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人形恐怖症とは? 原因や克服方法を解説

服部希美(心理カウンセラー)

人形恐怖症を克服する方法

人形恐怖症は、大きすぎる恐怖に対処するための方法を適用することで、克服できる可能性があります。

今回は、その方法を心理カウンセラーの視点からお伝えしたいと思います。無理のない範囲で試してみてください。

(1)どんな人形のどんなところに恐怖を感じるのか理解する

まず「自分の中の恐れを理解し、寄り添う」ことから始めてみてください。

例えば、「日本人形は苦手だけれど、着せ替え人形は大丈夫」「暗い部屋で見る人形は怖いけど、明るい場所なら平気」など、人形を怖く感じる条件は人によって違うはず。

強い恐怖を感じる人形の条件が分かったら、それを身の回りから排除したり、身近な人に打ち明けたりしておきましょう。

それだけでも心にゆとりができて、実際に人形を見た時の恐怖感が和らぐこともあります。

(2)実際に触って人形が動かないことを確認する

「人形が動き出すのではないか」という恐れを強く感じる人は、実際に自分の手で人形を触ってみて、動かないことを確認しましょう。

これを繰り返して「大丈夫だ」という感覚を根づかせていくことで、怖いという気持ちを軽減できる可能性があります。

そして、ある程度慣れてきたら人形を触って確認する回数を徐々に減らしていきましょう。

そうやって慣らすことで、人形に触れなくても「動き出すのではないか」という恐怖を抑えられるようになるかもしれません。

(3)人形に恐怖を感じるようになった原因に再度触れる

昔見た映画などが原因で人形が怖くなってしまった場合、ホラー映画が得意な友人と一緒に見るなどして、もう一度その作品に触れてみるのもおすすめです。

過去の体験による恐怖は、当時実際に感じたものより大きく感じがちです。そのため、「改めて見てみたら全然怖くなかった」といったこともあり得ます。

このような経験をすることで、人形への恐怖が和らぐ人もいるようです。

(4)人形に優しく触れたり温かい言葉を掛けたりする

私たちの心には、「投影」という仕組みがあります。これは、「自分が感じていることを、あたかも相手が感じているように錯覚する」というものです。

例えば、自分が人形に対して攻撃的な気持ちを持っていると、「人形からも攻撃されるのではないか」と感じやすくなる可能性があります。

逆に、人形に優しくすることで「人形から敵意を持たれているのではないか」という恐怖を軽減できる可能性もあります。

なんだか変に感じる人もいるかもしれませんが、「今まで嫌ってごめんね」と人形に優しく声を掛けたり触れたりすることで、恐れを感じにくくなるかもしれません。

人形への恐怖と無理せず付き合っていこう

恐怖を感じる対象は人によって違っても、恐怖自体は人間なら誰しも抱える自然な感情の1つといえます。あなたの場合、恐怖の対象がたまたま人形だったのでしょう。

そのため、どうぞ「人形が怖い自分は変なのではないか」「頑張って恐れを克服しなきゃ」と心配しすぎたり、自分を追い込んだりしないであげてくださいね。

今回の記事が少しでもあなたの参考になればうれしいです。

(服部希美)

※画像はイメージです

※この記事は2022年03月01日に公開されたものです

服部希美(心理カウンセラー) (心理カウンセラー)

カウンセリングサービス所属、心理カウンセラー。
名古屋・東京・オンラインにて、対面カウンセリング及び心理ワークショップ講師をしている。
理論だけではなく”心のつながり”も大切にするカウンセリングが好評。「寂しさを笑顔に変えるカウンセリング」をテーマに掲げ、30代女性の恋愛・生き方・自己表現などに関するご相談を得意とする。母校のカウンセラー養成スクールにて講師を務める実力派。
服部希美のブログ
https://www.hattori-nozomi.jp

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