お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

幻想的な九份&十分に感動。混雑の少ない「台湾ナイトツアー」へ

小浜みゆ

台湾の「九份」といえば、人生で一度は訪れたい観光地。でも台北からすこし離れているため、バスや電車を乗り継いで行く必要があります。短い台湾旅行で効率的にまわるなら台北から日帰りツアーで行くのが断然おすすめ! 特に道が暗くなる夜は、個人行動よりもツアーの方が安心です。

この記事では憧れの「九份」とランタン上げ体験ができる「十分」の両方に行く、KKdayの日帰りナイトツアーをレポート。台湾へまた気軽に行けるようになった今、平日の九份は観光客がちょうど良い人数で、写真撮り放題でした!

 

まるで映画の世界! 感動のランタン上げができる「十分」

今回参加したツアーはKKdayの「九份老街観光と十分ランタン上げ ナイトツアー」。日本から事前にネット予約し、当日は16:45に台北駅東一門に集合。オレンジベストを着たガイドが受付をしてくれます。今回案内してくれたガイドは、日本に留学経験もある台湾人の江名蓮さん。日本語で「Meiちゃんと呼んでくださいね」と気さくに自己紹介をし、バスへと丁寧に案内してくれました。慣れない土地ですこし不安を感じていたものの、日本語を聞いて一安心!

台北から九份と十分まではどちらも約1時間。基本は九份→十分の順番で巡りますが、季節や混雑状況などによっては変更になることもあり、今回は最初に「十分」へ! ガイドから十分や九份にまつわる案内を聞いていると、あっという間に到着しました。

十分にはローカル列車・平溪線の駅があり、線路の両脇にお土産店や飲食店がずらりと並んでいます。線路は実際に使われていて、電車が通る時は迫力満点!

十分はランタン上げ体験ができることで有名ですが、そもそもは山深い十分で原住民同士が連絡をとるために飛ばしていた通信手段でした。現在は観光客も楽しむことができ、竹と紙でできたランタン(天燈)に願いを書いて、その願いが叶うように空へと放ちます。

いよいよ、ランタン上げのスタートです。まずは色とりどりのランタンから、好きなカラーを選びます。黄色は「金運」、青色は「仕事運」などそれぞれの色に意味があり、今回は台湾で縁起が良いとされる人気の「赤」をチョイス!

好きなカラーが決まったら、ランタンの1面ずつ、全4面に願い事を書きます。ランタンは4人までのグループなら1グループ1個のランタンです。私は今年厄年で、新年に入ってから良いことがあまり無かったので、大きく「厄除け」と書きました。墨が垂れておどろおどろしくなっちゃったけど、どうにか、悪いものが空へと飛んで無くなりますように……! 同行者は「恋人ができます」と、迷いなく、力強い筆遣いで断言。願いはひとつだけじゃなくてもOKです。

願いを書き終わったら写真撮影をして、ランタンを飛ばします。店員が火をつけたら、「3・2・1」の掛け声にあわせて大空へ! 手を離すと一気にランタンは高く高く飛び、夜空を照らす灯りがとてもきれい……まるで映画のワンシーンのような体験は感動ものです。

 

混雑を気にせず、写真撮影や観光を楽しめた! 憧れの「九份」へ

十分でランタン上げを楽しんだ後は、車で約50分移動して「九份」へ。現地では地図をもらい、約75分間の自由行動となります。

九份といえばアニメ映画のような世界観が広がる人気観光地で、赤提灯が吊るされた街並みはとても幻想的。細い路地や階段が続くため、混雑時は写真を撮るどころか進めないこともコロナ禍前は多々ありましたが、平日のこの日はとても余裕があり、思う存分写真を撮ることができました! ガイドによるとまだコロナ禍前の観光客数までには半分も戻っていないということで、今は平日ならノスタルジックな九份本来の雰囲気を楽しめます。

自由行動でぜひとも行きたいスポットが、九份で最も有名な茶屋「阿妹茶樓」! 店内は意外と広く、外観だけでなく中でもノスタルジックな雰囲気を楽しむことができます。自由行動中の飲食代はツアー料金には含ませません。

メニューは本格的な台湾茶+お茶菓子のセットで1人NT$300。一煎目をスタッフがお手本として煎れてくれます。高山で育った台湾の高級茶として有名な「阿里山烏龍茶」はとても芳醇で、烏龍茶にも関わらず花のような香り。梅干しのお菓子や黒糖餅など、台湾らしいスイーツと一緒に味わいました。

商店街で食べ歩きをするのも、九份の楽しみの一つ! いまは新しいお店が続々とオープンしており、「享初魷」は2022年にリニューアルオープンした海鮮の唐揚げ専門店。朝に仕入れた新鮮な海鮮のみを使用しており、特に「イカ(NT$150)」がお店自慢のメニューです。塩胡椒でパンチを効かせたイカは、スナック感覚でパクパク食べれちゃいますよ。

昔からある老舗の人気店も要チェック。阿蘭草仔粿の「草餅(NT$15元)」はさまざまな味があり、切り干し大根入りのしょっぱいお餅もありました! 干し海老が入っているしっかりとした味付けで、モチモチのお餅とシャキシャキとした切り干し大根が想像以上に良く合います。

たっぷりの自由時間を楽しんだ後は、ツアーバスですぐに出発し、らくらく、台北に戻ります。コロナ禍前に九份へと訪れたことがある同行者は「バスが何台も連なっていて、なかなか出発できなかったのに……」と驚きを隠せない様子でした。

送迎先は台北駅、マッサージ店、士林夜市の3つの選択肢から選ぶことができ、私たちは台湾旅行の目的の一つでもあった「マッサージ店」へ。2022年にオープンしたばかりのとてもきれいな「潮沢養生会館(Massage Noah)」で「足ツボマッサージ(40分NT$800、ツアー料金とは別)」を体験しました。九份で階段の登り下りを頑張った後のマッサージは至福の幸せ……! 翌日も朝から元気に観光を楽しめました。

台湾旅行で外せない九份と十分を、ストレス無く楽しめるKKdayの日帰りナイトツアー。九份のみに行くツアーもありますが、個人的には映画のような体験ができるランタン上げがとても楽しく、十分も一緒に行くことができてよかったです。そして日程を選べるのであれば、混雑の少ない平日が断然おすすめ。やっと行ける台湾に、遊びに行ってみてくださいね!

・KKday「九份老街観光と十分ランタン上げ ナイトツアー」
URL:https://www.kkday.com/ja/product/19850
ツアー料金:TWD 2,200(9,801円※2023年3月2日時点)

(撮影・取材・文:小浜みゆ)

※この記事は2023年03月08日に公開されたものです

小浜みゆ

神奈川県在住の旅ライター。旅が大好きなのでフットワークは軽く、国内・海外の素敵な場所を求めてどこへでも。得意ジャンルはホテル・リゾート・美容。写真にこだわります。

この著者の記事一覧 

SHARE