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無気力な自分が嫌い……。「何も頑張れない」と悩む人への処方箋

#お仕事ハック

ヨダエリ(コラムニスト)

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「何も頑張れない自分に嫌気がさす」とのお悩みについて、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。

何も頑張れない自分が嫌い

今年30歳になった私。周りの友達は熱心に婚活に取り組んでいる子や、仕事に打ち込んでいる子、子育てを頑張っている子など、それぞれの人生を楽しんでいる子たちばかりです。そんななか、仕事も恋愛もプライベートも何にも向上心がなく、なんとなく毎日を過ごしている自分に嫌気がさします。どうしたら私も周りの子たちのようにキラキラした日々を送ることができるのでしょうか。
(30歳/営業職)

安心してください。周りの皆、あなたが思ってるほどキラキラしてません!

その人たちに限らず皆そうです。端から見たら幸せそうに見える人が実は解決困難な問題を抱えていたり、すてきな人に囲まれているように見える人が実際は孤独を感じていたりするものです。

例えば。街でクリスマスや年末などに繁華街を歩くと、すれ違うカップルが皆幸せそうに見えることありませんか?

でも、実際はそんなことないですよね。一緒に歩いているのは仕事相手で心の中はピリピリしていたり、彼氏であっても心の中ではいつ別れるかを考えていて全然幸せじゃない、なんてことは普通にあります。要は、自分が二人で歩く側に立ってみて、分かることがあるわけです。

同じことが、あなたの現状にも当てはまります。周りの友達が婚活や仕事や子育てでキラキラして見えるのは、あなたが経験していないことだからです。隣の芝生は青く見えるし、人はないものねだりなのです。

ただ、あなたは「幸せいっぱいでうらやましい」というより、「苦労しながらも充実していそうでうらやましい」と感じている様子。自分には頑張りたいと思えるものがない、人生に手応えがない、ということですよね。

特に、婚活、仕事、子育てなど多くの女性が頑張ることに頑張れないとなると、「自分には何かが欠落しているのでは」と感じてしまうかもしれません。

でも、むしろあなたはいろいろなものを既に持っている人なのでは、と私は思います。

というのも、人は本当に必要なもののためには行動するものだからです。

あなたが婚活に励む気になれないのも、仕事に向上心がないのも、プライベートで何かを頑張る気になれないのも、現状に大きな不安や不満がないからだと思います。

つまり、あなたは頑張れないのではなく、頑張る必要がないのです。少なくとも、自分自身に関しては。

じゃあ、もう一生頑張れない?

……そんなことないです! 思うに、あなたは自分に必要なものを得るためではなく、誰かから必要とされたり感謝されたりした時に頑張れる人なのでは。これまで、そういった実感を得る機会がなかったから気付いていないだけで。

職場でそういった仕事をするのが難しければ、週末などにボランティア活動をしてみるのはどうでしょう? 例えば犬や猫の保護団体、国際交流団体などは随時募集していますよね。

activoというボランティア募集サイトでは、多種多様なボランティアが掲載されています。「たくさんの“ありがとう”に出逢おう」というキャッチフレーズは、まさにあなたのための言葉のように感じました(回し者ではないですよ)。

この活動を仕事にしたいという情熱が芽生えるかもしれませんし、何より、自分の知らなかった自分に出会える可能性大。やってみて損はないと思いますよ!

Point.

・友達はあなたが思うほどキラキラしていないので、自信をなくす必要はない
・あなたは頑張れないのではなく、現状に不満がないから頑張る必要がないだけ
・でも誰かに頼りにされたり感謝されたりした時には、頑張れる人なのでは
・ボランティア活動をしてみたら、やりがいや情熱が芽生えるかも

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2022年11月29日に公開されたものです

ヨダエリ(コラムニスト) (コラムニスト)

コラムニスト/恋愛アナリスト。慶應義塾大学文学部卒業後、PR会社勤務を経てフリーに。思春期はドイツ在住。メトロセクシャルについて分析したコラムが『AERA』『anan』など多数の媒体で話題になると同時に、携帯サイトで連載していた恋愛相談コラムが口コミで人気に。現在は新聞・雑誌・ウェブでライフスタイルやトレンド、男女の心理にまつわる記事を執筆するかたわら、エキサイトお悩み相談室で電話相談も実施。著書に「その恋、今のままではもったいない!」(情報センター出版局)「今度こそ『信じられる人』と恋愛する本」(すばる舎)など。

●ブログ「cafe dayorin」
https://ameblo.jp/dayorin/

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