後輩指導のポイント6つ。先輩に求められるスキルとは?
会社の後輩を指導する方法に迷っている人は多いのではないでしょうか。指示や注意をする時の言い方や伝え方、普段の接し方にはコツがあります。この記事では、後輩指導の時に気をつけたいポイントや先輩に求められるスキルを紹介します。
仕事を進めていく上で、後輩をどう指導するかは多くの社会人が悩むところでしょう。
特に、注意する時の言い方や後輩が相談しやすい雰囲気づくりに迷う人は多いと思います。
しかし、後輩の育成はあなた自身のスキルアップにもつながるはず。
そこでこの記事では、後輩を指導する時に心がけたいポイントと、先輩に求められるスキルについて解説します。
後輩を指導する時に心がけたいポイント6つ
まずは、後輩を指導する時に心がけたいポイントを紹介します。
(1)注意する時は具体的に伝える
後輩に注意する時は、何がどう間違っていてどんな対応が必要なのか、具体的に伝えましょう。
「こういうミス多いよね」「もうちょっとなんとかならない?」といったぼんやりした指導だと、後輩は何がいけなかったのか理解できないかもしれません。
例えば以下のような言い方なら、後輩の何を指摘していてどうしてほしいのか伝わりやすくなります。
・「先週もこの部分の数字を書き間違えていたから、提出前にもう一度確認する習慣をつけよう」
・「納期まであと○日だから、半分以上は終わってないとまずいかな。次は○日前の段階でここまで終わってなかったら報告してね」
(2)褒める時も具体的に伝える
注意する時と同様、後輩を褒める時も何がどう良かったのか具体的に伝えましょう。
例えば、以下のような褒め方が良いでしょう。
・「○○さんの資料は要点が簡潔にまとまっていて読みやすいよ」
・「○○さんはいつもスケジュール管理が正確で助かるよ」
このように良い部分を明確にして褒めると、後輩が「先輩は自分のことをしっかり見て、評価してくれているんだ」と感じ、仕事のモチベーションが上がるかもしれません。
(3)見守る姿勢を大切にする
後輩の仕事をそばで見ていると、「こうやった方が早いのに」「それは後回しにした方が良いのでは」など、いろいろと口を出したくなるかもしれません。
しかし、それはあなたが実務経験を通して学んできたもの。後輩もこれから同じような経験をして、仕事のやり方を身につけていくのです。
もちろん大きなミスをしてしまいそうな時などは事前に注意する必要もありますが、普段の仕事ではなるべく見守る姿勢を大切にしましょう。
(4)自分のミスは隠さず素直に謝る
後輩の前でミスをすると、「後輩を指導している立場なのに……」と気まずく感じる人はいるでしょう。
つい隠したくなるかもしれませんが、ミスをした時は素直に謝ることが大切です。メンツを気にして取り繕うと、後輩からの信用を失いかねません。
また、あなたがミスを認めてすぐ謝る姿勢を見せることで、後輩に「間違えた時は素直に謝るのが正しいことなんだ」と理解してもらうきっかけにもなります。
(5)慣習や思い込みにとらわれない
後輩の指導をしていく過程で、仕事の改善点を見つけられることがあります。
例えば、後輩から「この仕事って、○○でした方が早いんじゃないですか?」と言われた時に、「これまでずっとこのやり方だったから」などとすぐ退けることは避けましょう。
こうした慣習や思い込みにとらわれず、後輩と一緒に「本当にこれが最善なのか」と立ち止まって考えることも大切です。
後輩の新しい目で仕事を見てもらうことで、自分では気づけなかった改善点が見つかるかもしれません。
(6)後輩が相談しやすい雰囲気をつくる
後輩には「報連相(報告・連絡・相談)」をしっかりしてもらいたいと思うもの。そのためには、後輩があなたに話しかけやすい雰囲気をつくることも大切です。
日頃から「分からないことがあったらすぐ聞いてね」「今何か困っていることはある?」などと声をかければ、後輩は「困ったら相談して良いんだ」と思ってくれるでしょう。
また、忙しい時に声をかけられた場合、ぶっきらぼうに「今無理だから後にして」と言うのではなく、「今は急ぎの案件に対応しているから、20分後でも大丈夫?」など、「きちんと相談に乗るつもりがある」ということを伝えましょう。