マウントをとる会話とは? マウントの種類や例文・とられた時の対処法
【例文つき】マウントをとる会話の4タイプ
会話の中で行われるマウントは大きく4つのタイプに分かれており、それぞれに特徴があります。
自分の発言に気をつけるためにも、マウントの内容をきちんと勉強しておきましょう。
ステータスマウント
会話の中のマウントで多いのが、「ステータス」に関わるものです。
学歴や職業、持っているブランド品やその価格など、覆しにくいステータスでマウントをとることで自分を優位に見せているのです。
さらに、恋人自慢や結婚の幸せアピール、中には有名人と接点があるなど、気持ちや人間関係などでマウントをとる場合もあります。
愚痴や相談に見せかけたマウントとりもステータスマウントではよくあるため、マウントの代表例ともいえるでしょう。
例文
・「僕、実は東大に通っているんですけど、周りからは東大生っぽくないって言われるんですよ」
・「私が使ってるブランドのバッグ、誕生日に彼氏からもらったんだ」
知識マウント
会社でのビジネスシーンなどでよく見られるのが「知識マウント」。
仕事やニュースの中で得た知識を一方的に披露し、こんなことも知っている自分はすごいと思わせたいのでしょう。
さらに、「そのやり方はダメだから〇〇した方がいい」のような上から目線のアドバイスも知識マウントの1種で、アドバイスを受け入れないと批判的な言葉を放つことも。
知識マウントの多くは見下したりバカにしたりするような表現になりやすく、相手を怒らせてしまうこともあり、一言でも関係に大きな亀裂を入れてしまいます。
例文
・「そんなことも知らないで、よく仕事ができるね」
・「社会人なら、休みの日は自分のスキルを磨くために使わないと時間のムダだよ」
経験マウント
「自分の若い頃は〇〇だった」のように、過去のエピソードや武勇伝を語って優位に立とうとするのが「経験マウント」。
中でも、「毎年〇〇に旅行へ行く」「好きなものが多くて買いすぎた」といったマウントは、経験マウントでありながら「お金持ちアピール」というステータスマウントでもあります。
また、経験マウントは真偽が分からないことから、マウントをとるためにうそをついている場合もあり、会話の中で矛盾が生じたり、共通の友人との会話でうそだと発覚したりするケースも。
その結果、全ての発言に対してうそではないかという疑問が生まれ、その人のことを信じられなくなり、信頼関係が崩れてしまうこともあります。
例文
・「学生時代はたくさん海外旅行に行ってたんだけど、今は国内ばっかりだよ」
・「誕生日だからって、値段を見ずに時計を買ったら50万もしてびっくりしたよ」
批判マウント
「批判マウント」は、相手のことを常に否定したり見下したりして優位に見せるため、マウントを取られる側にとってはとてもつらいマウントです。
批判マウントの特徴は、相手の会話の内容に関わらず否定し、「違う」「そうじゃない」など、一般的に正しいことでも批判する傾向にあります。
常に自分の行動や考え方が正しいという気持ちが根底にあるため、批判マウントに対する指摘をすると聞く耳を持たないだけでなく、「こんなことも分からないのか」と、さらに批判されることも。
批判マウントはいじめやパワーハラスメントにつながるケースもあり、十分注意しなければいけません。
例文
・「やり方が全然違う。どうしてこんな簡単なこともできないの?」
・「僕は仕事で忙しいのに、君は連休中に旅行へ行くなんて暇そうでうらやましいよ」