自分だけ仕事量が多い。組織体制に納得いかない時の解決方法
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回のお仕事ハックは「組織体制に納得いかない」とのお悩みに、トイアンナさんがアドバイス。
組織体制に納得いかない
部署全体は40人程いるのですが、私が所属するチームは私を含め2人だけで、仕事をなかなか休めないでいます。他のチームは10人くらいで成り立っており、3人ほど同じ日に休んでいる様子を見かけることもあります。
上司もこの状況を分かっているはずなのに、人を増やしてくれません。責任と仕事量だけが増えストレスがたまる毎日です。この状況をどう乗り切るべきでしょうか。
(30代/金融・不動産関係)
こんにちは、トイアンナです。
「できる」と思われている人には、仕事がどんどん降ってきます。
人は増やしてもらえません。なぜなら「できる」と思われているからです。
という風に……。「できる社員」には負荷がかかりがち。そして、できるからこそ、不満もないだろうと誤解される傾向にあります。
例え話で見る、仕事の重さ
例え話をしましょう。
あなたが毎日筋トレをした結果、20kgのダンベルを持てるようになったとします。
周りはあなたが力持ちだと思って、荷物持ちを頼んできました。
でも、あなたにとって荷物はやっぱり重いままですし、任されるのはうれしい反面、迷惑でもあります。愚痴をポロッとこぼしても「だって、力持ちなんだから仕方ないよ」と言われてしまいます。
かたや、非力な人が「重くて持てない!」と言っていると、みんなそっちを助けに行ってしまう……。
相談者さんの仕事って、まさにそういう状態じゃありませんか。
仕事ができる人には重い仕事が降ってくる
仕事をどんどん回せるから、いつも負荷の重い仕事を任されます。そしてできないチームと違って、助けてもらいづらい。愚痴も聞いてもらえない。
そこで相談者さんに磨いてほしいのが「助けて」と相談するスキルです。
助けて、と早めに相談するスキル
非力な人が助けてもらえるのは、非力だからではありません。「重くて持てない」「助けて」と悲鳴を上げられるからです。
我慢強い相談者さんは、きっとこらえることが正しいのだ、と思ってきたことでしょう。こらえていれば、きっと誰かがつらさに気づいてくれると。
ですが、真実は逆です。
つらい、と言わなければ、誰もあなたが思っているより回っていないことに気づきません。そのキツさ、声に出しましょう。
上司がダメなら、上司の上司へ
まずは、上司と1対1で面談を設定することをおすすめします。
「ちょっと労働量について相談したくて」と、真面目に相談すれば、上司もこれが小さな問題ではないと気づいてくれるはずです。
それでも上司が真面目に取り合ってくれないのであれば、さらに立場が上の人へ、さりげなく面談を入れましょう。
会社にとっては、あなたのように優秀な人が辞めてしまう方が大問題。
「この状態が続くなら体を壊しそうで」
「このままだと、離職者も出うる状態かと思いまして」
と、しんどさを率直に伝えてみましょう。
「つらい」と発信することも、大事なビジネススキル。あなたの組織体制への不満は、上司に相談してもいいくらい、大きな課題だと思いますよ。
Point.
・人は「助けて」と言う人を優先的に助けるものです。「助けて」と言い出さない人は、つらくないのだと誤解されます
・つらさを伝えることも仕事上大事なスキルです。上司と1対1の面談で相談してみましょう
・もし上司が聞いてくれないようだったら、さらに立場が上の方へ相談をしてみてください
(文:トイアンナ、イラスト:黒猫まな子)
※この記事は2022年02月22日に公開されたものです