人形恐怖症とは? 原因や克服方法を解説
人形恐怖症になる原因・心理
人形恐怖症になる原因や人形を怖いと思う心理は人によって違いますが、以下のようなものが多いようです。
(1)人形が出てくるホラー映画などでトラウマになったから
私たちの心は、恐怖を強く感じた時に見たものを、「怖い」という感情とひもづけてしまうことがあります。
例えば、怖い映画の1シーンにたまたま人形が写り込んでいたことで「恐怖=人形」がひもづいてしまい、その後人形を見ただけで強い恐怖を感じるようになる、といったことが考えられます。
また、人形が人を襲ったり呪ったりするホラー映画などを見て強い恐怖を感じると、「自分の身の回りにある人形もいつか攻撃してくるのではないか」という恐れを抱きやすくなるようです。
(2)人形に魂が宿っているように感じるから
日本には古くから「物には魂が宿る」という考えがあります。
その影響もあってか、「人形にも魂が宿っており、粗末に扱うと自分を呪ったり攻撃してきたりするのではないか」と恐怖を感じる人もいるようです。
また、古来人形は他人に呪いをかけるための道具でもありました。呪詛(じゅそ)のために使うわら人形は有名でしょう。
そういったイメージから、人形を見ると「自分も呪われるのではないか」という潜在的な恐怖を感じやすいのかもしれません。
(3)まるで生きているように感じるから
精巧に作られた人形は、まるで本物の人間のように見えることがあります。
そのため、人形が生きているように錯覚して「急に動き出したり話したりするのではないか」「実はずっと人形から見られているのではないか」と怖くなることもあるようです。
また、「生きているように見えるのに実際は生きていない」という矛盾も、恐怖を感じさせる要因の1つになっていると考えられます。