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【男性心理】好意と警戒を示すしぐさと警戒を解く方法

小高千枝

心理状態が態度に出るのはよくあることで、たとえば怒っているときは乱暴なしぐさや行動になってしまったり、悲しいときは行動に覇気がなくなったりしますよね。同じように、男性の好意や警戒(嫌悪)といった感情もしぐさから読み取れないのでしょうか? そこで今回は、男性の「好意と警戒を示すしぐさ」について心理カウンセラーの小高千枝先生に聞いてみました。

なぜ心理はしぐさに表れるの?

そもそも、なぜ心理状態がしぐさや態度に出てしまうのでしょうか? その理由を聞きまし

言葉で表せない感情がしぐさに出る

人間の心と体はつながっています。人間は意識的に言葉を発し、コミュニケーションを取ります(バーバルコミュニケーション)。しかし言葉として表せない部分や無意識の感情、素直な気持ちは、しぐさや表情で表すことで相手に伝えるのです(ノンバーバルコミュニケーション)。

好意と警戒を示すしぐさとは?

では、相手の男性の何気ないしぐさや行動から、こちらに好意があるのか、それとも嫌っているのかわかるものなのでしょうか? 男性のどんなしぐさが、「好意や警戒を示すもの」なのかを教えてもらいました。

好意を示すしぐさ

まずは、どんなしぐさが好意を示すのかを聞いてみました。

(1)手のひらを見せる、手を広げている
人間は感情が働くとその感情を表現したり、やましいことがあると隠そうとしますので、顔の表情に神経を集中させます。また、手の動きは心理状態の反映であるため、意識の薄くなった手に本心があらわれると言われています。

「手の内を見せる」という言葉があるように、手のひらを見せることは心が開放されてリラックスしており、こちらに親密な感情を抱いている心理状態を示します。

(2)唇に触れる
口唇欲求(無意識に口への刺激を求める欲求)の強い人が、安心感を得たいときにするしぐさです。女性に対して甘えたい、依存したい、関心を持ってほしいという気持ちの表れです。

(3)体・顔が好意を持っている相手側に向き、つま先が外向きになっていたり、膝が開いている
男性の根本的に備わっている支配欲と、気になる相手に受容してもらいたい承認欲求の強さから、「あなたを見ています」という視覚的にも相手に強いメッセージとして訴えることができるしぐさ。「相手を受け入れて自分も受け入れてもらいたい」という心理状態の表れです。

テリトリー意識の強い男性は膝を大きく開いていることもあります。また、こうした人は、向上心が強く、上昇志向、行動派であり、恋愛などにも貪欲な傾向があります。

(4) 相手のしぐさをまねる(ミラー効果・同調効果)
好意を抱いている相手の心に寄り添っているため、無意識にしぐさをまねする傾向があります。

(5)こちらをずっと見ていると思ったら急に目をそらしたり、また何度も目が合ったりする
女性は本心を伝えるときもうそをつくときも相手を見つめる傾向があります。一方、男性の場合は恥ずかしさなどから目をそらすといわれています。基本的に好意を抱いている・興味がある相手を無意識に見てしまい、照れ隠しで目線をそらします。しかし、また視線が合うように見つめ直すことがあります。これはチャンスを逃したくないという心理の表れです。

警戒を示すしぐさ

次に、警戒を示すしぐさについて聞いてみました。

(1)体をさすったり、触ったりする
自己親密行動といって不安感や警戒心を抱いているときに出る行動。自分を慰めようと「自己タッチング」をしているのです。

(2)体の前で手を握る、腕組みをする
手を強く握るのは、不快な感情を抑制しようとしている心理状態の表れです。手を握ったり、緩めたりを繰り返すしぐさは、緊張感から自分を落ち着かせようとしている心理状態だといわれています。

(3)首筋や後頭部に触れる
本心を隠そうとする心理の表れです。自己親密行動のひとつであり、頭に触れるのは不安感や緊張感を緩和させるために無意識にしてしまう仕草だと言われています。

言いづらいことや言葉が詰まったときに表れます。

(4)テーブルの上のものを並べ替えたり、しきりにいじる
話に集中しておらず、いら立ちや拒否の感情を抱いている状態であり、相手のペースにのまれないように自己主張をし、自分の存在を示そうとしたり、“もの”に相手の意識を向けさせることで自分の気持ちを悟られないようにしていることが言えます。

また、話を切り上げたいと思っている可能性もあります。

(5)眉間が動く
不快感や嫌悪感を持っている表れであり、面倒な関係だと感じている可能性があります。人間は感情が動いたときに反射的に表情筋が反応します。そのため、ごまかそうとしても瞬間的に表れてしまうのです。

もしかして嫌われてる!? と思ったときに警戒を解く方法

もし意中の男性が「警戒を示すしぐさ」をしていた場合、どうすればその警戒を解くことができるのでしょうか? 相手の警戒を解く方法を解説してもらいました。

相手に寄り添って男性本能をくすぐろう

男性はコントロール欲求や支配欲が強いため、無理矢理テリトリーに入り込まれ、心の領域を侵害されることへの抵抗感が強い傾向にあります。そのため、心理的縄張り(パーソナルスペース)を侵さないことがまずは大切。

「心理的距離=物理的距離」ともいわれており、少し距離を置いた位置に座り、相手に安心感を抱かせるようにすることが必要になってきます。

女性は親和欲求(そばにいてほしい気持ち)、承認欲求が強く、感情に共感してもらいたい傾向にあります。そして、気になる男性にはつい「自分の話」ばかりをして、受け入れてもらおうとしがちです。相手の男性に警戒心を抱かれてしまっている場合、そうした行為は不快感を助長させるきっかけにもなりかねません。

ですから、相手の話や感情に寄り添うようにすれば、「(自分を)受け入れてくれる女性」であるという感覚が芽生え、男性にとって居心地のいい存在になれる可能性があります。

また、相手が心を開きはじめ、興味・関心のあることや好みが見えてくると女性は積極的になりがちですが、余韻を残すことも大切。人間は達成できた事柄よりも、達成されなかった事柄や中断している課題のほうが記憶に残りやすいといわれています。

その場で完結するのではなく、「次も会いたい」と思ってもらえるような「名残惜しさ」があると、男性の心をくすぐることができるかもしれませんね。

好きな人のしぐさを観察してみよう

好意がある場合は、手のひらを見せたり、唇を触ったりするしぐさが出て、警戒している場合には自分の体に触れたり、眉間が動くといったしぐさが表れるとのこと。

もし好きな男性がこちらをどう思っているのか直接聞かずに知りたい場合は、こうした何気ないしぐさから見極めてみるのはどうでしょうか。好意を示すしぐさがあれば、勇気を出してアプローチしてみるといいですし、警戒しているのならば、それを解く努力をして徐々に距離を縮めていけるといいですよね。

(監修・文:小高千枝、文:中田ボンベ/dcp)

※画像はイメージです

※この記事は2022年08月29日に公開されたものです

小高千枝

株式会社エクラ・コフレ17
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表

サロンでの臨床をはじめ、企業顧問として従事。
心理学、メンタルヘルスケア・マネジメントの必要性や大切さを伝える。
明確な心理分析やメンタルトレーニングは多くの女性をはじめ、著名人からの支持もあつい。
日本テレビ「ナカイの窓」などマスコミ出演多数。
主婦と生活社「心理カウンセラーが教える 本当の自分に目覚める体癖論」など著書多数。

小高千枝OFFICIAL BLOG
「メンタルビューティ時間」
http://ameblo.jp/ych202/

メンタルヘルスケア&マネジメントサロン
http://odakachie.com/

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