代を折り返した今、これまでひととおり経験してきた酸いも甘いもをまとめて発信中。平日は働き者、休日は一歩も部屋を出ない日多数。趣味の読書は図書館で借りる&映画はサービスデーの節約派。

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