人形恐怖症とは? 原因や克服方法を解説
人形恐怖症の特徴
ここからは、人形に恐怖を感じる人が抱えがちな日常の困りごと、恐怖を感じるタイミングを紹介します。これは人形恐怖症の特徴ともいえるでしょう。
(1)人形がある部屋に入れない
人形恐怖症の人の中には、人形がある部屋にいるだけで強い恐れを感じ、その場を離れたくなる人もいます。
こういった回避行動は、同行している友人や家族を巻き込んでしまう場合もあるようです。あまりにひどい場合は、一緒にいる人が困ってしまうこともあるかもしれません。
また、「近くに人形がないか確認しないと不安で落ち着けない」「人形を見掛ける可能性があるから外に出たくない」というほど恐れを感じている場合は、日常生活に支障が出る可能性も。
(2)人形が怖くて直視できない
人形恐怖症の人は、人形を見るだけで強い恐怖を感じ、目をそらしたくなることがあります。
虫を苦手に感じている人が虫を直視したくないように、人形に強い恐怖を感じる人は人形を直視することを避けたくなるのでしょう。
(3)人形の写っている写真や映画を見るのが怖い
実物の人形だけでなく、写真や映画などに出てくる人形を見るだけで恐怖を感じるのも、人形恐怖症の特徴といえます。
ネットサーフィン中に偶然人形の写真を見てしまい、気分が落ち込んで眠れなくなってしまった、という人も……。
(4)人形を見た後に不快感を引きずってしまう
私たちは、強い恐怖を感じるとパニック状態に陥って、その後も冷静に考えられなくなったり、眠れなくなったりする場合があります。
人形恐怖症の人も、人形を見た後に不快感を引きずってしまい、生活に悪影響を来すことがあるようです。
(5)人形をなかなか処分できない
人形恐怖症であることを伝えていない相手から人形をプレゼントされたり、お土産としてもらったりすることはあるかもしれません。
要らない人形は人にあげるなどして処分できれば良いのですが、人形恐怖症の人の中には「処分するとバチが当たるのではないか」という不安に駆られる人もいます。
そのため、人形が苦手なのになかなか捨てられず、家にたまっていくなんてことも。
(6)ひな人形や五月人形などを飾れない
日本では、「子どもが無事に成長しますように」という願いを込めて、ひな人形や五月人形を飾る風習があります。
しかし、人形恐怖症の人はひな人形や五月人形に対しても強い恐れを感じてしまい、部屋に飾れないことも。
「親が自分のために飾ってくれた節句の人形が怖くて仕方なかった」という人もいるかもしれません。