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オルビス初のDIYセルフケアサービスでオリジナルレシピのフェイスマスクを作ってきた

#ビューティーニュース

マイナビウーマン編集部

突然ですが、皆さんはどれくらいのスキンケアアイテムがお家にありますか?

毎日使う最低限の個数に抑えているという人もいれば、美容好きが高じてあれこれ買ううちに、使い切れないほどの量が集まっている……という人もいるでしょう。

筆者は後者に当てはまるタイプ。洗面台にはたくさんの美容アイテムが並んでいて、肌の調子や気分に合わせて使い分け……までは良いのですが、使い切れないまま古くなってしまった経験があります。買った時はワクワクしていたのに、使い切る頃には顔だけではなく全身に塗って無理やり使い切るというケースもしばしば……なんだか残念な気持ちになりますよね。

自分に合うものを使うためにいろいろ試したいけど、使い切れないのはもったいない。どうしたらいいんだろう? と思っている時、ある情報を目にしました。

オルビス“わたしと地球のための”DIYセルフケアサービス「more more」

それはオルビスで新しく始まった「more more」というプロジェクトです。肌や心身にフィットした美容の選択肢の広まりと、地球への優しさを楽しく両立させることを目指すものなんだとか! 気になった筆者は「SKINCARE LOUNGE BY ORBIS」で開催された記者発表会に参加し、どういった内容か聞いてみました。

「more more」は、「エシカルな暮らしを日常文化に」をビジョンに、「美容が好きで、さまざまなアイテムを試したいけど、使い切れない」「エシカルなアイテムを選びたいけど、美容の選択肢が狭まるのは楽しくない」「本当にエシカルなのか、良い選択ができている実感が湧かない」といった人の選択肢となることを向けて始まったプロジェクト。

スキンケアを中心としたセルフケアアイテムを購入するのではなく、成分や香りをカスタマイズして自ら作る(=DIY)ことで、今の自分の肌や心身にフィットする美容の選択肢を広げながら、CO2排出量の削減をはじめとするエシカルアクションをかなえます。

なぜ、セルフケアアイテムのDIYがエシカルアクションに?

はたして、なぜセルフケアアイテムのDIYがエシカルアクションにつながるのでしょうか? それは、その仕組みに答えがありました。

「more more」では、独自レシピにより、材料調達や製造ラインを共通化しています。これにより、材料調達をより効率良く行うことができ、また、材料廃棄量も削減できるんだとか。

そして、製造後の製品を保管・販売するのではなく、材料を取り扱うことで在庫廃棄量も削減。また、製造後の商品配送も無くすことできるので、従来のように個包装された商品を配送するための梱包資材なども大幅に削減することができます。

将来的にはガラス容器の再利用も計画されており、これが始まれば「DIY→使用→リサイクル・洗浄→DIY……」といったサイクルが実現するのです。

共創で、わたしも地球も美しく

「more more」は、サービスを通して従来の「ブランドと消費者」という関係から脱却することを目指しているそう。共通のビジョンに向けてユーザーやさまざまなパートナーと協働し合うことで、心地良い空間を自分から社会・環境へと拡張できるサービス体験を実現させたいとお話がありました。

具体的にはカスタマイズしたDIYセルフケアアイテムのオリジナルレシピ情報をユーザー同士でシェアすることで選択肢が広がる仕組みや、コミュニティ活動を通じたソーシャルアクションの展開が予定されているそう。

今回の共創プロジェクトを皮切りに本格スタートを迎え、将来的にはユーザー同士が集い、活動拠点となってカルチャーを発信する場所「DIYセルフケアスタジオ(仮)」の開設を目指しているんだとか!

早速、生まれて間もない「more more」を一緒に創っていく「more more クリエイター」の募集が始まっています。クリエイターになると、「more more」オリジナルレシピの作成を先行体験でき、商品開発やオンラインコミュニティ・ワークショップへの参加、アンバサダー活動もできるんだそう。

「more more」は多くの人に、長く利用されてこそ、その良さが拡張されるサービス。「こんなアイテムが欲しい!」という方や、環境のための活動に興味がある方はぜひ応募してみてはいかがでしょうか?

