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やっぱり外見よりお金? 20~30代独身男女の「恋愛・結婚観」を調査してみた

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「マッチングアプリ大学」はこのほど、理想の「恋愛」と「結婚」について、10〜30代の独身男女577人にアンケート調査を行いました。

自分は結婚を考えて恋人と付き合っていたけれど、結婚には至らず別れてしまった。結婚相手を探そうと婚活をしてみたが、なかなか好きになれる人に出会えない。

そんな経験を通して、「恋愛と結婚に求めるものって違うのかな?」と考えたことのある人は多いのではないでしょうか。

恋愛と結婚で、相手に求めるものは同じなのか、それとも別ものなのか。男女や、いわゆるミレニアル世代、Z世代といった世代で、理想の「恋愛」と「結婚」にどんな違いがあるのか。今回の調査で探っています。

ミレニアル世代とZ世代とは

ミレニアル世代とは2023年現在で28歳~43歳くらいまでを広く指すことが多く、インターネットの発展とともに成長したデジタルネイティブ世代と言われています。Z世代は2023年現在でおおむね27歳以下を指し、幼少期からスマホやSNSに触れるスマホネイティブ、SNSネイティブ世代とも呼ばれています。

※今回のアンケートではわかりやすく、30代をミレニアル世代、10-20代をZ世代と定義しています。

恋愛も結婚も、理想の出会い方は「こだわらない」「日常で」が約8割

恋愛も結婚も、はじまりは相手との「出会い」からです。アンケートでは最初に、恋愛相手・結婚相手とそれぞれどのように出会いたいかを聞いています。

恋愛相手との理想の出会い方について、女性の1位は「出会い方にはこだわらない」(42.0%)、2位は「日常生活の中で出会いたい」(39.9%)で、上位2つの回答で8割を超えました。結婚相手との理想の出会い方でも同様の2つが2トップで、女性に関しては恋愛相手も結婚相手も「求める出会い方」は同じであることがわかりました。

男性も「出会い方にはこだわらない」(43.5%)、「日常生活の中で出会いたい」(33.3%)と上位2つの回答で約8割となりました。これは結婚相手との理想の出会い方でもほぼ変わらず、大きな男女差は見られませんでした。

結婚に「運命的な出会い」を求める人がもっとも多いのはZ世代男性

理想の出会い方について男女では大きな差は見られませんでしたが、世代間による違いはあるのでしょうか。

まずは、ミレニアル世代とZ世代の女性で比べてみました。ミレニアル世代とZ世代の女性どちらも、恋愛相手・結婚相手ともに「出会い方にはこだわらない」「日常生活の中で出会いたい」が1位、2位に並ぶことは、変わりませんでした。

また、どちらの世代も、恋愛に比べて結婚では「身近な人と長い月日をかけて恋愛関係になりたい」の比率が上がりました。先ほども述べたように、女性は世代を問わず、結婚相手として身近な人を意識する傾向があるようです。

次にミレニアル世代とZ世代の男性で比較してみると、両世代とも、恋愛でも結婚でも、上位2つは同じでした。恋愛から結婚で変化した項目を見てみると、ミレニアル世代の男性の回答は、順位にも比率にもほとんど変化がありません。

その一方で、Z世代の男性では「運命的な出会いがいい」が4.1ポイント上昇しました。このZ世代の男性の「運命的な出会いがいい」の13.1%という割合は、ミレニアル世代・Z世代の男女の中でもっとも高い割合です。

不況の時代に成長したZ世代は現実主義といわれることもありますが、この結果からはZ世代の男性のロマンチックな一面も見られました。

結婚では「金銭感覚」をより重視、「外見が好みか」は重要度下がる傾向

恋人と結婚相手では、選ぶときのポイントに違いはあるのでしょうか。「相手を選ぶ際に重視するポイント」として、あてはまるもの上位3つを選んでもらい、恋人と結婚相手の場合で比較しています。

恋人選びでも、結婚相手選びでも、「価値観が合うか」「一緒にいて楽(変な気遣いが不要)かどうか」「性格が合うか」が上位に来る傾向があり、男女でもその傾向に違いはありませんでした。

恋愛と結婚の違いとして目立ったのが「金銭感覚」です。女性は、恋愛では28.6%で5位だった「金銭感覚が合うか」が結婚では44.5%となり、3位にランクインしました。男性も、恋愛では23.8%で6位だったのが、結婚では38.4%となり4位に入りました。

