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大晦日にやってはいけないことは? 避けるべき理由とおすすめの過ごし方

紅たき(占い師・コラムニスト)

1年を締めくくる12月31日は、大晦日と呼ばれています。そんな1年の最後の日ですが、「やってはいけない」とされることがいくつかあるのを知っていますか? 今回は大晦日にやってはいけないこと、やっておくと良いことのほか、スピリチュアルな観点からおすすめする「大晦日にすること」もあわせて紹介します。

1年の終わりである12月31日は「大晦日(おおみそか)」と呼ばれています。

この日は家族などごく身近な人と、あたたかな家にこもってのんびり過ごすというのが一般的。おいしいものを食べたり、年末しかやらないテレビ番組を見たりして、心穏やかに過ごす人が多いと思います。

実は、大晦日にやってはいけないことがあります。それはどんなことなのでしょうか。解説していきましょう。

大晦日とは?

大晦日の「晦日(みそか)」とは月末のことをいいます。

「みそか」という言葉は、月の30番目の「三十日」に由来しますが、実際の日付に関係なく月の最終日を意味しています。12月31日は1年の最後の月の最終日であることから、「大晦日」となりました。

古来、お正月には新年の神様である「年神様(としがみさま)」がやってくるとされ、年神様をお迎えするためにいろいろな準備や行事がなされてきました。大晦日には寝ずに年神様を待つという習わしもあります。

大晦日にやってはいけないこと

では、大晦日にやってはいけないのはどのようなことなのでしょうか。

(1)正月飾りを飾る

門松やしめ縄、鏡餅などの正月飾りは、年神様を迎えるための大切なものです。

そんな正月のお飾りを大晦日に準備するのは失礼だとされています。大切な神様を迎える準備を一晩で簡単に終わらせることは、神様を軽んじていると考えられるからです。

正月飾りは12月28日までに準備を済ませるのが良いとされます。28日に間に合わなければ、「苦」を連想させる29日は避けて、30日に準備しておきましょう。

(2)餅つき

大晦日は餅つきも避けた方が良いといわれています。31日についた餅は「一夜餅」と呼ばれ、葬儀の「一夜飾り」を連想させます。大晦日にバタバタしながら準備したということも縁起が悪いとされる理由です。

同じく29日の餅つきは「二重苦」や「苦餅・苦持ち」となるため、避けた方が良いとされています。

縁起を気にする場合は、餅つきも正月飾りと同様、12月28日までか30日に行うようにしましょう。

(3)キッチンで長時間火を使う

年末にキッチンで、長時間にわたり火を使うことは、火の神様に対して失礼な行為とされています。

さらに、煮物料理をすると、灰汁(あく)が出てきます。この灰汁が「悪」を連想させるので、煮物や汁物を作るのは、大晦日にふさわしくありません。

できれば大晦日は簡単なものを作るなどして火を使わないようにし、コンロやシンクは清潔な状態にしておきましょう。年越しのための料理は30日までにある程度準備しておくのがいいでしょう。ただし年越しそばは、今年の災厄を断ち切るという意味があるので例外です。

大晦日にやると良い行事

では、反対に大晦日にやると良いことは何なのでしょうか。

(1)お風呂に入る

大晦日の夜の入浴は「年の湯」と呼ばれています。1年の汚れと共に厄落としをするという意味が込められています。毎日入浴することが当たり前でなかった頃は、大晦日の入浴は特別なものでした。

年の湯に入った後は、元旦の日の出ている間は入浴を避けた方が良いといわれています。これは、元旦には福を授かるため、入浴することでせっかく授かった福を洗い流してしまわないようにという理由からです。

(2)軽く掃除をする

本格的な大掃除は、大晦日よりも前の12月13日から28日ごろまでに終わらせておくと良いとされます。

そのため、大晦日には、「掃き納め(はきおさめ)」をするようにしましょう。掃き納めとは、その年最後の掃除をすることをいいます。大掃除とは異なり、軽い掃き掃除にとどめる掃除のことです。1年の締めくくりに軽く掃除をしておけば、すがすがしい気持ちで新年を迎えられるでしょう。

なお、元日に掃除をするとお迎えした年神様を追い出してしまうと考えられており、掃除をしない習わしがあります。

(3)年越しそばを食べる

年越しそばを食べる風習は江戸時代から始まったとされています。

細くて長いそばには、健康長寿の願いが込められています。また、そばは切れやすい特徴があることから、「その年にあった苦労や厄を断ち切る」という意味もあります。

しかし、必ずしも大晦日には年越し蕎麦を食べなければならないというわけではありません。地域によっては、蕎麦ではなくうどんを食べる所もあるようです。

スピリチュアルな観点から大晦日にするといいこと

ここでは、スピリチュアルの観点から「大晦日にするといいこと」を紹介します。

(1)枕元を整理しておく

大晦日にするといいことで、スピリチュアルな観点からおすすめなのが、自分の寝ている場所の環境を整えることです。

頭の周りにものがたくさんあると、良い気を吸収できないとされています。携帯電話などの電磁波も悪い運を引き寄せてしまうといわれています。ですので、枕元には極力、物を置かないことをおすすめします。

(2)初夢を覚えておく

スピリチュアルな観点から見れば、初夢をきちんと覚えておいて夢占いをすることは大事です。

大晦日から元日にかけては、夜も眠らないで新年を迎えることがあるので、初夢は、「1日の夜から2日の朝にかけてみた夢」という説が有力。

一富士二鷹三茄子が有名ですが、できるだけ整った環境で良い夢が見られるように、大晦日のうちから寝室を快適に整えておきましょう。

Check!:【2023年】初夢占いの意味とは? 夢に出てきた人・起こったこと別の意味36選

大晦日にやってはいけないことを覚えておこう

知らないとついついやってしまうことが大晦日の日はタブーになってしまいます。

ただ、これらは昔からの言い伝えですので、絶対にやらなければだめというわけではありません。また、地域によっても大晦日の過ごし方は少し変わります。

自分の住んでいる土地の大晦日の風習を知り、守れる範囲で守って、穏やかな気持ちで大晦日を迎えたいものですね。

(紅たき)

※画像はイメージです

※この記事は2022年12月16日に公開されたものです

紅たき(占い師・コラムニスト) (占い師)

占い師・コラムニスト。広告制作会社のコピーライター、呉服店勤務、エステティシャン、英国式リフレクソロジストを経て、占いの道に入る。西洋占星術での鑑定歴12年。複数の人気サイトで、占いコラムを執筆中。著書に、『陰毛をぬく男』(TIAOBooks)、サイコロジー診断ラボのメンバーとして携わった『危ない心理テスト』(河出書房新社)がある。

紅たき OFFICIAL WEB SITE
https://kurenai-taki.info/

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