「ご面倒をおかけしますが」は目上の人に使える? ビジネスでの使い方や言い換え表現を紹介(例文つき)
ビジネスにおいて、「ご面倒をおかけしますが」はよく使われます。だからこそ、目上の人に使って良いのか、別の言い方はないのか、気になる人は少なくないはず。本記事では、「ご面倒をおかけしますが」の意味や使い方、言い換え表現を紹介します。
「ご面倒をおかけしますが」はビジネスシーンでよく使われるフレーズ。
しかし、「その使い方で合っていますか?」と尋ねられた時、自信を持って返答できる人は多くないかもしれません。
そこで今回は、「ご面倒をおかけしますが」の意味や使い方を解説。また、言い換え表現も紹介します。
「ご面倒をおかけしますが」の意味
「ご面倒をおかけしますが」の意味を深く理解するため、最初に「面倒」と「かける」の意味について調べてみましょう。
めん‐どう〔‐だう〕【面倒】
[名・形動]
1 手間がかかったり、解決が容易でなかったりして、わずらわしいこと。また、そのさま。「―な手続き」「―なことにならなければよいが」「断るのも―だ」「―を起こす」2 世話。「この子の―をお願いします」
3 体裁がわるいこと。見苦しいこと。また、そのさま。「此の君の御供申し、不足なく見する物は―なり」〈義経記・五〉
(『デジタル大辞泉』小学館)
か・ける【掛ける/懸ける】
[動カ下一][文]か・く[カ下二]
・望ましくないこと、不都合なことなどを他に与える。こうむらせる。負わせる。「苦労を―・ける」「疑いを―・ける」「迷惑を―・ける」・負担すべきものとして押しつける。課する。「税金を―・ける」
・時間・費用・労力などをそのために使う。費やす。つぎ込む。「内装に金を―・ける」「手間暇―・けて」
(『デジタル大辞泉』小学館)
上記の意味を踏まえると、「ご面倒をおかけしますが」は「手間がかかる不都合なことに時間を使わせてしまいますが」というようなニュアンスを持つといえるでしょう。
「ご面倒をおかけしますが」の使い方と例文
続いて、「ご面倒をおかけしますが」の使い方と例文を見てみましょう。
上司など目上の人に使える?
「ご面倒をおかけしますが」は、敬語なので目上の人に使えます。
上司をはじめ、お客さまや取引先など社外の人に使っても問題ありません。
ビジネスではどんなシーンで使う?
「ご面倒をおかけしますが」は、相手が煩わしく感じそうな事柄を依頼する時に使えます。考えられるシチュエーションとしては、資料のチェックや書類への押印をお願いする時などです。
また、相手が何かをしてくれる時、手間を取らせてしまうことへのお詫びを伝えたい時にも使えます。例えば、先方が打ち合わせのために自社まで来てくれる時などです。
例文
以下に例文をいくつか紹介します。
・「ご面倒をおかけしますが、お送りした資料について、今週中にご確認いただけますでしょうか」
・「ご面倒をおかけしますが、弊社までお越しいただけますと幸いです」
・「ご面倒をおかけしますが、ご記入いただけますようお願いいたします」
▶次のページでは、「ご面倒をおかけしますが」の言い換え表現を紹介します。