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正社員と壁を感じる。派遣社員が職場になじむための4つの方法

#お仕事ハック

ヨダエリ(コラムニスト)

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「職場になじめない」とのお悩みについて、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。

職場になじめない

最近、派遣社員として転職をしました。しかし、周りの方々は皆忙しそうに働いており、分からないことがあっても聞きづらい状況です。正社員の方と上手に関係を築いて、働きやすい環境にするために何かおすすめの方法はありますか。(30代/販売職・サービス系)

一口に派遣社員といってもさまざまなんだなぁ、と最近よく思います。

「うちの職場は、誰が正社員で誰が派遣だか分からない」と先日、知人は言っていました。仕事の内容に違いがないのだそう。一方で、区別がハッキリしている職場もあるわけで、そのへんは会社によって全然違いますよね。

その上で思うのは、「自分は派遣、皆さんは正社員」と意識しすぎない方がいい、ということ。なぜなら、正社員の人たちに悪気がなくても「そっけなくされた」「面倒がられているのかも」などとネガティブに受け止めがちになる恐れがあるからです。

とはいえ、忙しそうにしている人には確かに聞きづらいですよね。でも、聞くしかない。いや、聞いた方がいい! 分からないことを分からないままにしていたら、結局周りに迷惑をかけてしまいます。

思い出すのは、仕事の進捗を聞くたびに「大丈夫です」と答えていた派遣社員が、ある日突然会社に来なくなり、その尻拭いをするためにチーム全員で徹夜した……という友人のエピソード(翌日がクライアントへの納品日だったそう)。

もちろんこれは極端な例。でも、仕事に責任を持って向き合っている人なら、派遣社員の人に対して「分からないことがあったら聞いてほしい」と思っているはず。忙しそうにしているなら「後で質問してもいいですか?」と声をかければ、そこまで邪険にする人はいないと思います。

話しやすい空気を作るために、普段から心がけるといいこともありますね。基本ですが挨拶はしっかりと。おはようございます、おつかれさまです、お先に失礼します。ボソッとではなく、明るく、相手に聞こえる声で。

あと、話しかける時に「◯◯さん」と、相手の名前を呼ぶ。これだけで、結構印象が変わります。自分のことを認識してくれているんだなと思うと、誰だって嫌な気はしませんよね。その上で質問や相談をされたら「頼りにしてくれているのかも」という気持ちにもなります。

さらに壁をなくすために有効なのは、雑談です。特に、自分の好きなモノ・コト・ヒトについて話すことをおすすめします。

例えば好きなアニメや漫画、ゲームやアイドル、アーティストなどのグッズをデスクに飾る。それだけでも、そのジャンルに興味がある人なら「あっ」と思って話しかけたくなるでしょうし、同じものを好きな人なら99%声をかけてくると思います(笑)。

好きなものについて話す時、人は自然に心が開くもの。結果、お互いの間に柔らかい空気が生まれて、今後のやりとりがしやすくなると思います。

所属や立場は気にしないで大丈夫。協力しながら、いい仕事をしよう! という気持ちで頑張って!

Point.

・「自分は派遣」だと意識しすぎない方がいい
・分からないことはため込まずに聞くことがむしろ大事
・「◯◯さん」と名前を呼べば、相手に対する信頼感が伝わる
・好きなモノをデスクに置いて会話のきっかけを作るのも効果的

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2022年03月01日に公開されたものです

ヨダエリ(コラムニスト) (コラムニスト)

コラムニスト/恋愛アナリスト。慶應義塾大学文学部卒業後、PR会社勤務を経てフリーに。思春期はドイツ在住。メトロセクシャルについて分析したコラムが『AERA』『anan』など多数の媒体で話題になると同時に、携帯サイトで連載していた恋愛相談コラムが口コミで人気に。現在は新聞・雑誌・ウェブでライフスタイルやトレンド、男女の心理にまつわる記事を執筆するかたわら、エキサイトお悩み相談室で電話相談も実施。著書に「その恋、今のままではもったいない!」(情報センター出版局)「今度こそ『信じられる人』と恋愛する本」(すばる舎)など。

●ブログ「cafe dayorin」
https://ameblo.jp/dayorin/

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