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「親身になって」の意味は? 正しい使い方・例文と言い換え表現

にほんご倶楽部

「親身に」の言い換え表現

最後に、「親身に」の言い換え表現を紹介します。心を配ってくれたことに対し、感謝を伝えられる言葉は他にもたくさんあります。

言い回しの引き出しを増やして、より状況にマッチするやり取りができるよう努めてみてください。

(1)「ご親切に」

「親身」と似た表現に「親切」があります。「親」の漢字が共通することもあり、こちらも肉親のように思いやりをもって相手に何かをするという意味です。

接頭語の「ご」をつけ「ご親切」とすると丁寧な表現になりますが、ややカジュアルな印象を与えます。上司や取引先の人に使用せず、より距離が近い相手へ感謝を伝える際に使用してみてください。

(2)「お気遣い」「お心遣い」

「お気遣い」や「お心遣い」も、ビジネスで頻繁に用いられる丁寧な表現です。いずれも相手に対して何かすることを表す言葉ですが、思いやりの度合いが少々異なります。

「お気遣い」は字の通り気を遣うという意味で、社会的マナーの範囲内での対応を指すのが一般的。一方「お心遣い」とは、常識にとらわれない対応ということになります。

どれだけ親身になってくれたかに応じて、この2つを使い分けてみましょう。

(3)「お心配り」

「親身に」同様、気を配ってくれることを示す言葉が「心配り」です。接頭語の「お」をつけると、目上の人に適した敬語表現になります。

また「心配り」には配慮という意味もあり、自分の立場になって考え、行動してくれた相手に感謝を示す言い回しとしてぴったりです。

「親身になって」は心を寄せてくれた相手に使える言葉

「親身になって」は、まるで身内のように寄り添って対応してくれた人に対し、感謝の意を伝えるのにふさわしい言葉です。

ただし、言葉単体に敬語の意味はありません。

従って、上司や取引先の人に用いる場合は、尊敬語や謙譲語を添えて丁寧な表現に調整する必要があります。

また、言い換え表現も活用して、相手に精いっぱいの感謝を伝えましょう。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

※この記事は2022年11月11日に公開されたものです

にほんご倶楽部 (敬語・ビジネス用語専門編集プロダクション)

いつも使っているけれど間違った認識も多い「敬語」や「ビジネス用語」。人にはなかなか聞けない常識から応用編まで、日本語に関する情報を発信。

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