結婚とお金は切り離せない関係ですから、結婚相手を選ぶ基準として「金銭感覚」が上位に入るのは想定内の結果といえます。

一方、恋愛から結婚で大きく下がったのが、女性では「外見が好みか」「性格が合うか」の2つで、最大16.2ポイントの減少でした。同じく男性でも「外見が好みか」の下がり幅が大きく、17.0ポイントと減少しました。

その他では、女性では恋愛から結婚で「相手の職業・年収」や「相手の学歴・家柄」がポイントを上げ、男性では「食の好みが合うか」が上がっていました。

これらのことから、結婚では性格や価値観・外見よりも、年収や家柄、毎日の食事など結婚生活を見越した条件を重視する人が増えることがわかりました。

ミレニアル世代よりZ世代のほうが「結婚相手に外見を求めない」傾向が強い

恋人・結婚相手選びのポイントについて、次は世代による違いを見てみましょう。

女性に関して、恋愛と比較して結婚で「重視する」比率が上がったのは、ミレニアル世代・Z世代ともに「金銭感覚が合うか」が一番でした。

また、両世代とも「性格が合うか」「相性(フィーリング)が合うか」「話が合うか」「趣味が合うか(または理解してもらえるか)」「外見が好みか」は比率を下げており、世代による大きな違いは見られませんでした。

続いて、男性の世代別比較です。ミレニアル世代、Z世代とも、恋愛・結婚の双方に関して「性格が合うか」「価値観が合うか」「一緒にいて楽(変な気遣いが不要)かどうか」の3つが上位に並びました。

また、どちらの世代でも恋愛と比較して結婚では「金銭感覚が合うか」がポイントを上げ、「外見が好みか」「趣味が合うか(または理解してもらえるか)」「話が合うか」などがポイントを下げました。

「外見が好みか」に関しては、どの性別・世代でも結婚のほうが比率が下がっていますが、もっとも下がったのはZ世代の男性で20ポイント以上の下落でした。Z世代の女性は17.2ポイントの下落で、恋愛では5位だった順位が結婚では9位に落ちています。

このことから、ミレニアル世代よりもZ世代のほうが、結婚において外見を重視しない傾向があるといえそうです。

恋愛より結婚のほうが、男女ともに「人間性」を相手に求める傾向が強い

次はより具体的に、相手に求めるものを調べました。「理想の相手に求める条件としてあてはまるもの」として上位3つを挙げてもらい、恋人に求めるものと、結婚相手に求めるものを比較しています。

女性が男性に求める条件について、恋愛では「一緒にいて楽しい(58.0%)」「信頼できる(54.8%)」「気遣いができる(51.2%)」がトップ3となりました。

結婚でもトップ3に並ぶ項目は変わりませんが、「信頼できる」が55.1%で過半数となり、2位以下とは10ポイントほどの差がつく結果です。また、「しっかりしている」という条件についても、恋愛では20.5%だったのに対し結婚では29.0%に上昇しました。

女性の場合、結婚相手を選ぶにあたっては、より人間性を重視する傾向にあるのかも知れません。

その他で、恋愛と結婚の条件で大きな違いがあったのは「自分にだけ特別優しい」という項目で、恋愛では25.1%、結婚では16.6%と、8.5ポイントの開きがありました。恋愛ではちょっと嬉しい「特別感」も、結婚ではあまり求められないようです。

男性が女性に求める条件についても、恋愛では「一緒にいて楽しい(55.8%)」「気遣いができる(47.3%)」「信頼できる(37.1%)」がトップ3で、項目に関しては女性と違いがありませんでした。

ただし男性の場合は、結婚でも1位「一緒にいて楽しい(52.4%)」と2位「気遣いができる(43.2%)」はそのままでしたが、3位は順位が入れ替わり「しっかりしている(41.8%)」が入りました。

男性の場合、全体の傾向としては、恋愛でも結婚でも「居心地を重視する人」が多い傾向がうかがえます。ただし、結婚のほうが「しっかりしている」「信頼できる」を選択した割合が上がっている状況から考えると、男性においても人間性を重視する傾向が強くなるといえるでしょう。

ミレニアル女性は「誰にでも優しい人」、Z世代女性は「自分にだけ優しい人」を求める傾向

理想の恋愛・結婚相手に求める条件についても、世代間の違いを見ています。

女性に関して、世代間の違いが見られたのは、「誰にでも優しい」と「自分にだけ特別優しい」という条件です。ミレニアル世代の女性においては、2つの条件に大きな割合の差がなく、恋愛と結婚の区別も見られませんでしたが、Z世代の女性は大きく傾向が異なりました。