編集部もセルフケアアイテムをDIYしてみた

「more more」の説明を受けた後、実際にセルフケアアイテムをDIYしてみることになりました。今回DIYしたのはプロフェクトのキープロダクトでもある「Livelong Face Mask」です。他にはフェイスミルクローションとルームミストが選べるよう。

まず、3つの成分から今の肌悩みに合った成分を選択します。乾燥が気になる筆者は「No.1」のユズセラミドを選びました。

次に、香りを選びます。香りは3つの精油が用意されており、その中から1つをチョイスします。精油はそれぞれすでにブレンド済みの和精油で、精油を抽出する時もエシカルアクションにつながるようにこだわっているんだとか。

フェイスマスクとフェイスミルクローションでは1種類の香りを選びますが、ルームミストは入れられる精油の量が多いため、自分で香りのレシピも作ることができるそうです。

今回は、働く女性が仕事から帰ってきて、ほっとする時間に使ってほしい……という思いから、リラックスできるような香りの「#1 Treat Yourself Well」を選びました。

成分と香りを選んだ後は、スケールとビーカーを使って、材料を計量していきます。粘度を高めるハイドロチューナーや、肌をやわらかくするためのキャリアオイルなどを独自のレシピに従ってビーカーへ。レシピ通りの分量を量るのがなかなか難しく、そして面白い工程でした!

全て調合できたら、ハンドミキサーで撹拌していきます。実はここに新技術が……! 通常、化粧品の乳化・撹拌には窯で加熱し、そして冷却する工程が発生します。しかし「more more」ではポーラ化成研究所が独自開発した乳化剤を採用したmore more専用乳化剤を使用することで、工場で発生する加熱・冷却をカットできるのです。これにより、CO2排出量を削減!

フェイスマスクの場合、ハンドミキサーで1分間撹拌していきます。すると、最初は透明だった液体がだんだんと乳化して白く、そして液状・ゲル状の成分が混ざってコクのあるクリーム状に変化しました。撹拌している時に精油の香りがふわっと広がる様子も楽しい!

十分に混ざったら、専用の容器に詰め、ラベリング。ラベルには独自のレシピを記入することができます。また、アイテムの名前をつけられるという特徴も! 成分、香りを選んだ時の思いや、どんな時に使いたいかといった思いを込めて名付けしてくださいね。今回はもちろん「mynavi woman」と名付けました(ぜひ同じレシピで作っていただきたい……)!

ちなみにこのラベルは、一部だけが容器にくっつき、大部分はピロピロと遊びがきく状態になっています。これは、「self care journey」というコンセプトを反映しており、ラゲージタグをイメージしているんだとか。使い終わって容器をリサイクルする時に、レシピの部分を切り取って保管できるというメリットもあります。

ちょっとした遊び心を感じられるデザインで、使い終わった後も楽しい気分になれそうですよね。

罪悪感無く、美容を楽しみたい人に

今回作ったフェイスマスクは、その日の夜に早速試してみました。お風呂上りに適量を顔全体に塗って10分放置。心地良いテクスチャーと香りで、一日の疲れも癒されます。洗い流した後は、いつもより肌がやわらかく、ぷるっとうるおったように感じられました。週3~4回のスペシャルケアとしておすすめです!

「more more」のセルフケアアイテムは自分の肌や気分にぴったりなだけではなく、無理なく使い切ることができる量。これなら、罪悪感無く美容を楽しめそうです!

使えば使うほどエシカルアクションにもなる「more more」。まだまだ始まったばかりのプロジェクトですが、美容好きだけではなく「何を使ったらいいか、何が自分に合うのか分からない」という方にも嬉しい特長を持ったサービスと感じました。これからどのように発展していくのか目が離せません!

(取材・文:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部)

※この記事は2022年09月09日に公開されたものです

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