Z世代の女性は、恋愛では「自分にだけ特別優しい(32.0%)」「誰にでも優しい(8.3%)」、結婚では「自分にだけ特別優しい(17.8%)」「誰にでも優しい(5.3%)」と、恋愛・結婚に限らず「誰にでも優しい」よりも「自分にだけ特別優しい」のほうが3〜4倍割合が多く、結婚となるとどちらも割合の減少が見られました。

Z世代の女性は「誰かの特別でありたい」と願う人が多く、特に恋愛においてその傾向が強いようです。

男性で世代によって違いが表れたのは、「信頼できる」という条件です。どちらの世代でも上位に位置することは変わりませんが、Z世代の男性はミレニアル世代の男性に比べて「信頼できる」を選んだ割合が高くなっています。恋愛においては5.8ポイント、結婚においては9.3ポイントの差がありました。

SNSネイティブであるZ世代の男性は、オンラインでの匿名での出会いやコミュニケーションが身近であるからこそ、信頼できる女性であることを重視するのかもしれません。

また、Z世代の男性に関しては、恋愛・結婚のどちらにおいても、年下より年上を選ぶ割合のほうが高い結果でした。ミレニアル世代ではどちらも年下を選ぶ割合のほうが高かったため、ここにも世代による差が表れています。

ミレニアル世代の男性は「恋愛も結婚も同じ」、その他は「結婚の方がシビア」

最後にずばり、こんな質問をしています。「恋愛相手と結婚相手に求めるものは同じですか?違いますか?」。

「恋愛相手と結婚相手に求めるものは違うか?」の問いに対し、もっとも多かったのは「基本は同じだが、結婚相手のほうはよりシビアな条件が入る」で47.0%、続いて「恋愛相手も結婚相手も同じものを求める」39.9%となりました。「恋愛相手と結婚相手はまったく違うものを求める」は5.7%のみで、「まだ分からない」という回答も7.5%ありました。

この質問では、ミレニアル世代の男性だけが傾向が異なり、その他の性別・世代に関しては似たような傾向が表れました。

ミレニアル世代の男性は「恋愛相手も結婚相手も同じものを求める」がもっとも多いのに対し、その他の性別・世代では「基本は同じだが、結婚相手のほうはよりシビアな条件が入る」がもっとも多い結果でした。

また、「まだ分からない」という回答がもっとも多かったのも、ミレニアル世代の男性でした。他の性別・世代では割合が10%以下だったのに対し、ミレニアル世代の男性では12.8%でした。

周りで結婚する人が増え、結婚がリアルになりつつあるものの、だからこそ「決めきれない」迷いがあるのかも知れません。「結婚は墓場である」と男性の間では密かにささやかれますが、そうしたことも結婚観に対する迷いに影響しているのかもしれません。

まとめ

今回の理想の恋愛と結婚についての調査からは、以下のことがわかりました。

・理想の出会い方は、恋愛・結婚で違いはない
・女性は結婚相手として身近な人を意識する傾向がある
・結婚では「金銭感覚」をより重視、「外見」は求めない
・女性は結婚では人間性を、男性は居心地を重視
・女性とZ世代男性は「結婚の方がシビア」と考える人が多い
・ミレニアル男性は「恋愛も結婚も同じ」と考える人が多い

理想の出会い方に関しては、恋愛と結婚による大きな違いはありませんでしたが、相手を選ぶときのポイントや相手に求める条件においては異なる点が見られました。また、性別や世代によっても、傾向が異なる場合があることもわかりました。

今回は、ミレニアル世代・Z世代での違いを比較しましたが、恋愛や結婚に対する多様な価値観の広がりが見られました。

特に結婚に関しては、従来の夫婦の役割にとらわれない新たな関係性を望む意見も多く、SDGsにもある「ジェンダー平等」の考えが若い世代を中心に根付きつつあることが感じられます。そうした個々の考え方を尊重できることこそが大切なのかもしれません。

これから、新しい出会いやこれまでの交友関係を通じて、自分にとっての「理想」が実現すると良いですね。

調査概要

調査方法:インターネットアンケート
調査対象:婚姻歴のない、18〜39歳の独身男女(全国)
アンケート母数:計577名(女性30代114名、女性10-20代169名、男性30代149名、男性10-20代145名)
実施日:2023年01月19日~02月02日
調査実施主体:マッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/
調査会社:ネクストレベル

(エボル)

※この記事は2023年05月02日に公開されたものです

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